インドネシアで開催されているUCIトラックネイションズカップ初戦の男子エリミネーションで橋本英也が金メダルを獲得。日本人代表チームにとって今大会初の金メダルを獲得となった。



大会2日目:男子エリミネーションで橋本英也が金メダル

男子エリミネーション:窪木一茂と橋本英也はラスト4人まで共に残った photo:JCF

インドネシアのジャカルタで開催中のUCIトラックネイションズカップ(旧ワールドカップ)第1戦。パリオリンピックに向けたオリンピックポイント争いの初戦でもあるこの戦いの2日目金曜日に行われた男子エリミネーションで橋本英也が金メダルを獲得した。

この男子エリミネーションに参戦したのは橋本英也と、2022年の世界選手権スクラッチで銀メダルを獲得した窪木一茂のコンビ。続々と選手が除外(エリミネート)されていく中2人は最後の4人まで残り、ここで窪木が除外。最後は橋本がジュールス・ヘスタース(ベルギー)を圧倒し、今大会の日本人選手金メダル第一号に輝いた。

日本勢最初のメダルを手にした橋本英也 photo:JCF

女子チームパーシュート:4分18秒455で日本記録を更新 photo:JCF

初日に予選を終えた男女のチームパシュートは1回戦を迎え、池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂というメンバーで臨んだ女子チームは昨日マークした日本新記録を更に2秒近く短縮して4分18秒510をマーク。2日続けての記録更新で、従来の日本記録を3秒以上更新する成果を残したが、全体の6位で1回戦で敗退となった。尚、男子チームパシュートは予選5位で上がったものの、チームメンバーの届け出のミスで1回戦を走ることができず、DNS(最終順位は8位扱い)となった。

男子チームスプリント1回戦:日本は42秒742の日本新記録 photo:JCF

梅川風子、太田りゆ、佐藤水菜というメンバーで臨んだ女子チームスプリント予選は日本記録にコンマ4秒、予選通過ラインにコンマ2秒届かず予選敗退。長迫吉拓、太田海也、小原佑太で構成された男子チームスプリントは予選を通過1回戦では従来の日本記録を4/100秒更新する日本新記録(4年ぶりの更新)で3位4位決定戦に進出し。再び42秒台の好タイムを出すも、フランスに敗れて全体の4位という結果に終わった。



大会3日目:不運の橋本はオムニアムで上位ならず

翌25日(土)、日本代表は女子スプリント、男子ケイリン、男子オムニアム、女子マディソンに参戦。男子オムニアムには前日金メダルで波に乗る橋本と今村駿介が出場し好結果に期待がかかったものの、第1種目のスクラッチで今村が落車棄権、さらに橋本も他選手の斜交によって大きくポジションを落としてしまう。その後も成績を戻すことができず、最終的に18位に甘んじている。

女子スプリント:世界女王と対戦し2本先取された佐藤水菜 photo:JCF

男子ケイリン:中野慎詞は1回戦敗者復活戦を勝ち上がる photo:JCF

女子スプリントでは佐藤水菜と太田りゆが揃って準々決勝に進出したものの、佐藤は強豪マチルダ・グロに接戦敗退、男子ケイリンは中野慎詞と山﨑賢人、小原佑太が準決勝敗退、最終的に中野は全体の9位、小原は10位、山崎は12位という結果に。女子マディソンは古山稀絵/垣田真穂組が10位、池田瑞紀/梶原悠未組が17位でレースを終えることとなった。
男子エリミネーション結果
1位 橋本英也(日本)
2位 ジュールス・ヘスタース(ベルギー)
3位 ヨエリ・ハビック(オランダ)
4位 窪木一茂