全6日間に渡り行われたアジア選手権のトラック競技。エリート男子オムニアムで橋本英也が、女子では梶原悠未がそれぞれ金メダルを獲得。ジュニアのエリミネーションでは岡本美咲と金井健翔がそれぞれ優勝を果たした。



エリート男子オムニアムを優勝した橋本英也 photo:JCF

タイのラヨーンで全6日間に及んだアジア選手権トラック競技。その最終日に日本勢はエリート女子オムニアム、エリート男子オムニアム、エリート女子 500mタイムトライアル、ジュニア女子エリミネーション、ジュニア男子エリミネーションに参戦した。

オムニアムとはスクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目を行い、最もポイントの高い選手が優勝する個人競技。男子エリートに橋本英也が出場し、3種目を終えて4位から最後のポイントレースで逆転の金メダルを獲得した。「今回のアジア選手権で3冠することができました。特に最後のオムニアムは大逆転での優勝。本当に応援してくださった皆様のおかげです。ありがとうございました」と、初日のチームパシュートと2日目のエリミネーションと合わせて3冠を達成した橋本は語っている。

スクラッチ、テンポレース、エリミネーションと1位だった梶原悠未 photo:JCF

アジア選手権4冠を達成した梶原悠未 photo:JCF

続いて行われたエリート女子オムニアムにはここまで既にチームパシュートとスクラッチ、マディソンで優勝している梶原悠未が出場。スクラッチ、テンポレース、エリミネーションと1位だった梶原は最終種目であるポイントレースでポイントを積み重ね、日本勢としては最多の4冠に輝いた。

「すごく楽しく、積極的な走りができたと思います」と喜ぶ梶原。今年8月にスコットランド・グラスゴーで行われる世界選手権について「金メダル目指して頑張ります」と、意気込みを語った。

エリート女子500mタイムトライアルに出場した酒井亜樹は、予選で更新した日本記録を決勝で更に縮め、34秒273というタイムで銅メダルを獲得。またジュニア女子エリミネーションでは岡本美咲が、同じく男子ジュニアエリミネーションでは金井健翔が金メダルを獲得。アジア選手権でメダルラッシュとなった日本代表は、8月の世界選手権に向けて弾みをつけた。

エリート女子500mタイムトライアルで日本記録を更新し、銅メダルを獲得した酒井亜樹 photo:JCF

ジュニア男子エリミネーションを制した金井健翔 photo:JCF

ジュニア女子エリミネーションで金メダルを獲得した岡本美咲 photo:JCF

エリート男子オムニアム結果
1位 橋本英也 139pt
2位 アルチョム・ザハロフ(カザフスタン) 122pt
3位 パク・サンフン(韓国) 119pt
エリート女子オムニアム結果
1位 梶原悠未 158pt
2位 リー・シーウィン(香港) 154pt
3位 ハン・ティンヤン(台湾) 121pt
エリート女子500mタイムトライアル結果
3位 酒井亜樹
ジュニア女子エリミネーション結果
1位 岡本美咲
ジュニア男子エリミネーション結果
1位 金井健翔