野辺山グラベルチャレンジ参戦レポート後編は2日目のレース部門を中心とした実走レポートと、大会主催者の矢野大介さんに大会への思いや日本のグラベルシーンの今後の展望について伺ったインタビューをお届けする。



大会2日目の朝はよく晴れて冷え込んでいた。天気予報によると気温は3度。日差しがあるので気温ほどの冷え込みは感じないが、会場近くのホテルを出発する際、車の窓ガラスに霜が降りていた。2日目のルートは距離44.8km、獲得標高:約1,229m、未舗装率61%と、距離は短くともガッツリ登る。そして風景も素晴らしいという前評判だ。

野辺山グラベルチャレンジ2022 Day2ルート 距離44.8km、獲得標高:約1,229m、未舗装率61%野辺山グラベルチャレンジ2022 Day2ルート 距離44.8km、獲得標高:約1,229m、未舗装率61%
シマノブースでGRXホイールを借りて機材ドーピング

昨日のレースで、途中経過ながら年代別クラスの3位につけていることが明らかになり、「安全にフィニッシュし、取材も滞りなく行って、無事に帰宅する」という目標に「年代別クラスの表彰台に立つ」という新しい目標が加わった。その実現のために、ある作戦を決行することにした。それはシマノブースで新型のGRXカーボンホイール WH-RX870を借りることだ。

シマノブースでGRXホイールを借りて2日目に挑んだライターアサノシマノブースでGRXホイールを借りて2日目に挑んだライターアサノ photo:Makoto AYANO
このホイールは以前別の仕事でインプレさせていただいたことがあるのだが、内幅25mmのワイドリムが太めのタイヤの性能を最大限に引き出し、前後ペアで1461gと軽く、おそらく今市販されているグラベル用のカーボンホイールのなかでは最高にコストパフォーマンスが高いと思うほど完成度が高い。今マイバイクに装備されている完成車のノーマルホイールは前後ペアで1900g弱あるが、GRXのカーボンホイールに換えれば前後でざっと400g近くも軽くなる計算だ。昨日のレースではRXの高岡亮寛さんもこのホイールを使っていたのもチェック済みだ。

会場のシマノブースで準備していたシマノセールスの鞍谷融紀さんに声をかけた。「今回シクロワイアードのレポートの仕事も兼ねて参加していて、レースの年代別クラスで3位につけてます。GRXホイールの力を借りて表彰台に立てました、というレポートが書きたいのでご協力いただけないでしょうか?」。そうお願いすると、記事中でホイールをレポートすることを条件に快く貸し出してくださった。機材ドーピングに成功し、空気圧を調整してスタートラインに並ぶ。

上りが軽い!と調子に乗っていたら……

レース部門の参加者も、計測区間以外はサイクリングペースで走れる。これが野辺山グラベルチャレンジの魅力のひとつレース部門の参加者も、計測区間以外はサイクリングペースで走れる。これが野辺山グラベルチャレンジの魅力のひとつ photo:Makoto AYANO
2日目のレースは、同じ年代別クラスで走るRX高岡さんを中心としたパックにライダーが集まって、昨日以上にのんびりとしたペースで始まった。山岳グランフォンドのような雰囲気だ。

スタートから数kmのところにあった短い上りで、さっそくGRXの軽さを実感する。これならレース区間以外の上りでかなり体力をセーブできそうだ。

舗装路でもホイールの軽さからくる走りの良さを実感した舗装路でもホイールの軽さからくる走りの良さを実感した photo:Makoto AYANO
シマノGRXホイールにグラベルキングSK43Cタイヤの組み合わせは安心感が高かったシマノGRXホイールにグラベルキングSK43Cタイヤの組み合わせは安心感が高かった photo:Makoto AYANO
大きめの集団のまま最初のグラベル区間へ突入。油断してロードの集団走行と同じような感じで密になって走っていたら、突如僕の走行ラインに深い轍と思われる段差が現れ、もろに突っ込んでしまった。大きな岩がゴロゴロとしていて、激しくバイクが揺れる。「あっ、ヤバイ!」と直感し、腰を後ろに大きく引いてとにかく前転しないようにバイクの体勢を整えることに集中。転倒することなくリカバリーすることに成功した。

