世界王者エヴェネプールが来季のアルカンシエルジャージを公開

来年「スーダル・クイックステップ」にチーム名が変わるクイックステップ・アルファヴィニルが、世界王者レムコ・エヴェネプール（ベルギー）の2023年のアルカンシエルジャージを公開した。動画の中でエヴェネプールは「これまでとは違う走りが求められるだろう」と意気込みを語っている。

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2023年シーズンのアルカンシエルジャージを披露したレムコ・エヴェネプール（ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル） photo:Quick-Step Alpha Vinyl Team
「今年の夏はクレイジーと言える成績を得た。自分が成し遂げた結果に喜びと誇りを感じている。このジャージを選手キャリアの中でも早い時期に着用することができ、光栄に思っている」と、レムコ・エヴェネプール（ベルギー）は来シーズン着用するアルカンシエルの公開動画でそう語った。

今季12勝を積み上げたエヴェネプールは、グランツールでの総合優勝を目指しシーズン序盤からステージレースを転戦してヴォルタ・アン・アルガルヴェとツアー・オブ・ノルウェーで総合優勝を挙げた。そんな中でも得意のワンデーレースでも変わらぬ強さを発揮し、母国ベルギーのリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを得意の独走で初制覇した。

最高の滑り出しを見せたエヴェネプールの走りはシーズン後半になっても衰えることはなく、ドノスティア・サンセバスチャン・クラシコアでも再び独走から2度目の優勝。そして登坂に課題があると目されるなか臨んだブエルタ・ア・エスパーニャを、エヴェネプールは初出場で総合優勝を飾ったのだ。

来年への意気込みを語ったレムコ・エヴェネプール（ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル） photo:Quick-Step Alpha Vinyl Team
そしてオーストラリア・ウロンゴンで開催された今年のロード世界選手権でも25kmの独走を決め、自身初めてとなるエリートカテゴリーで世界一の称号を獲得したエヴェネプール。「アルカンシエルを着て迎える来シーズンが楽しみだし、プレッシャーがかかる特別な年となるだろう。またこのジャージは今までとは違うレースでの行動が強いられるだろう。だがそれらを受け入れ、可能な限りリラックスして対処したい。いまは来年を見据えて流れに身を任せて過ごしたい」と、来シーズンに向け意気込みを語った。

チームは来年、同じベルギーにあるシリコンやコーキング材を製造・販売する企業のスーダルをタイトルスポンサーに迎い入れる。そのためチーム名も「スーダル・クイックステップ」に変更し、チームジャージは今年7月に先んじて公開された新しいデザインとなる。

text:Sotaro.Arakawa