数多くのプロ選手が愛用するイタリアンシューズブランドのシディ。現在開催中のツール・ド・フランスでフルームやベッティオルが既に着用している新型DZeroが発表された。フラッグシップモデルSHOT2をベースに、アッパーやインソールをリサイクル素材とすることで環境負荷の低減を狙った特別モデルだ。



シディ DZeroシディ DZero (c)アキボウ
アダム・イェーツらトップ選手が愛用するシディのSHOT2。タン部分にワイヤークロージャーのダイヤルを配置する独創的なデザインによって、優れたフィット感とエアロ性能を実現したフラッグシップモデルであり、数々の勝利を足元から支えてきた一足だ。

そのSHOT2をベースとした特別モデルDZeroが発表された。現在開催中のツール・ド・フランスでクリストファー・フルームや、アルベルト・ベッティオルが既に着用し、世界最高峰のステージレースを選手と共に戦っている新型シューズだ。

シディ創業者シゴノーリ氏の言葉で埋め尽くされたアッパーシディ創業者シゴノーリ氏の言葉で埋め尽くされたアッパー (c)アキボウ
DZeroでシディが目指すものは環境負荷を最小限に抑え、持続可能な社会に貢献することであり、100%リサイクル可能なシューズとしてDZeroが生み出された。シューズを構成する素材もリサイクルされたマテリアルであり、アッパーにはBioVegマイクロファイバーという特別な生地が用いられ、自然由来の生分解性コーティングが施されているという。

アッパーだけではなくインソールも95%がリサイクル素材で作られる合成皮革や綿を採用。パッケージにもFSC認証された紙や、植物由来のベジタブルインクを使用しており、環境への配慮を徹底的に行なっているという。

早速DZeroを着用し、ツールを走るクリストファー・フルーム早速DZeroを着用し、ツールを走るクリストファー・フルーム photo:Makoto AYANO
また、DZeroはアッパーのデザインもポイントだ。シディ創業者のディーノ・シゴノーリ氏の印象的な言葉で埋め尽くし、シゴノーリ氏のサイクリングへの情熱をDZeroに落とし込んでいる。シューズに記載された言葉については下記のスペック欄をチェックしてもらいたい。

サイズ展開は38〜48。販売開始は2023年の2月予定で、価格は未定だ。

アルベルト・ベッティオルがツールで着用しているシディ DZeroアルベルト・ベッティオルがツールで着用しているシディ DZero photo:Makoto AYANO


シディ DZero
発売日:2023年2月予定
価格:未定
サイズ:38~48
カラー:1色


DZeroに記載されたフレーズ ※アキボウの案内より紹介する。
PORCA MATINA
驚きを意味する言葉で大喜びした時にしばしば耳にします。

PROVA MO PROVA
失敗は成功の始まり。ディーノ氏が若い頃に上司に言われた言葉です。何か困ったことが起きた際に、ディーノ氏は自らチャレンジしてきました。そしてそれはSIDIにも受け継がれています。SIDIのスタッフたちは、成功するまで何度も挑戦していきます。

TE DEVI FAR QUEL CHE TE SI BON DE FAR
なすべきことを成せ。ディーノ氏は靴職人としてキャリアをスタートさせました。そしてその技術を時間をかけて修練し、SIDIのブランドを作り上げてきました。その職人気質はSIDIの品質を高め、今でも根底に存在しています。

TE FIRMO NA CARTA CHE NO SE POL FAR
ディーノ氏は新しいアイディアを閃いたときには、必ず書き留めています。それらのアイディアによって新しい製品が誕生するのです。

QUESTO ACIDO LATTICO SE MAGNA?
乳酸って美味しいの?アスリートからの相談を受けることも多いディーノ氏ですが、彼自身はアマチュアアスリートでした。筋疲労に苦しめられる彼らに対して、冗談めかして尋ねます。

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