2023/03/15(水) - 09:20
UCIワールドツアー開幕戦のツアー・ダウンアンダーを走ったバイクを紹介していくシリーズの最終回である第5弾。トレック・セガフレード、UAEチームエミレーツ、イスラエル・プレミアテック、ロット・デスティニーの4チームを紹介します。vol.1、2、3、4。
トレック・セガフレード
![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/tfs_01.jpeg)
トレック・セガフレード / トレック マドン photo:Kei Tsuji
タイトルスポンサーであるトレックに乗り、パーツ構成にも大きな変化が見られなかったトレック・セガフレード。2022年はエモンダに乗る選手が多かったが、2023年はマドンに乗る選手がぐっと増えた印象で、ホイールやサドル、ハンドルやステムの他、ヘルメットにもトレック系列のボントレガーを採用する。軽量性ではなく保持力重視で選ぶバットケージは25年以上形状を変えていない異例の長寿アイテムだ。
スラムのレッドで組み上げられ、パワーメーターはもちろんクオーク。変更点としては、スラムが買収したタイムのペダル(久々にトップチームへの供給となる)を新たに採用することでついにシマノペダルを卒業した。タイヤはピレリのチューブレスレディで、28mmを標準とする。
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ペダルは昨年まで使用していたシマノからタイムへ photo:Kei Tsuji ![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/tfs_02.jpeg)
ボントレガーの名品ボトルケージ「バットケージ」 photo:Kei Tsuji
トレック・セガフレード
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タイトルスポンサーであるトレックに乗り、パーツ構成にも大きな変化が見られなかったトレック・セガフレード。2022年はエモンダに乗る選手が多かったが、2023年はマドンに乗る選手がぐっと増えた印象で、ホイールやサドル、ハンドルやステムの他、ヘルメットにもトレック系列のボントレガーを採用する。軽量性ではなく保持力重視で選ぶバットケージは25年以上形状を変えていない異例の長寿アイテムだ。
スラムのレッドで組み上げられ、パワーメーターはもちろんクオーク。変更点としては、スラムが買収したタイムのペダル(久々にトップチームへの供給となる)を新たに採用することでついにシマノペダルを卒業した。タイヤはピレリのチューブレスレディで、28mmを標準とする。
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![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/tfs_02.jpeg)
バイク | トレック |
グループセット | スラム |
ホイール | ボントレガー |
ペダル | タイム |
パワーメーター | クオーク |
タイヤ | ピレリ |
サドル | ボントレガー |
ジャージキット | サンティーニ |
ヘルメット | ボントレガー |
コンピューター | ワフー |
UAEチームエミレーツ
![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/uad_01.jpeg)
2022年のシーズン後半に投入されたコルナゴのプロトティーポ(プロトタイプ)が、V4Rsとして正式にUAEチームエミレーツのメインバイクに。UCIワールドツアーランキングの首位を争ったユンボ・ヴィスマと同様にUAEチームエミレーツも大々的にパーツ構成を変更したチームで、グループセットをカンパニョーロのスーパーレコードからシマノのデュラエースにスイッチした。
ペダルもシマノだが、ホイールは新たにエンヴィを採用した。パワーメーターをSRMからシマノに、コンピューターをSRMからワフーに、さらにタイヤをピレリからコンチネンタルに変更するなど、コルナゴのフレームとプロロゴのサドルを除いてほとんどのパーツを変更したと言える。
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![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/uad_08.jpeg)
![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/uad_06.jpeg)
バイク | コルナゴ |
グループセット | シマノ |
ホイール | エンヴィ |
ペダル | シマノ |
パワーメーター | シマノ |
タイヤ | コンチネンタル |
サドル | プロロゴ |
ジャージキット | ピセイ |
ヘルメット | メット |
コンピューター | ワフー |
イスラエル・プレミアテック
![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/ipt_01.jpeg)
UCIプロチームに降格しながらも多くのUCIワールドツアーレースに出場するイスラエル・プレミアテック。メインバイクはファクターのオストロVAMで、シマノのデュラエースで組み上げられる。2022年は9100系デュラエースをメインに使用したが、2023年は9200系デュラエースで統一。しかしクランクやパワーメーターにFSA/ヴィジョンを使用するなど、デュラエースのフルセットとは言えない。写真のサイモン・クラーク(オーストラリア)のバイクにはヴィジョンの55Tアウターチェーンリングが装着されている。
ハンドル周りやホイールはブラックインクで、マキシスのタイヤを履く。コンピューターはハンマーヘッド。クリストファー・フルーム(イギリス)のみ特例としてローターのパワーメーターにオーシンメトリックの楕円チェーンリングを使用する。他にもセラミックスピードのビッグプーリーを使用する選手もいるなど、パーツ構成の統一感は薄い。
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![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/ipt_02.jpeg)
バイク | ファクター |
グループセット | シマノ |
ホイール | ブラックインク |
ペダル | シマノ |
パワーメーター | FSA |
タイヤ | マキシス |
サドル | セライタリア |
ジャージキット | エコイ |
ヘルメット | エコイ |
コンピューター | ハンマーヘッド |
ロット・デスティニー
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UniSAオーストラリアのメンバーとして出場したロット・デスティニーのカレブ・ユアン(オーストラリア)。身長165cmの「ポケットロケット」ことユアンはリドレーのノアファーストディスクのサイズXXSに乗る。ハンドルはリドレーのステム一体型。シマノのデュラエースで組み上げられ、スプリンター御用達のシフティングスイッチ(スプリンタースイッチ)も装備する。スプリンターらしい「遠く低い」ポジションだが、ハンドルは下げきっていない。
プロトン標準の54-40のチェーンリングとDTスイスのアーク1100ホイール、ヴィットリアのコルサTLR25mmがユアンのパワーを路面に伝達する。金色に輝くチェーンはKMC製。ペダルはルックからシマノ、パワーメーターは4iiiiからシマノに切り替えた(フレームに4iiiiのロゴは残っている)。参考までにクランク長は170mmで、サドル高は635mm。
![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/ltd_02.jpeg)
![](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/03/06/ltd_03.jpeg)
バイク | リドレー |
グループセット | シマノ |
ホイール | DTスイス |
ペダル | シマノ |
パワーメーター | シマノ |
タイヤ | ヴィットリア |
サドル | セライタリア |
ジャージキット | フェルマルク |
ヘルメット | エコイ |
コンピューター | ガーミン |
text&photo:Kei Tsuji
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