香川県高松市で開催されているインターハイ2日目は団体種目の決勝が行われた。チームスプリントでは、静岡北高校が予選トップの平工業高校を破って優勝。4kmチームパーシュートでは、北桑田高校が大会記録に迫る4分19秒台をマークして2連覇を達成した。



高松競輪場の400mバンクを一望できる2階観覧席からの眺め高松競輪場の400mバンクを一望できる2階観覧席からの眺め photo:Satoru Kato
高松競輪場で開催されているインターハイ自転車競技。2日目はチームスプリントと4kmチームパーシュートで決勝が行われたほか、男子3km個人パーシュートと女子2km個人パーシュートの予選、男子スプリントと男女ケイリンの1/2決勝(=準決勝)などが行われた。



チームスプリント 静岡北高校が優勝

男子チームスプリント 1走が離れて2走が加速していく静岡北高校男子チームスプリント 1走が離れて2走が加速していく静岡北高校 photo:Satoru Kato
男子チームスプリント2位 平工業高校(高木、山崎、大井川)男子チームスプリント2位 平工業高校(高木、山崎、大井川) photo:Satoru Kato
静岡北高校と平工業高校の対戦となったチームスプリント決勝は、静岡北高校が予選タイムを上回る1分16秒台を出して優勝。3位決定戦では高松工芸高校が祐誠高校を破り、地元校が表彰台に乗った。

男子チームスプリント 表彰式男子チームスプリント 表彰式 photo:Satoru Kato男子チームスプリント 優勝した静岡北高校のメンバー男子チームスプリント 優勝した静岡北高校のメンバー photo:Satoru Kato

静岡北高校チームスプリントメンバー 岩辺陸コメント
「昨日の予選でこのバンクの感覚を掴めたので、決勝はタイムが上がるかなと考えていた。このタイムは練習も含めて初めて出せたベストタイム。決勝に向けてみんなで頑張ろうと、挑戦するつもりで挑んだ。インターハイに合わせてきた結果が出せて嬉しい」



4kmチームパーシュート 北桑田高校が連覇

男子4kmチームパーシュート優勝 北桑田高校(西村、細谷、三宅、長島):4分19秒985男子4kmチームパーシュート優勝 北桑田高校(西村、細谷、三宅、長島):4分19秒985 photo:Satoru Kato
男子4kmチームパーシュート2位 九州学院高校(福永、徳永、並江、船津)男子4kmチームパーシュート2位 九州学院高校(福永、徳永、並江、船津) photo:Satoru Kato
4kmチームパーシュート決勝は、昨年に続き北桑田高校と九州学院高校の対戦。序盤からハイペースで入った北桑田は終盤までペースを維持し、大会記録に0.1秒差まで迫る4分19秒985を出して圧倒。この種目でのインターハイ連覇を決めた。

崇德高校と松山学院高校の対戦となった3位決定戦は、終盤に隊列が乱れたものの立て直した崇德高校が先着した。

男子4kmチームパーシュート 表彰式男子4kmチームパーシュート 表彰式 photo:Satoru Kato男子4kmチームパーシュート 優勝した北桑田高校のメンバー男子4kmチームパーシュート 優勝した北桑田高校のメンバー photo:Satoru Kato

北桑田高校チームパーシュートメンバー 三宅太生コメント
「予選より決勝のタイムが上がることはあまりないので、自分達でも驚いている。予選の22秒台も自分達のベストタイムだったが、2日連続で更新して自分達の高校の記録にも残るタイムを出せた。これまで20秒を切ることは無かったが、目標としていたので嬉しい。最初から早いペースで4人でゴールすることをチームの目標としていた。今回は最後3人になってしまったが、4人でしっかり走った結果だと思う」
男子チームスプリント 結果(400m×3)
決勝
1位 静岡北高校(熊谷、岩辺、吉田) 1分16秒705
2位 平工業高校(高木、山崎、大井川) 1分17秒294
3位決定戦
3位 高松工芸高校(香西、川元、釜野) 1分18秒350
4位 祐誠高校(宮川、志波、倉持) 1分18秒970
男子4kmチーム・パーシュート 結果
決勝
1位 北桑田高校(西村、細谷、三宅、長島) 4分19秒985
2位 九州学院高校(福永、徳永、並江、船津) 4分22秒652
3位決定戦
3位 崇德高校(大室、森田、塩出、廣田) 4分33秒374
4位 松山学院高校(阿部英斗、阿部源、鎌田、木綿) 4分35秒418


