トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)の今季初参戦で注目された、泥コンディションのスーパープレスティージュ第3戦。ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)とセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がラウンド2連勝を挙げている。



平坦コースと小刻みなアップダウンを組み合わせたメルクスプラスのコース平坦コースと小刻みなアップダウンを組み合わせたメルクスプラスのコース photo:CorVos
順調にスケジュールを消化中のスーパープレスティージュ。翌日にUCIワールドカップ第6戦を控える第3戦の舞台はベルギーのアントワープ県にあるメルクスプラスで、芝生と森林区間を組み合わせた平坦基調のスピードコースが特徴だ。

この日は前日までの雨でコースの大部分が湿り気を帯び、一部区間には担ぎを必要とする深い泥も出現。小さなキャンバーを上り下りする森林ゾーンも一部ランニング区間と化す「シクロクロスらしい」コンディションに仕上がった。



女子エリート:アルバラードが今季2勝目をマーク

女子エリートレースは、現在シクロクロス界を牛耳っているオランダの若手3名(ファンエンペル、ピーテルス、ファンアンローイ)がワールドカップに集中するため不出場。そんな中、アルカンシエルを着るマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が今季初のホールショットを決めてレースが動き出した。

独走するセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)独走するセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
2番手パックを組むベッツェマとファンデルヘイデン2番手パックを組むベッツェマとファンデルヘイデン photo:CorVosセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos

スーパープレスティージュ2022-2023第3戦女子エリート表彰台スーパープレスティージュ2022-2023第3戦女子エリート表彰台 photo:CorVos
フォスには復活の兆しを見せているセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が続き、細かいキャンバーが続く1周目の森林区間でアドバンテージを奪い、早くも独走体制に持ち込む。「マリアンヌのリードアウトは私に有利に働いた」と言う元世界王者がフィニッシュまで続くソロ巡行体制に入った。

フォスは序盤のスピードを維持できず遅れ、デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)とインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777)の追走も届かない。レースの大部分を1人独走したアルバラードがスーパープレスティージュ2連勝を掴み取った。



ピドコック今季初参戦の男子エリート:スウェークが連勝記録更新

世界王者トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が今季CX初参戦世界王者トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が今季CX初参戦 photo:CorVos
この日、男子エリートレースの注目は、なんといってもアルカンシエルを着るトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が今季初CXレースとして初参戦したことだ。

絶好調のローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)がスタート後10分も経たないうちに先行を開始する一方、世界王者は4,5番手でファーストラップを完了。共にパックを組むラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)たちが前に上がっていったものの、この日ピドコックは最後まで優勝争いに絡むことはなかった。

「自分の仕上がりぶりは大丈夫だったけれど、コーナーの処理が全然ダメだった。一度転んでしまったしその後もミスが多すぎた」と言う世界王者は表彰台争いに加わることなく、最終的に7位でフィニッシュすることとなる。

レース序盤、泥を乗車でこなすローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)レース序盤、泥を乗車でこなすローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) photo:CorVos
遅れてスウェークを追走するラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)	遅れてスウェークを追走するラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) photo:CorVos
今季、キャリア初のUCIワールドカップ勝利を挙げて以降波に乗るスウェークは、ライバル勢が追走体制を整える前に大きなリードを確保して逃げ続ける。「1周目で埋もれ、スウェークと15秒差まで詰めてプレッシャーをかけたけど追いつけなかった」と後半戦にかけて追い込んだファンデルハールや、やはり序盤戦で埋もれたマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)の追走から悠々と逃げ切った。

絶好調スウェークが直近5レース中、実に4勝目をマーク。「僕のレースは完璧じゃなかったけれど全員に言えることだったようだ。誰も追走してこなかったのでリードを稼ぎ、後半にもそのおかげで逃げ切ることができた。まだ100%じゃないけれど身体の仕上がり具合はとてもいい感じ。このフォームを維持できるよう頑張りたい」と話している。

今季絶好調のローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)が勝利今季絶好調のローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)が勝利 photo:CorVos
スーパープレスティージュ2022-2023第3戦男子エリート表彰台スーパープレスティージュ2022-2023第3戦男子エリート表彰台 photo:CorVos
スーパープレスティージュ2022-2023第3戦男子エリート結果
1位 ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) 59:39
2位 ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) +0:05
3位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) +0:40
4位 エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) +0:53
5位 ライアン・カンプ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) +1:10
6位 ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) +1:20
7位 トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) +1:25
8位 フェリペ・オルツ(スペイン、ブルゴスBH) +1:46
9位 ケヴィン・クーン(スイス、トルマンスシクロクロスチーム) +2:05
10位 イェンス・アダムス(ベルギー) +2:08
スーパープレスティージュ2022-2023第3戦女子エリート結果
1位 セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) 44:28
2位 デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) +0:18
3位 インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) +0:26
4位 ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) +0:33
5位 ゾーイ・バックステッド(イギリス、EFエデュケーション・ティブコSVB) +0:43
6位 マノン・バッカー(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) +0:51
7位 アニック・ファンアルフェン(オランダ、777) +0:54
8位 マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) +1:17
9位 クララ・ホンシンガー(アメリカ、EFエデュケーション・ティブコSVB) +1:19
10位 マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) +1:58
text:So Isobe
photo:CorVos

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