イタリアの最高級ラグジュアリーシューズブランド、「Nimbl(ニンブル)」を総力特集。創業からたった8年で、高みを目指す全サイクリストにとって憧れの的となった同社の魅力を、創業者への独占インタビューや、シューズを愛用する小石祐馬(KINAN Racing Team)と岡篤志(Astemo 宇都宮ブリッツェン)の言葉を交えて紐解いていきます。

ニンブル ULTIMATE EXCEED(GOLD) (c)トライスポーツ
創業からわずか8年。瞬く間に高みを目指す全サイクリストにとって憧れの的となったシューズブランドがある。それが、イタリアが生んだ「Nimbl(ニンブル)」だ。
高剛性を誇るユニークなカーボンソールと最高級のマイクロファイバーを熟練の職人が一点ずつ手作業で繋ぎ合わせ、ラグジュアリーなデザインで包み込んだプレミアムシューズは、ヨナス・ヴィンゲゴーやワウト・ファンアールトといったスター選手たちの走りを文字通り足元から支え、今やトッププロ御用達のブランドに昇華した。

2019年にスタートしたニンブル。飛ぶ鳥を落とす勢いで名を上げ、現在はヴィスマ・リースアバイクへの全体サポートに至っている (c)Nimbl.cc

イタリアの熟練職人が一つ一つ手作りで生み出すニンブルシューズ (c)Nimbl.cc 
高級ブランドのシューズ生産集積地にあるニンブルのファクトリー (c)Nimbl.cc
これまで日本では知る人のみ手に入れることにできる存在だったものの、この春からトライスポーツがニンブルの本格輸入販売をスタート。これによってワールドツアーのプロたちが求める「究極の一足」が、日本のサイクリストにとってより身近な存在となった。
「パフォーマンス・クラフトマンシップ・イノベーション(性能、職人気質、そして革新)」。ハンドメイド・イン・イタリーという誇り高き伝統にあえて固執する新興ブランドは、いかにして産声を上げ、なぜ世界最高の選手たちを虜にするのか。ブランド創設者への独占インタビューと、国内トップ選手のインプレッションを通じて、ニンブルが放つ魅力を紐解いていく。

ニンブル創業者、フランチェスコ・セルジオ氏。スペインで直接話を聞く会を得たのだった photo:So Isobe 「シューズのテクノロジーはあまりにも停滞し続けている。私はずっとそう思っていました」と振り返るのはニンブル創業者であるフランチェスコ・セルジオ氏。取材班のCWスタッフ磯部は、スペインで行われたバイクブランドのメディアキャンプを訪ねていたのだが、そこにしれっと同席していたのが彼だった。ともかく、ブランド創業者に直接話を聞けるチャンスは滅多にない。慌ててマイクを向けたのだった。
かつて北米バイクブランドのマーケティング職に就いていたフランチェスコ氏が、その知見からニンブルをスタートさせたのは2019年のこと。自らの名を冠したシューズブランドを営む職人、ルイジーノ・ヴェルドゥッチ氏と出会ったことが大きな一歩だったという。「私にはシューズのアイディアはあっても製造ノウハウが無かった。協力してくれる人を探し求めてルイジーノに出会ったんです。小さい時から家業を継ぎ、シューズ職人となった彼との出会いは素晴らしいものとなりました」。
ニンブルの特徴は、ラスト(足型)、特につま先部分を一般的なシューズよりも広く設計し、過酷な長距離ライドや暑熱環境下において、足の自由度と血行促進効果をもたらし疲労を取り除き、さらにヒールカップまで一体成型したトレー形状のカーボンソールで極限の高剛性と低スタックハイトを実現したことにある。
更に、優れた耐久性もニンブルの大きな特徴の一つ。過酷なプロレースで酷使されても常にフレッシュなルックスと高い機能レベルを保持し続ける高耐久性は、ヴィスマ・リースアバイクの選手らが実証済みだ。
ブランドのスタートは苦しく初年度の販売数はわずか200足に留まったが、北京五輪金メダリストであるグレッグ・ファンアフェルマートからの連絡がニンブルを激変させる。足形から一般的なシューズが合わずに困っていた彼からのオファーがきっかけとなり、ニンブルのシューズはプロトンへと浸透していった。
翌年は35名がニンブルを履き、今では192名にシューズを供給。特にヴィンゲゴーやワウト・ファンアールトを擁するヴィスマ・リースアバイクとはオフィシャルサプライヤー契約を結び、シューズはもちろんのこと、2026年からはアパレル供給も行っている。特筆すべきはニンブルが選手やチームに対して広告費を一切支払っていないこと。多くの選手が自らの意志でこのシューズを選択しているという。

