ボーラ・ハンスグローエが大手エナジードリンクメーカーのレッドブルと協力し、「レッドブル・ジュニアブラザース」という若手発掘プログラムを開始する。選出された2名には下部チームとの契約が与えられる。



若手発掘プログラム「レッドブル・ジュニアブラザース」 Image:BORA – hansgrohe

出場資格を有するのは2006年〜07年生まれの選手たち。2月1日〜5月31日までズイフトやストラバの走行データを共有し、6月1〜30日に申し込んだ選手の中で優秀な上位15名の選手には、8月に行われるテスト合宿に招待される。最終的に選ばれた2名はボーラ・ハンスグローエのU19育成チームであるアウト・デダーに所属し、レッドブルアスリートとして活動する。

ボーラ・ハンスグローエのラルフ・デンクGMは本プログラムについて「レッドブルがロードレースのプロジェクトに参入するのはこれが初。その機会にボーラ・ハンスグローエが携わることができ、大変光栄に思う」とコメント。「このプログラムはチームのスカウティングとしても節目となるプロジェクトだ。レッドブル・ジュニアブラザースを通して世界各国にいる、もしかしたらレース経験さえない選手の発掘も可能かもしれない」と語った。

ドイツに限らず欧州各国の選手が所属するU19チーム、アウト・デダー photo:BORA – hansgrohe

プログラムの説明をするスカウティングと育成部門担当のクリスティアン・シュロット氏 photo:BORA – hansgrohe

また、チームのスカウティングと育成部門を担当するクリスティアン・シュロット氏は「志願者には当然のように力と才能が求められ、成長に繋がる潜在能力も重要な要素。特に合宿はそれぞれに合ったペースの練習を組み、人間性を知る機会となる。また(将来的に)プロとしてキャリアを積むのであれば、献身性と体力を含む選手の性格が重要となる」と、選手に求められる要素について説明した。

更に告知動画にはチームのスプリントエースであるサム・ベネット(アイルランド)が登場。「ワールドチームと直結した素晴らしいプログラムだ。トップレベルでの争い方を学ぶことができ、選手たちは求める答えが与えられる。僕の時代にもこんなプログラムがほしかった」と参加にメッセージを送った。

動画では本プログラムの目標を「自転車界の象徴となり、グランツールで勝利を掴むスーパースターの発掘」と強調している。

text:Sotaro.Arakawa