カーボンドライジャパンが新型のビッグプーリー"SV"をローンチした。プーリーの歯数をこれまで以上に増やすことでチェーンの摺動抵抗を減、ナローワイド形状で変速性能向上を叶えた。対応ディレイラーはシマノのR9200系、R9100系、R8100系、R8000系。



カーボンドライジャパン SV R9250/R8150カーボンドライジャパン SV R9250/R8150 (c)カーボンドライジャパン
愛知の日進市に拠点を置き、自転車や自動車、オートバイに関するカーボンパーツを展開するカーボンドライジャパン。自転車に関してはカーボンフレームの検査や補修、カスタムペイントを行なっており、近年は東京・世田谷の店舗を開店させサイクリストの意見を吸い上げている。

カーボンフレームの検査業務と並び、同社の中心的な存在となっているのがカーボンビッグプーリーだ。2017年にローンチされたV3とV3 PLUSは5年という長期間に渡って様々なライダーからの支持を集め、ビッグプーリーの定番の一つとして地位を確立。そして2022年の秋、満を持して新型のビッグプーリーキット"SV(Super Veloce)"をローンチした。

そもそもビッグプーリーキットはプーリーの直径を大きくし、チェーンの屈折角度を低減することで、摺動抵抗を低減させることが主な役割だ。V3 PLUSはガイドプーリー12T、テンションプーリー17Tの組み合わせだったが、新型では14T、18Tの組み合わせ、プーリー配置を再設計することで、これまで以上に高い駆動効率を実現している。

特別な意匠が施されたケースに収納される特別な意匠が施されたケースに収納される (c)カーボンドライジャパンカーボン地のケースとスーパーエンプラの色が顕れているプーリーが特徴カーボン地のケースとスーパーエンプラの色が顕れているプーリーが特徴 (c)カーボンドライジャパン


また、AURUMとCF30という高機能樹脂を素材とするオリジナルプーリーの歯先は、ナローワイド(幅が広い歯と狭い歯が違いちがいに配置)に設計されたことも特徴。チェーンのホールド力を高めることはもちろん、ダイレクトな変速レスポンスと抵抗低減を実現した。スーパーエンジニアリングプラスチックはアルミニウムに匹敵する高強度を備えながら、重量が半分ほどであり、低摺動抵抗と静音性に優れ、自転車パーツとしてのアドバンテージをライダーにもたらしてくれる。

プーリーの大径化に伴いギア配置も新しく設計を行ない、新たな大きなケージ(軸間113mm)が採用された。ラインアップはシマノの新型12速(R9200系DURA-ACE、R8100系ULTEGRA)対応モデルと、シマノ11速(R9100系DURA-ACE、R8000系ULTEGRA)対応モデルの2種類。いずれもリアカセット最大34Tまで対応しているため、フロントをアウター、リアのロー側を使いたいレーサーなどにはおすすめだ。

プーリーキット(本体)の価格はいずれも60,500円(税込)。ケージカラーはマット、クリア、レッド、ブルー、イエロー、グリーンという6色で展開され、マット以外は3,300円のアップチャージが必要となる。標準で搭載されるベアリングはハイブリッドセラミックベアリングで、フルセラミックへの変更は9,900円で行える。



カーボンドライジャパン SV R9250/R8150
対応機種:SHIMANO  R9250・R8150
リアカセット最大:34T
カラー:マット、クリア、レッド、ブルー、イエロー、グリーン(マット以外はアップチャージ+税込3,300円)
ベアリング:ハイブリッドセラミックベアリング、フルセラミックベアリング(+税込9,900円)
価格:60,500円(税込)

カーボンドライジャパン SV R91xx/R80xxシリーズ
対応機種:SHIMANO  R91xx/R80xxシリーズ
リアカセット最大:34T
カラー:マット、クリア、レッド、ブルー、イエロー、グリーン(マット以外はアップチャージ+税込3,300円)
ベアリング:ハイブリッドセラミックベアリング、フルセラミックベアリング(+税込9,900円)
価格:60,500円(税込)


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