路肩によけて息を整えながら、バイクが無事なことをチェックして再スタート。オフロードにボチボチ慣れてきたからと、少し油断してしまったようだ。反省。

最強ホビーレーサーのRX高岡さんと談笑しながら走る。なかなかこんな機会はない最強ホビーレーサーのRX高岡さんと談笑しながら走る。なかなかこんな機会はない photo:Makoto AYANO
オフロードの下りを慎重すぎるぐらい慎重に走り、最初のグラベル区間を過ぎると、舗装路の長い上りが始まった。距離は2kmほどで平均勾配は8%近いが、GRXホイールで軽量化したバイクを駆る僕には、この区間さえ楽しく感じられた。グラベルバイクも軽さは正義なのかもしれない。

ラスボスの上りは13.1km。最後に計測区間が待ち構える!

さらに下り基調のグラベルを3kmほど進み、国道141号へ。2kmほど交通量が多めの国道を走って再び交通量の少ない道に入った。今回交通量が多いと感じたのはこの区間ぐらいだったので、コースプランニングの絶妙さに改めて感心する。

個人的に“ラスボス”と呼んでいた13km以上続く上り。標高が高いところは紅葉が始まっていた個人的に“ラスボス”と呼んでいた13km以上続く上り。標高が高いところは紅葉が始まっていた photo:Makoto AYANO
やがて、この日の"ラスボス"と僕が勝手に呼んでいるヒルクライム区間が現れた。距離13.1kmかけて標高差900m近く上り、標高1900m地点に至るというプロフィールもさることながら、序盤と計測区間スタートまでのごくわずかな区間のみ舗装路で、あとはほぼ10km以上未舗装路の上りというグラベルイベントにふさわしい区間だ。しかもピークまでのラスト5kmほどがこの日唯一の計測区間という、チャレンジングな配置。計測区間までは体力を消耗しないようにほどほどのペースで上ることにする。

2日目の計測区間。路面は比較的走りやすいが、標高が高く、すぐに息が上がる!2日目の計測区間。路面は比較的走りやすいが、標高が高く、すぐに息が上がる! photo:Makoto AYANO
ここでもGRXのホイールの軽さが生きていると感じた。グラベルの上りの速度域なら、空力性能よりも軽さが生きるが、ノーマルホイールより重量が400g近く軽いうえに、リムハイト32mmと空力性能でも有利なので、「グラベルの上りってこんなにラクできたっけ?」と思った。景色のいいところに出たら立ち止まって写真を撮ろうと思えたり、それ以外のところでも景色を楽しみながら走ろうと思える余裕があったのも、ホイールのおかげだと思う。

淡々と上り続けて、クマザサが生い茂るエリアに出ると、大会主催者の矢野大介さんがカウベルを持って応援してくれていた。その後舗装路に出て、すぐに計測区間のスタート地点が見えた。息を整え、補給をとり、ボトルの中の余分な水を捨て、臨戦モードに入った。

笑顔でグラベルを上る女性ライダー。かなり余裕がありそうだ笑顔でグラベルを上る女性ライダー。かなり余裕がありそうだ photo:Makoto AYANO
加速しながら計測ラインを通過。距離は5kmと長めだが、平均勾配は5%前半、最高勾配も10%弱なので、昨日の2区間に比べると勾配はゆるめだ。幸いなことに、コースの路面も小石が少なめで土も硬く引き締まっていて比較的走りやすい。とはいえ、標高約1600mから約1900mまで300mほど上るうえ、高地ゆえに酸素が薄い。GRXホイールの軽さの恩恵を受けつつ、先行するライダーを何人かパスし、最後までしっかり追い込んでフィニッシュ。おそらく表彰台は死守できたのではないかという確信とともに、すべての計測区間が終わったという安堵感に包まれた。

