EFエデュケーション・イージーポストが、新加入のリチャル・カラパス(エクアドル)が扁桃の摘出手術を受けていたと発表した。カラパスは1月上旬からトレーニングを再開しているのだという。



扁桃摘出術からトレーニングに復帰したリチャル・カラパス(エクアドル) photo:EF Education-EasyPost

「約3年に渡って扁桃炎に悩まされ、昨年は感染による再発を何度も繰り返していた。トレーニング合宿でチームに相談し、手術を決断したんだ。何処にいっても何をしててもこの問題に悩まされてきた。とても厄介だった」と、リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)は扁桃摘出術に踏み切った理由をそう語った。

手術はカラパスの母国エクアドルで昨年12月半ばに行われたのだという。チームドクターであるジョン・グリーンウェル氏は「リチャル・カラパスの手術は成功したものの、術後に扁桃から出血するトラブルがあった。2週間半に渡り自転車に乗れない期間があったが、いまは通常通りのトレーニングが出来ている」とカラパスの現状について説明した。

2022年はジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャで好成績を収めたリチャル・カラパス(エクアドル) photo:CorVos

EFにとってここ数年で最大の補強と言われるカラパスについて、ジョナサン・ヴォーターズGMは「チームとしてはカラパスを含めた全選手の健康が最優先事項だ。今回の件は彼の春の予定を少し調整するだけのこと。彼の最大の目標であるツール・ド・フランスには何の影響もない」とコメントしている。

長きに渡りチームの中心選手だったリゴベルト・ウラン(コロンビア)に代わり、グランツールでの総合エースを担うこととなったカラパス。ツールにはカラパスの他に同じイネオス・グレナディアーズから移籍したアンドレイ・アマドール(コスタリカ)やミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク)、昨年大会で区間優勝したマグナス・コルト(デンマーク)らが出場メンバーとされている。

text:Sotaro.Arakawa