新世界女王に輝いたのは、3日前の右肘骨折で出場すら危ぶまれていたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)。起死回生のロングスパートを決め、後続勢を振り切って自身2度目、個人TTも含めれば4度目の世界選手権優勝を成し遂げた。



リードを保ったままフィニッシュラインを目指すアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)リードを保ったままフィニッシュラインを目指すアネミエク・ファンフルーテン(オランダ) photo:CorVos
與那嶺恵理を含む38ヶ国/129名が参戦したロード世界選手権女子エリートレース。終盤の登坂区間でのアタック合戦によって優勝候補ばかり5名が抜け出し、残り1km地点で追走8名が合流。13名によるスプリントに持ち込まれるかと思われたが、3日前のタイムトライアル・ミックスリレーでの落車・右肘骨折をおして参戦したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)の狙い澄ましたロングスパートが火を吹いた。

先頭でフィニッシュラインに飛び込んだアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)先頭でフィニッシュラインに飛び込んだアネミエク・ファンフルーテン(オランダ) photo:CorVos
マリアンヌ・フォスと勝利を喜び合うアネミエク・ファンフルーテン(共にオランダ)マリアンヌ・フォスと勝利を喜び合うアネミエク・ファンフルーテン(共にオランダ) photo:CorVos
スプリントで追いかけるロッタ・コペッキー(ベルギー)を振り切って、ファンフルーテンが圧巻の独走勝利。デミ・フォレリングが新型コロナウイルス陽性で出場せず、フォスも最終登坂で脱落。窮地に陥っていたはずのオランダを、「マリアンヌが遅れたので急遽自分のアタックするたった一度のチャンスを待ち続けた」と振り返るファンフルーテン自らが救った。

レース前方で展開していた與那嶺は、速報リザルトによれば4分50秒遅れの29位で完走している模様。

レース詳報は追ってレポートします。
ロード世界選手権2022女子エリートロードレース結果
text:So Isobe

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