あともう少し!「計測地点フィニッシュ」の看板を越えたら、2日目最初のエイドだあともう少し!「計測地点フィニッシュ」の看板を越えたら、2日目最初のエイドだ photo:Makoto AYANO
計測区間直後のエイド地点からは、時折雲の晴れ間から富士山が見えた。よく頑張ったという自然からのご褒美のように感じられた。

エイドではバナナやWAY TO GOクッキーなどが振る舞われ、水も補給できたエイドではバナナやWAY TO GOクッキーなどが振る舞われ、水も補給できた photo:Makoto AYANO
終盤の下りグラベルはボーナスステージと呼ぶにふさわしい楽しさ

計測地点からの下りグラベル。道幅が広く、路面も比較的整っていてグラベルバイクでも走りやすい。まさに上りきったものだけが味わえる“ボーナスステージ”だ計測地点からの下りグラベル。道幅が広く、路面も比較的整っていてグラベルバイクでも走りやすい。まさに上りきったものだけが味わえる“ボーナスステージ”だ photo:Makoto AYANO
エイドで補給をとってひと心地付いたところで再スタート。まずは9kmほどのグラベルの下りを走る。この区間の下りは道が整備されていて道幅も広く、グラベルバイクでも安心してスピードが出せる。

少し余裕が出てきたので、林道のゴム製の水切りをバニーホップで越えてみたり、レーンチェンジの横移動を積極的にしてみる。GRXのホイールの軽さはこういう場面では機敏さとして生きてくる。しかも軽量なホイールといっても安定感が損なわれるわけではなく、内幅25mmのワイドリムが43mm幅のタイヤの性能を生かし切るおかげで、ハイスピードコーナーでの挙動にも不安がなかった。本当にいいホイールで、レース後もこのまま使い続けたいと思った。

下りグラベルは道幅が広く、路面も比較的整っていて走りやすい。上りきったものだけが味わえる極上の道だ下りグラベルは道幅が広く、路面も比較的整っていて走りやすい。上りきったものだけが味わえる極上の道だ photo:Makoto AYANO
エイドから7kmほど下ったところに第2エイドの展望台があって、そこで富士山を見ながら小休止。再スタート後、まもなくスムーズな下りグラベルは終わってしまった。この第2ステージの最長の10km以上にわたる上りと10km近く続く下りのグラベルは、僕がこれまで走った中で最高の極上グラベルだった。これは間違いなくまた走りに来たくなる。

八ヶ岳山麓の雄大な風景を眺めながら走れば気分は最高だ八ヶ岳山麓の雄大な風景を眺めながら走れば気分は最高だ photo:Makoto AYANO
最終エイドステーションで。2日間同じコースを走った同士で集まって記念撮影!最終エイドステーションで。2日間同じコースを走った同士で集まって記念撮影! photo:Makoto AYANO
ここまで来たら、フィニッシュ地点まであと数km。最後は野辺山のフィールドをかみしめるように走った。やがてコースの両脇に幟が並んでいるのが見えてきた。長かった2日間のライドもいよいよ終わりだ。フィニッシュゲートを越えた瞬間、安堵の気持ち以上にまだ走りたいという名残惜しさも感じた。

“ボーナスステージ”中盤以降は、景色が開けて遠くの山並みを望む絶景グラベルだった“ボーナスステージ”中盤以降は、景色が開けて遠くの山並みを望む絶景グラベルだった photo:Makoto AYANO
ルート脇の草原に出るとこんな雄大なオープンなパノラマスポットが開けていたルート脇の草原に出るとこんな雄大なオープンなパノラマスポットが開けていた photo:Makoto AYANO
エスキーナのランチを食べてチルタイム 表彰台もゲット!

