国内ヒルクライムの最高峰に数えられる乗鞍ヒルクライムが3年ぶりに開催。チャンピオンクラスは田中裕士との一騎打ちを制した金子宗平(COW GUMMA)が制して優勝。女子クラスは佐野歩(Infinity Style)が王者に輝いた。



3年ぶりに開催された乗鞍ヒルクライム。3,750名が乗鞍エコーライン頂上を目指した3年ぶりに開催された乗鞍ヒルクライム。3,750名が乗鞍エコーライン頂上を目指した photo:So Isobe
コロナ禍の開催中止を挟み、富士ヒルクライムと双璧を成す国内ヒルクライムレースの最高峰、乗鞍ヒルクライムが3年ぶりに戻ってきた。復活を待ちわびた3,750名が乗鞍エコーラインを登り、長野・岐阜県境をなす標高2,716m地点まで駆け上がった。

国内最強のアマチュアヒルクライマーを決定するチャンピオンクラスには新世代の台頭著しい強豪勢が集結。雨のスタートを経てスローペースでレースが進み、やがて真鍋晃(EMU/CCC)のペースアップが始まるとディフェンディングチャンピオンの中村俊介たちが次々と脱落。田中裕士のアタックを全日本TT王者の金子宗平(COW GUMMA)がペース走で引き戻した後は、田中と金子のランデブーが始まった。

残り1km手前。金子宗平(COW GUMMA)と田中裕士が先頭グループを組む残り1km手前。金子宗平(COW GUMMA)と田中裕士が先頭グループを組む photo:So Isobe
チャンピオンクラスに出場し、1時間05分02秒を叩き出した金子広美(イナーメ信濃山形・バイクサンド・RxL)チャンピオンクラスに出場し、1時間05分02秒を叩き出した金子広美(イナーメ信濃山形・バイクサンド・RxL) photo:So Isobe
残り1km地点まで牽制状態でローテーションを回し、田中がラスト800mでアタックを仕掛けたものの、これに対応し、狙い通りのロングスパートでカウンターを決めた金子が15秒リードで先着。中盤以降の加速で序盤のスローペースを巻き返し、初出場の乗鞍ヒルクライムを55分18秒の好タイムで制した。

女子最強ヒルクライマーとして知られる金子広美(イナーメ信濃山形・バイクサンド・RxL)は、今年男子に混じってチャンピオンクラスに参戦して1時間05分02秒で、2019年の牧瀬翼(WINGS PLUS)のタイムを1分46秒も縮める圧倒的なタイムをマーク(リザルトはチャンピオンクラスの51位)している。

優勝した金子宗平(COW GUMMA、前列中央)を上位選手が囲む優勝した金子宗平(COW GUMMA、前列中央)を上位選手が囲む photo:So Isobe
一般女子クラスは佐野歩(Infinity Style)が1時間09分16秒を叩き出し、富士ヒルクライムとのダブル優勝を達成。トライアスロン選手として活動する三島雅世(Cycling-gym)が初めてのヒルクライム大会にも関わらず1時間09分46秒というタイムで2位に入り、ディフェンディングチャンピオンの牧瀬翼(WINGS PLUS)は3位だった。

コメントや詳しいレース展開は別記事でお伝えします。
乗鞍ヒルクライム2022 チャンピオンクラス結果
1位 金子宗平(COW GUMMA) 55:18
2位 田中裕士 +0:15
3位 板子佑士 +2:02
4位 しろわん +2:14
5位 池田隆人(TEAM ZWC) +2:24
6位 真鍋晃(EMU/CCC) +2:46
7位 谷古宇俊典(天照CST) +2:50
8位 三浦将吾(グランペールサイクリングチーム) +2:57
9位 山岳大隊長(グランペール山岳大隊) +3:04
10位 庵前知輝 +3:35
乗鞍ヒルクライム乗鞍2022 一般女子クラス結果
1位 佐野歩(Infinity Style) 1:09:16
2位 三島雅世(Cycling-gym) +0:29
3位 牧瀬翼(WINGS PLUS) +2:46
4位 程瑶楓(G/T/B) +2:54
5位 石井嘉子(アーティファクトレーシングチーム) +4:29
6位 望月美和子(ORCA CYCLING TEAM) +4:30
7位 Kana +4:51
8位 宮下朋子(TWOCYCLE) +4:52
9位 向井菜見子(BF/EMU) +5:03
10位 鈴木友佳子(MIVRO) +7:15
text:So Isobe

最新ニュース(全ジャンル)