フレンチタイヤブランドの雄、ミシュランがPOWER ADVENTUREをリリースした。センタースリック、サイドをブロックパターンとすることで舗装路からグラベルまでカバーするモデルであり、路面のタイプを気にせず自由にライドしたい方にぴったりの一本だ。



ミシュラン POWER ADVENTURE(クラシック、ブラック) (c)ミシュラン

自転車のみならず四輪や二輪、航空機用のタイヤも手がけ、世界中にその名前が轟くミシュラン。あらゆる分野からの知見が集まるという強みを活かし、自転車用はロードのみならずマウンテンバイクタイヤまで展開しており、近年はグラベルにも力を入れているブランドだ。

グラベルといっても遊び方は非常に多岐に渡り、シングルトラックまでカバーするサスペンションフォーク搭載バイクも登場したり、スピードを追求したレースモデルも存在する。ユーザーの好み次第で千差万別の遊び方があるのがグラベルの良さであり、タイヤも様々な遊び方に適したモデルがいくつも用意されている。

センタースリック、サイドにブロックパターンがあしらわれる (c)ミシュラン

今回ミシュランがリリースしたPOWER ADVENTUREは、砂利道などオフロードを走るためのPOWER GRAVELから作り分けられた、舗装路とグラベルを横断的に走るためのモデル。そのキャラクターを象徴するのがセンタースリックで、サイドがブロックのハイブリッドトレッドパターンだ。

舗装路やライトなグラベルを走る時はセンタースリックの転がり抵抗の低さを活かして高い巡航スピードを味わい、グラベルのコーナリングでブロックパターンがトラクション性能を活かして走るタイヤに仕上がっている。ある時は舗装路、時にはグラベルというように自由に走れることがADVENTUREというモデル名を表している。

GUM-XやBEAD TO BEAD SHIELDといったテクノロジーが採用される (c)ミシュラン

コンパウンドに使われる技術はMTBエンデューロ系ハイエンドタイヤで採用されたGUM-X。路面状況に左右されない低転がり抵抗と、路面が硬い状況でもグリップ力を発揮する性能が、POWER ADVENTUREにも用いられている。耐パンク層はBEAD TO BEAD SHIELDという名前が示すようにケーシングの全面に与えられており、サイドカットのリスクを低減している。

これらの設計によってPOWER ADVENTUREはハードにライドを楽しむ方が満足できるタイヤを実現しており、COMPETITION LINEにカテゴライズされた。世界中の道を知り尽くしたミシュランが用意したオールロード的タイヤで週末のサイクリングをアドベンチャーにしてみてはいかがだろうか。ラインアップは30Cと36Cの2種類。カラーもブラックとクラシックの2種類が用意されており、価格は8,690円(税込)。

ミシュラン POWER ADVENTURE (c)ミシュラン

ライトなグラベルもカバーするタイヤだ (c)ミシュラン



ミシュラン POWER ADVENTURE
タイプ:チューブレスレディ
ケーシング:3x100 TPI
カラー/サイズ/重量:
ブラック:700x30C(330g)、700x36C(395g)
クラシック:700x30C(340g)、700x36C(395g)
価格:8,690円

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