レース後、バイクを洗車してホイールをシマノブースに返却。表彰式まで時間があったので、前日はいなかったエスキーナのキッチンカーでランチを購入することにした。シェフの竹口誠さんは前日は宇都宮にいて、今日のためにここまで走ってきたという。元々の料理がおいしいのはいうまでもないが、外で食べるご飯って何でこんなにおいしいんだろう。疲れた体に優しくて温かい料理がしみた。

仲良く手を取り合ってフィニッシュ!仲良く手を取り合ってフィニッシュ! photo:Masanori Asano
「前日まで宇都宮にいて移動してきました!」とタベルナ・エスキーナの竹口誠さん「前日まで宇都宮にいて移動してきました!」とタベルナ・エスキーナの竹口誠さん photo:Masanori Asanoチリコンカンタコライス700円。走り終えて腹ペコだったので、あまりのおいしさにぺろりと平らげてしまったチリコンカンタコライス700円。走り終えて腹ペコだったので、あまりのおいしさにぺろりと平らげてしまった photo:Masanori Asano


さらにブースエリアをブラブラしてチルタイムを過ごしていたら、表彰式が始まった。僕が出場したロングの40歳代のクラスは、1位RX高岡さん、2位大倉さんで、僕は表彰台末席の3位。出場前には思ってもみなかった表彰台に立ち、大会オリジナルのグラウラートロフィーを受け取った。疲労が残る中、表彰台を死守できたのもきっとGRXホイールのおかげに違いない!

ロング40歳代の部表彰。1位のRX高岡さんの右隣に3位に入ったライターアサノ。グラウラートロフィーをいただいて満面の笑みロング40歳代の部表彰。1位のRX高岡さんの右隣に3位に入ったライターアサノ。グラウラートロフィーをいただいて満面の笑み photo:Makoto AYANO
コースは想像していた以上にきつかったし、ヒヤッとする場面もあったけれど、振り返っても楽しかったことばかり思い出す。たとえレース部門で出場したとしても、走行区間の大半がレースとは関係なく、サイクリングペースでの小旅行として楽しめるのもいいのだろう。「来年もまた走りに来たい」と心から思った。

野辺山グラベルチャレンジオリジナルのグラウラートロフィー。1位は2リットル、2位は1リットル、3位は500ミリリットルの容量があり、入賞者は清里のレストラン「萌木の里ROCK」でトロフィー一杯のビールを無料でもらえる野辺山グラベルチャレンジオリジナルのグラウラートロフィー。1位は2リットル、2位は1リットル、3位は500ミリリットルの容量があり、入賞者は清里のレストラン「萌木の里ROCK」でトロフィー一杯のビールを無料でもらえる photo:Makoto AYANO



野辺山グラベルチャレンジで感じた「グラベルバイクの可能性」

このままでは「イベントに出場して楽しかった」という感想文で終わってしまうので、まとめとして、野辺山グラベルチャレンジを通じて感じたグラベルバイクの可能性について記したい。

ライターアサノのキャニオン・グレイルCF SL。シマノGRXホイールを装着、メインコンポーネントもGRXだライターアサノのキャニオン・グレイルCF SL。シマノGRXホイールを装着、メインコンポーネントもGRXだ photo:Masanori Asano
道は舗装路ばかりではない。特に山間部や田園地帯では舗装されていない林道や地道も少なくない。そういった道でしか行けない場所があり、見えない風景があるが、そこへたどり着くにはグラベルバイクは最高の相棒になると感じた。

グラベルバイクはロードバイクより確実に行動範囲を広げてくれる。ロードバイクより太めのタイヤをはきこなせるので、多少荒れた道も快適だし、オフロード走行に不安があっても安心して走れる。だからロードバイクでは行けない未舗装路へもグラベルバイクなら躊躇なく踏みいることができるし、ある程度の荒れた道なら走破できる。グラベルバイクのもつ行動範囲の広さは、その土地の魅力をより深く楽しむことにつながる。

レース部門総合トップの高岡亮寛さん(RX BIKE)はスペシャライズドCRUXを駆るレース部門総合トップの高岡亮寛さん(RX BIKE)はスペシャライズドCRUXを駆る photo:Makoto AYANO
しかもグラベルバイクは、ロードレース志向でなければオンロードも必要十分な速さで気持ちよく走れる。オフロードを走れるポテンシャルはあるが、必ずしもオフロードを走る必要はないと思う。グラベルバイクを食わず嫌いしている人の多くは、近くにオフロードがないと考えている人が多いのではないだろうか。オンロードメインで走りつつ、山に走りに行って路面の荒れた林道に出くわしたときや道路工事で舗装をはがした区間にさしかかった時にも心強いぜ、ぐらいに肩の力を抜いて付き合ってもいいと思う。

