ベルギーのヘルメットブランド、レイザーから全世界で1,994個のみ生産されるスペシャルモデルが登場。ロードとCXでマルチに活躍するワウト・ファンアールト、そしてその個人スポンサーであるレッドブルとコラボレートした「Vento KC AF レッドブル WVA」を紹介しよう。



レイザー Vento KC AF レッドブル WVA  (c)シマノ

レイザー Vento KC AF レッドブル WVA  (c)シマノ
レイザー Vento KC AF レッドブル WVA  (c)シマノ



創業100年を超えるベルギーのヘルメットブランド、レイザー。輝かしい成績でもってワールドチームの中でも1、2を争う強豪のユンボ・ヴィスマと緊密な関係を築き、世界中のサイクリストから厚い信頼を寄せられるブランドだ。

多くのスター選手が所属するユンボ・ヴィスマだが、クラシックでもグランツールでも、山岳でもスプリントステージでも、そしてロードレースでもシクロクロスでも活躍するマルチタレントとして強い輝きを放つのがワウト・ファンアールト。

レッドブルアスリートとしての顔も持つワウトは、2018年以来象徴的なレッドブルデザインのレイザーヘルメットを着用し、多くのレースを駆け抜けてきた。チームのトレインの中でもひときわ目立つデザインのヘルメットは、ファンにとっては見つけやすいシンボルである一方、多くのライバルにとってはマークしやすい目印でもある。そして、そんなプレッシャーの掛かる状況をものともせず、多くの勝利を生み出してきたワウトの強さを更に印象付けるのもまた、深紅の牡牛が描かれたヘルメットだ。

今回、ワウトはレッドブルとレイザーとの特別な絆を強調するため、新たなヘルメットデザインをおこしたという。深いブルーに染められたヘルメットの頭頂部には、レッドブルのロゴ、そしてワウトのイニシャルである"WVA"をモチーフとしたアイコンがあしらわれた。

ワウトとレイザーがコラボして生み出された特別な一着だ (c)シマノ
レイザーが誇るロールシスを更に進化させたスクロールシスシステムでフィッティングする (c)シマノ



ベースとなるのは、レイザーの誇るレーシングヘルメットの最新作、Vento KinetiCore。空力、軽量性、冷却効率という、レーサーが求める性能を全て満たすセミエアロモデルとして、ユンボ・ヴィスマの選手らが愛用する一着だ。

同社のエアロヘルメットであるBullet 2.0と比較し、約90gの軽量化を達成しつつ、15度の前傾姿勢時に前方投影面積が小さくなる設計により2.3%のドラッグ低減を果たしている。更に、ベンチュリー・ベンチレーション・システムと呼ばれる通気口設計によって冷却効率も5.4%改善するなど、あらゆる面で進化を果たしている。

ブロックが潰れることでヘルメットに加わったエネルギーを吸収するKinetiCoreを搭載 ※写真はJackal KC

更にレイザー独自の回転衝撃吸収システムであるKinetiCoreも搭載。シェルの内側に設けられたクランプルゾーンという衝撃吸収層が縦方向だけでなく横方向にも潰れることで、接線方向への衝撃を吸収し、脳をダメージから保護するという。そのプロテクション性能は、バージニア工科大学による試験によって5つ星評価が与えられている。

また、レイザーが誇るロールシスシステムを更に進化させた"スクロールシスべルト"による高いフィット感も魅力の一つ。国内においてはアジアンフィットのVento KinetiCore AFとして、今回の限定カラーは用意されるとのことだ。サイズはS(52-56cm)/M(55-59cm)/L(58-61cm)の3種類。価格は35,090円(税込)。



レイザー Vento KC AF レッドブル WVA
サイズ:S(52-56cm)/M(55-59cm)/L(58-61cm)
重量:S(280g)/M(300g)/L(330g)
価格:35,090円(税込)

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