今年1月の大怪我から順調な回復を見せているエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)が、膝頭から金属ピンやスクリューを除去する手術を受けていたことが明らかになった。手術は成功し、10月8日のイル・ロンバルディアへの出場が見込まれている。



9月15日のコッパ・サバティーニでは、レース復帰後最上位となる28位でフィニッシュしたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)9月15日のコッパ・サバティーニでは、レース復帰後最上位となる28位でフィニッシュしたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)が9月22日、母国コロンビアで膝の骨を固定していた金属のピン数本やスクリューを取り除く手術を受けたとスペインメディアのアスが伝えた。手術は成功し、術後の状態も良好だという。

今年1月24日に母国コロンビアでの練習中に停車中のバスに衝突したベルナルは、肋骨11本を含む20箇所を骨折。外傷性気胸などを含め計5度の手術が施され、今回が6度目の手術となった。

一時はブエルタ・ア・エスパーニャへの出場も噂されていたベルナルは、今年8月16日のポストノルド・デンマーク・ルントでレース復帰し、その後はドイツ・ツアーやジロ・デッラ・トスカーナに出場した。9月15日のコッパ・サバティーニでは28位フィニッシュするなど順調な回復をアピールしており、手術直後であるにもかかわらず10月8日に開催されるイル・ロンバルディアに出場すると目されている。

ベルナルが所属するイネオスは今年末でリチャル・カラパス(エクアドル)とアダム・イェーツ(イギリス)を放出。一方で22歳のテイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)や21歳レオ・ヘイター(イギリス)を獲得するなど、若手中心の補強を続けている。チームには今年のツール・ド・フランスで総合3位に入ったゲラント・トーマス(イギリス)がいるものの、実績あるベルナルの完全復活に期待がかかっている。

text:Sotaro.Arakawa