非常に多くの来場者が訪れたサイクルモード東京に集ったブースを紹介。今回はオリジナルブランドのダボスや新規取扱のグッドイヤーなどを展開したフカヤ、ワフーの試乗や新しいプロダクトを並べたインターテック、オリジナル製品やマージーンのパワーメーターなど揃えたグロータックをピックアップしよう。



より多くのサイクリストが選びやすいブランドを目指すダボスなどを展開するフカヤ

メインのグラフィックボードと雰囲気が統一されたダボスの新色ユウヤケピンク

トレンドを追いかけたポップなカラーリングが施されている

近年、オリジナルブランドのダボスとギザロからフレームやパーツを続々とリリースするフカヤ。サイクルモードではポップなグラフィックのボードを大きく掲げたダボスのエリアが目を惹いていた。その前に並べられたD-604 Ver.2はこれまでとは一味違った鮮やかなカラーリングで彩られており、街乗り用としても映えるバイクに仕上がっている。

そのバイクにアセンブルされたパナレーサーのGravel Kingもサイクルモード直前に発表された限定カラーでフレームカラーとマッチしていた。このカラーリングは示し合わして作ったものではないと担当者は言う。トレンドのカラーリングを追った結果の偶然なのだとか。ポップなカラーを自転車に取り入れて、色遊びたい方は、どちらも選択肢に入れても良さそうだ。

また、コンペティションやスピードを追い求める方にフィットするブランドのギザロでは、販売開始前から注目されていたGE-110の限定ホワイトカラーが用意された。フレームを気をつけて見てみるとラメがふんだんに使われた凝ったカラーリングが施されている。さらにアイレットもゴールドカラーに彩られるなど細かい部分までカラーコーディネートが行き届いている。

フルモデルチェンジを果たしたグッドイヤーのEAGLE F1  SuperSport R

グッドイヤーはグラベルタイヤなども展開している

フカヤのブースでは今年より取り扱いを開始したタイヤブランドのグッドイヤーをフルラインアップ展示。フラッグシップモデルEagle F1 Rなどロード系のタイヤが非常に多くの注目を集めたと言う。グラベルやマウンテンバイクのラインアップも充実していることがグッドイヤーの特徴であり、それらの詳細をチェックするエンスーサイクリストも少なくなかった。ロード系はラインアップがフルモデルチェンジを果たし、国内で本格的に展開が始まったオフロード系のどちらも今後期待したい。

そして、台湾のサイクルコンピューターブランドのブライトンもサイクルモード前に新製品のRider 750SEとGARDIA R300Lを発表しており、それをチェックする来場者が足を運んだ。特にリアビューレーダーのGARDIA R300Lの機能についてスタッフに確認する方は非常に多く、同様の製品が続々と登場するレーダーのカテゴリーに注目する方の多さを感じた。

ブライトンのGARDIA R300Lは注目されていた

ワコーズのスタッフによる洗車講習は勉強になった

ワークスタンドRS-1800用のスルーアクスルクランプ

毎年3本ローラー台の試乗が人気のミノウラブースでは、ワークスタンドRS-1800をイベントなどでヘビーユースしているワコーズのスタッフによる洗車講座が開かれていた。水を使わない洗車方法だけではなく、作業一つ一つの意味も同時に教えてくれるため勉強になった方も多いのではないだろうか。

そして、RS-1800を使い続けているワコーズのスタッフからのリクエストで開発されたスルーアクスル対応フォークホルダーは必見。当該製品ユーザーかつクイックリリース式バイクからスルーアクスルのバイクに乗り換えた方必見のアイテムだ。

ワフーのトレーナー試乗で盛り上がったインターテックブース

ワフーブースではけんたさんやMiho Cさんが盛り上げた

ワフーブースでスマートローラーを試すことができた

人気YouTuberのけんたさんとトライアスリートのMihoCさんがスプリント企画を盛り上げたワフーの試乗ブース。これまではズイフトやルーヴィーを使った企画を展開していたが、今年はワフーが新たにサービスとして追加したWahoo RGTを使ったものに変化していた。

Wahoo RGTもバーチャルサイクリングアプリだが、アバターのポジションを自分自身で操作するゲーム要素が他のサービスと違うところ。例えば前走者と異なるラインを走らなければ抜くことはできないので、スプリント対決も単純なパワー勝負ではなくキャラクターコントロールが求められた。コントロール用のデバイスなども新しく登場しているため、今後の注目度は高くなっていきそうだ。またワフーの試乗コーナーの一つに、ステッカーチューンが施されたKICKRも並べられていた。

ハブダイナモから給電できるスーパーノヴァのフロントライト

ユニットから給電できるリアライトを用意するスーパーノヴァ

今年のインターテックブースで目を惹いたのは、スーパーノヴァのE-BIKE用ライトだ。インターテックは電動アシストユニットを展開するボッシュの代理店でもあるため、ユニットから給電するタイプのライトを展開していてもサポートに安心できそうだ。ただでさえ充電するものが多い現代において、ライト充電の手間を減らせるスーパーノヴァのライトはE-BIKEユーザーにはうってつけだ。

ハイコストパフォーマンスでお馴染みのアイウェアブランド、ティフォージ・オプティクスは一眼レンズのRAILシリーズが人気なのだとか。このシリーズにはレンズサイズ違いのモデルが用意されているため、自分の顔に合ったアイウェアを見つけることが可能となっている。またインターテックは日本人をモデルとしたブランドブックを作成し、アメリカ本国のモデルよりも着用イメージをわきやすくしたという。

ミドルグレードのFALCON XRは安全性とルックスのバランスが優れている

ティフォージ・オプティクスのRAILシリーズは人気が高い

定番ヘルメットブランドのベルもXR、FALCON XRなどハイパフォーマンスモデルからAVENUEといったミドルグレードまでラインアップは充実している。アンダー1万円の価格設定が行われたモデルも少なくなく、スポーツサイクルを始める時に選びやすいブランドでもあるのがベルだ。ヘルメットブランドとして信頼性も絶大のため、一度チェックしてみてもいいだろう。

グロータック:イコールシリーズに加えリーズナブルなMageneのプロダクトにも注目

ユニークな製品を次々に発表するグロータックブース

様々なシフターとディレイラーの組み合わせを可能とするイコールレバー
手組ルネサンスを掲げるグロータック



グロータックのイコールブレーキとイコールハブを体験できるテストバイクも

独創的で画期的なコンセプトを持つプロダクトを手掛けるグロータックもサイクルモードに出展。依然はGTローラーシリーズをプッシュしてきた同社だが、今年はガラリと一転。ローラー台の影はなく、代わりに今最も力を入れる"イコール"シリーズの各種パーツ、そして輸入代理店を務めるMageneの各プロダクトをラインアップした。

イコールシリーズからは、既に高い評価を得ているイコールブレーキを筆頭に、ドライブトレインの互換性を超越すると注目のイコールレバー、並外れた調整機能をもつイコールペダル、「手組ルネサンス」というスローガンのコアともなるイコールハブなど、全製品を実際に手に取って試すことが出来るように。

ハイコストパフォーマンスで注目集めるMageneのパワーメーター

MageneからはリーズナブルなTPUチューブも登場

Mageneからは、既にリリース済みのリアレーダーだけでなく、5万円を切る価格で期待を集めるスパイダー型パワーメーターや、これまた手の届きやすい価格のTPUチューブなど、まもなくリリース予定の新製品もお披露目され、感度の高いサイクリストたちが人垣を作っていた。

text&photo:Gakuto Fujiwara, Naoki Yasuoka