来年ツール・ド・フランス総合優勝の奪還を目指すUAEチームエミレーツが、アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)の加入を発表。チームにとってティム・ウェレンスやフェリックス・グロスシャートナーに続くクライマーの補強だ。



今年8月のドイツ・ツアーで総合優勝に輝いたアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)今年8月のドイツ・ツアーで総合優勝に輝いたアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
イネオス・グレナディアーズとの契約延長や、双子の兄弟サイモンが在籍巣るバイクエクスチェンジ・ジェイコへの復帰が噂されるなか、UAEチームエミレーツがアダム・イェーツ(イギリス)の獲得を発表した。契約期間は2025年までの3年間。UAEにとってこれで4人目のクライマー補強となる。

「UAEチームエミレーツに加入することにワクワクしている。ここ数年に渡るチームの成長を目の当たりにし、(チームに加入する)チャンスを逃すまいと思ったんだ。選手としての絶頂期を迎えているいま、このチームが僕の力を最大限に引き出してくれると思った。世界トップレベルの選手たちと共に走ることを、またチームが世界一になる貢献ができることを楽しみにしている」と、イェーツはプレスリリース内でコメントした。

プロデビュー以来7年在籍したミッチェルトン・スコット(現バイクエクスチェンジ・ジェイコ)を離れ、2021年よりイネオスに加入したイェーツは現在30歳。昨年はボルタ・ア・カタルーニャで総合優勝を挙げ、ブエルタ・ア・エスパーニャでは総合4位、イル・ロンバルディアでは3位と活躍を見せた。そして今年、満を持してツール・ド・フランスの総合エースを任されたイェーツだったが直前に新型コロナウイルスに感染。本調子ではないにも関わらず、同じくエースを務めたゲラント・トーマス(イギリス)のアシストを担い、自身も総合9位と健闘した。

総合エースとして臨んだツール・ド・フランスは9位に沈んだアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)総合エースとして臨んだツール・ド・フランスは9位に沈んだアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:Makoto AYANO
UAEのマウロ・ジャネッティ氏はイェーツについて「来年よりアダムをチームに招くことに大きな喜びを感じている。彼は様々なレースで勝ち、好成績を収めることができる選手だ。またその力を安定して発揮できることも既に証明済みだ」とコメント。また「彼がとても華のある選手だということは誰もが知っている事実。そして今後数年に渡り進めていくチーム強化の上で、彼が我々の体制にピッタリだと信じている」と獲得理由についても語った。

チームは既にティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)やフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ドメン・ノヴァク(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)を獲得済み。タデイ・ポガチャル(スロベニア)のツール・ド・フランス総合優勝奪還に向け、イェーツを含めた新規獲得選手4名全員がクライマーだ。

一方、イネオスにとってはEFエデュケーション・イージーポストへの移籍が発表されたリチャル・カラパス(エクアドル)に続く総合エースの退団。しかしチームは21歳のレオ・ヘイター(イギリス)を今年8月付けで獲得し、今年躍進を見せている22歳のクライマーであるテイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)を獲得するなど、若手を中心とした補強を進めている。

text:Sotaro.Arakawa

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