トレックが軽量アルミロードバイク「Émonda ALR」を発表。300シリーズAlphaアルミ素材を採用してフレーム設計とデザインを一新し、レースユースに耐えるパフォーマンスとシマノ105完成車で30万円+αと買い求めやすいプライスを両立したハイスペックバイクだ。



トレックのÉmonda ALRがフルモデルチェンジ。新設計のフレームで速さを身につけた (c)トレック・ジャパン

カーボンバイク全盛期において、北米3大ブランド各社がハイスペックアルミロード競争を繰り広げたのが2010年台中盤のこと。その中でトレックは2015年に軽量モデルÉmondaをベースにした「Émonda ALR」をリリースし、以降モデルチェンジを行いつつエントリー層や、コアなアルミバイクファンのニーズを掴んできた。

今回満を持してデビューしたのは、そんなÉmonda ALRの第3世代モデル。空力性能に優れたエアロフォルムと新ジオメトリーなど、フレーム設計とデザインを一新し「より速く、レース専用設計のバイクに生まれ変わった(プレスリリース)」。

カーボンモデルかと見紛う艶めかしいフォルム (c)トレック・ジャパン

スマートで空力にも配慮された内装ルーティングを採用 (c)トレック・ジャパン
トレック最軽量かつ最高グレードのアルミ素材「300シリーズAlphaアルミニウム」 (c)トレック・ジャパン



トレック最軽量かつ最高グレードのアルミ素材「300シリーズAlphaアルミニウム」で構成されたフレームは、カーボンモデルに倣ってカムテールチューブ形状を採用。機械式変速のワイヤーやブレーキホースの内装システムと併せ、クリーンなルックスと空力性能を向上している。チューブが複雑に交わるヘッドチューブ周りのフォルムはカーボンモデルと見間違えるほど滑らかだ。

従来のÉmonda ALRはヘッドチューブが長いジオメトリー「H2フィット」を採用していたが、トレックは新型Émonda ALRにプロユースモデルと同じH1.5フィットを採用。レーサーであっても深い角度のステムを使うことなく低いライドポジションを実現することが可能となった。

ワイヤーやブレーキホースはトップキャップからフレーム内へと入る (c)トレック・ジャパン
ヘッドチューブは従来のH2からH1.5フィットに。レーサーのニーズに応える (c)トレック・ジャパン


トレック Émonda ALR 5(Azure to Living Coral Fade) (c)トレック・ジャパン

トレック Émonda ALR 5(Trek Black) (c)トレック・ジャパン

新型Émonda ALRはディスクブレーキのみの設定で、11速のシマノ105(機械式)コンポーネントをフル搭載した完成車「Émonda ALR 5」で販売される。ホイールはボントレガーのParadigmで、ハンドル周りやサドル、バーテープ類も全てボントレガー製品で揃えられており、統一感にも秀でている。カラーはシックな「Trek Black」と、もしくはブルーとピンクの塗り分けが映える「Azure to Living Coral Fade」の2カラーだ。

「圧倒的な速さと楽しさ、そしてお求めやすい価格の三拍子が揃う、超軽量でエアロなアルミフレーム」を実現するÉmonda ALRは、105完成車で301,290円(税込)、そしてカタログ9.0kgとカーボンバイクに迫る軽さを誇る。今までのÉmonda ALRがそうだったように、エントリー層の良きパートナーになることはもちろん、コンポーネントやホイールを一新してこだわりの一台を作り上げるのも一興だ。



トレック Émonda ALR 5
フレーム フィット:H1.5 レース
サイズ:47、50、52、54、56、58、60
カラー:Trek Black、Azure to Living Coral Fade
コンポーネント:シマノ 105(R7000)
ホイール:ボントレガー Paradigm
価格:301,290円(税込)

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