アルペシン・ドゥクーニンクがズイフト主催の才能発掘プログラム「ズイフトアカデミー」の2022年版で優勝したルカ・ヴェルガリット(イタリア)と、下部チームでの契約を結んだ。またキャニオン・スラムは女子の優勝者であるアレックス・モーリス(イギリス)を獲得している。



アルペシン・ドゥクーニンクの下部チームとの契約を掴んだルカ・ヴェルガリット(イタリア)アルペシン・ドゥクーニンクの下部チームとの契約を掴んだルカ・ヴェルガリット(イタリア) photo:Alpecin-Deceuninck Cycling Team
ヴァーチャルサイクリングが楽しめるズイフトにて開催される才能発掘プログラム「ズイフトアカデミー」。12月18日にその2022年度の男女優勝者が決定し、ルカ・ヴェルガリット(イタリア)がアルペシン・ドゥクーニンク・ディベロップメントチームと、アレックス・モーリス(イギリス)がキャニオン・スラムとの契約を掴んだ。

ヴェルガリットはイタリア・ミラノ出身の25歳。来年にスポーツ科学の修士課程を修了する予定の大学院生で、自転車競技者としてのバックグラウンドはあるものの、もちろんプロで走った経験はない。

ヴェルガリットは「プロアスリートになることが個人的な目標であり、自転車競技は子どもの頃から触れていたスポーツ。これから沢山の努力を重ねなければならないが、その準備はできているしベストを尽くす。素晴らしい機会を与えてくれたアルペシン・ドゥクーニンクとズイフトには感謝しているし、自分の力を証明してみせる」と意気込みを語っている。

キャニオン・スラムへの加入が決まったアレックス・モーリス(イギリス)キャニオン・スラムへの加入が決まったアレックス・モーリス(イギリス) photo:Canyon//SRAM Racing
一方で22歳のモーリスは、同プログラムから何人もプロ選手を輩出しているキャニオン・スラムとの契約について「この機会に感謝し、1月のチーム合流が待ちきれないほど楽しみ。選手としての目標はまだ決まっていないが、チームの協力を得ながら選手としてのスキルを高めていきたい」とコメントした。

ズイフトアカデミーは過去にもプロ選手を輩出しており、2020年の優勝者であるジェイ・ヴァイン(オーストラリア)は2021年にアルペシン・ドゥクーニンクに加入。今年のブエルタ・ア・エスパーニャで区間2勝を飾り、そのクライマーとしての力を認められてUAEチームエミレーツと2年契約を掴み取った。

また2020年の女子優勝者で、2021年よりキャニオン・スラムで走る20歳のニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア)は今年のツアー・オブ・スカンジナビアでトップクライマーに食らいつき新人賞に輝く活躍を見せている。

text:Sotaro.Arakawa