個人パーシュート予選 女子2kmで大会記録更新

女子2km個人パーシュート 大会新記録で予選トップとなった池田瑞紀(祐誠高校)2分24秒113女子2km個人パーシュート 大会新記録で予選トップとなった池田瑞紀(祐誠高校)2分24秒113 photo:Satoru Kato
女子2km個人パーシュート予選2位 垣田真穂(松山学院高校)2分26秒406女子2km個人パーシュート予選2位 垣田真穂(松山学院高校)2分26秒406 photo:Satoru Kato
女子の2km個人パーシュート予選は、昨年のインターハイで大会新記録を出した垣田真穂(松山学院高校)が、自らの記録を0.4秒更新する2分26秒406を出す一方、今年6月のアジア大会でジュニア記録を出した池田瑞紀(祐誠高校)が2分24秒台の大会新記録を出して予選1位となった。

男子3km個人パーシュート予選1位 梅澤幹太(松山工業高校)3分22秒230男子3km個人パーシュート予選1位 梅澤幹太(松山工業高校)3分22秒230 photo:Satoru Kato
男子3km個人パーシュート予選2位 並江有作(九州学院高校)3分27秒423男子3km個人パーシュート予選2位 並江有作(九州学院高校)3分27秒423 photo:Satoru Kato
男子3km個人パーシュートは、3分22秒台をマークした梅澤幹太(松山工業高校)が予選トップ。2位の並江有作(九州学院高校)に約5秒差をつけた。
女子2km個人パーシュート予選 結果
1位 池田瑞紀(祐誠高校) 2分24秒113(大会新)
2位 垣田真穂(松山学院高校) 2分26秒406(大会新)
3位 岡本美咲(北桑田高校) 2分30秒171
4位 水谷彩奈(松山学院高校) 2分30秒383
5位 石上琴乃(松山学院高校) 2分32秒692
6位 石田明梨(北桑田高校) 2分37秒326
男子3km個人パーシュート予選 結果
1位 梅澤幹太(松山工業高校) 3分22秒230
2位 並江有作(九州学院高校) 3分27秒423
3位 池田充槻(六郷高校) 3分28秒454
4位 鎌田晃輝(松山学院高校) 3分28秒637
5位 篠島瑠樹(福井科技高校) 3分30秒738
6位 菅原陽斗(東北高校) 3分30秒868


スプリント1/2決勝・ケイリン1/2決勝

スプリント1/2決勝 阿部英斗(松山学院高校)が決勝進出スプリント1/2決勝 阿部英斗(松山学院高校)が決勝進出 photo:Satoru Katoスプリント1/2決勝 高木海安(平工業高校)が決勝進出スプリント1/2決勝 高木海安(平工業高校)が決勝進出 photo:Satoru Kato

スプリントは1/2決勝までが行われ、予選1位の阿部英斗(松山学院高校)と、同2位の高木海安(平工業高校)が勝ち進み、明日の決勝で対戦する。

男子ケイリン1/2決勝 岩井芯(岐阜第一高校)が1着男子ケイリン1/2決勝 岩井芯(岐阜第一高校)が1着 photo:Satoru Kato男子ケイリン1/2決勝 浅野涼太(作新学院高校)が1着男子ケイリン1/2決勝 浅野涼太(作新学院高校)が1着 photo:Satoru Kato

女子ケイリン1/2決勝 中島瞳(川越工業高校)が1着女子ケイリン1/2決勝 中島瞳(川越工業高校)が1着 photo:Satoru Kato女子ケイリン1/2決勝 渡邊あかり(千原台高校)が1着女子ケイリン1/2決勝 渡邊あかり(千原台高校)が1着 photo:Satoru Kato

ケイリンは男女共に1/2決勝が行われた。

男子は、浅野涼太(作新学院)、山本蒼良(北桑田高校)、岩井芯(岐阜第一高校)ら、選抜大会の上位勢が決勝進出。女子は選抜大会優勝の渡邊あかり(千原台高校)、同3位の中島瞳(川越工業高校)らが決勝進出を決める一方で、選抜大会2位の伊藤優里(朝明高校)は7-12位決定戦に回ることになった。

明日のインターハイ3日目は残る8種目の決勝が行われ、男子はトラック競技の総合優勝校が決まる。


text&photo:Satoru Kato