個人的には、レース志向でないスポーツバイクビギナーが買う自転車はグラベルバイクがベストなのではないかとさえ思うようになった。ロードバイク乗りが2台目以降の愛車としてもっとグラベルバイクに乗ったらいいのに、とも思う。ここ20年近くロードバイクばかり乗ってきた自分がそのように感じたのは、まさに野辺山グラベルチャレンジを走ったおかげだ。グラベルに興味があるけれどまだ未経験のロード乗りの皆さんも、グラベルバイクやMTBを持っているけれどレースじゃないイベントを走ってみたい方も、来年はぜひ野辺山とグラベルライドの魅力を味わってほしい。

大会主催者 矢野大介さんインタビュー

野辺山グラベルチャレンジ主催者の矢野大介さん(rapha Japan)野辺山グラベルチャレンジ主催者の矢野大介さん(rapha Japan) photo:Makoto AYANO野辺山グラベルチャレンジには今回、同じ週末に各地でサイクルイベントが開催された悪条件にもかかわらずおよそ300人が参加してくださいました。グラベルライドは海外で盛んになっていますが、今後日本でも増えてくると思っています。

野辺山ではラファスーパークロスと野辺山グラベルチャレンジが行われていますが、シクロクロスはどうしても競技色が強くなるし、会場だけの閉鎖的な空間で行うため、外への広がりがない。一方、グラベルライドは今回のようにレース区間とそれ以外の区間に分けて行えばロングライド・サイクリング的な要素を濃くすることができ、メイン会場から外に出て走るので、ローカルのフィールドを楽しめるという魅力もある。より多くの人が参加しやすいイベントにできると思います。

公道を使って行うロングライドイベントは、どうしても一般車両と同じ空間を走る時間が長くなるが、グラベルライドは林道などを走れば一般車両と併走する区間が少なくなるので、参加者にとっては走りやすいはず。

野辺山グラベルチャレンジの開催にあたっては、林道をコースとして使うため、南牧村をはじめ周辺自治体や自治会、地主さんなどいろいろな方の協力をいただいています。前回大会の教訓を生かし、早めに準備を始めることで、前回使えなかったルートが使えるようになった。シクロクロスと違い、野辺山には林道も多く、コースのキャパシティはまだまだあります。

ひと口にグラベルといっても、地域によって違いがある。ニセコは比較的フラットなところが多いが、野辺山は標高差が激しいアップダウンのあるルートが多く、どうしても上りと下りが中心になる。大会を安全に運営するため、レース区間を上り限定にした。他の地域にもローカルのグラベルや林道があるはずで、それを生かして全国各地で小規模でもいいのでグラベルのイベントが起こればいいと思う。野辺山グラベルチャレンジは、今後もこのような形で開催していきたいですね。

野辺山グラベルチャレンジ・ロング総合優勝&40歳代の部優勝
高岡亮寛さん(RX BIKE)のコメント


世界中のグラベルレースを走っている高岡亮寛さん(RX BIKE)世界中のグラベルレースを走っている高岡亮寛さん(RX BIKE) photo:Makoto AYANO今年はアメリカやヨーロッパのグラベルレースに出場しましたが、日本のグラベルレースは初めてでした。1日目に総合首位に立って、2日目は数秒差と猛追されましたが、優勝できてよかった。

野辺山グラベルチャレンジは、ロングは2日間で3回のレース区間以外はツーリングとして競わない皆と同じコースを走れる。だからレースエントリーしない仲間と一緒にも楽しめる。そのバランスが絶妙だし、あらゆるレベルの参加者が楽しめる間口の広さが素晴らしいと思いました。