三菱地所JCLプロロードレースツアーの第2ラウンド「カンセキ宇都宮清原クリテリウム」は集団スプリントで決着。孫崎大樹(KINAN Racing Team)らを破り、渡邊諒馬(VC FUKUOKA)が嬉しい初優勝を挙げた。



パレードランを行う地元の宇都宮ブリッツェン photo:宇都宮ブリッッツェン

カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島)が制した「カンセキ真岡芳賀ロードレース」の翌日、栃木2連戦の最終日となる「カンセキ宇都宮清原クリテリウム」が開催。2日連続の冷たい雨。メインストレートに単純な180度ターンが2つという1周1.8kmコースを25周回する合計45kmで争われた。

今年は180度コーナーが2ヶ所のコースレイアウトに変更 photo:VC FUKUOKA/Itaru Mitsui

小野寺玲のスプリントを狙う宇都宮ブリッツェン photo:宇都宮ブリッッツェン

序盤から山本大喜(Team UKYO)や前日勝利で波に乗るヴィクトワール広島勢が積極的に動いたものの、決定的な逃げには繋がらない。中盤以降は再び山本大喜、そして兄である山本元喜(KINAN Racing Team)らがペースアップ。後半に入ってヴィクトワールやKINAN、VC FUKUOKAがそれぞれ複数名を乗せた逃げが生まれたものの、小野寺玲のスプリント一本に絞った宇都宮ブリッツェンのコントロールもあり、やはり抜け出すには至らなかった。

全てのアタックが封じられ、集団一つのまま最終コーナーを回ってスプリントへ。前日2位の岡篤志(JCL TEAM UKYO)がロングスプリントを仕掛けたものの、孫崎大樹(KINAN Racing Team)と中田拓也(ヴィクトワール広島)が追い抜いていく。しかしその後ろでタイミングを待ち続けた渡邊諒馬(VC FUKUOKA)が右側から急加速。名だたるスプリンターを抑え、渡邊がゴールラインを駆け抜けた。

孫崎や中田を追い抜く渡邊諒馬(VC FUKUOKA) photo:VC FUKUOKA/Itaru Mitsui

個人、チームにとってJCL初勝利を挙げた渡邊諒馬(VC FUKUOKA) photo:VC FUKUOKA/Itaru Mitsui

2位孫崎大樹、1位渡邊諒馬、3位中田拓也 photo:VC FUKUOKA/Itaru Mitsui

「念願の優勝。最高でした。アシストしてくれたチームメイト、スタッフの皆さんのおかげで2日間万全に走れました。ありがとうございます。これからも勝てるように頑張ります(チームレポートより)」と語る渡邊が、自身にとって、そしてチームにとっても嬉しいJCL初優勝を決めている。

渡邊、孫崎、中田が表彰台に上がり、スプリントに出遅れた小野寺は4位。ブリッツェン勢は栃木開幕を勝ち星に結びつけることができなかった。


JCL2023 カンセキ宇都宮清原クリテリウム結果
1位 渡邊諒馬(VC FUKUOKA) 1:03:32
2位 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
3位 中田拓也(ヴィクトワール広島)
4位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
5位 岡篤志(JCL TEAM UKYO)
text:So Isobe