3大ツール全制覇を達成したヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

ヴィンゲゴーはジロ最終日、ピンク色の特別なシューズを披露した photo:CorVos 
ニンブルシューズを愛用するベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:CorVos
ニンブルの強みは、イタリアのシューズ産業の中心地に本拠を置くことによる、圧倒的な機動力。「3時間あれば、シューズを一から作り上げられる」とフランチェスコ氏は自信をのぞかせる。実際、昨年のティレーノ〜アドリアティコでは、落車でシューズが破損したルイ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツXRG)のリクエストに応え、その日の午後には宿泊先の選手へ新品を届けたという。このスピード感は大ブランドには決して真似できないものだ。
フランチェスコ氏によれば、一足のシューズが完成するまで12名の熟練職人の手を介し、手間暇かけてすべて手作業で行う。効率とは真逆の道を選ぶのは、相反する剛性と軽さを手作業の繊細さでしか共存させられないからだ。さらにアッパーにはシャネルが使用するものと同じマイクロファイバーを奢るなど、「最高の素材を使う」という点もこだわり。本拠地をルイ・ヴィトンやプラダなど、シューズ工房の集積地に置き、履き心地に優れる最高峰素材を速さのために確保できるという特権を最大限に利用しているという。

とある新車発表会での一コマ。海外メディア陣のニンブルシューズ率が高いことが伺える photo:So Isobe

ニンブルシューズのコアとも呼べるカーボンソール。極限の高剛性と低スタックハイトを実現しつつ、つま先は広いスペースを確保する (c)Nimbl.cc 
側面までソールが立ち上がる、ニンブルならではの形状で剛性を確保。一方でヒールパーツは別体式で、交換も可能だ (c)Nimbl.cc
しかしその分、コストは価格に反映される。10万円オーバーという価格は一般的な高級シューズの2倍近くに及ぶが、フランチェスコ氏は「ニンブルは高価で、誰もが手に取れるものではないかもしれません。それは認めますし、我々が狙っていることでもあります」と言う。安易な妥協を拒む一方、手にした者が感じる「期待を超える体験」がそのベースに根付いているのだ。

ニンブル ULTIMATE GLIDE(SILVER) (c)トライスポーツ

ニンブル ULTIMATE GLIDE(PRO Edition) (c)トライスポーツ 
ニンブル ULTIMATE AIR(Pro Edition) (c)トライスポーツ
ニンブルがラインナップするシューズは合計3モデル。ブランドを代表するBOAダイヤル式の「ULTIMATE GLIDE」と、シュータンを廃してフィット感を向上させたリニューアル版の「ULTIMATE GLIDE」、そしてダイヤルではなくシューレースを採用して160gという軽さを誇る「ULTIMATE AIR」というラインナップが揃う。
3モデルとも、足を包み込むようなデザインで極限の高剛性と低スタックハイトを実現したカーボンソールや、ラグジュアリーな雰囲気と高いフィット感をもたらすアッパー素材は一緒。モデル間の上下もなく、3種類全てがハイエンドモデルと贅を極めている。
さらにシューズを彩るアクセサリーとして、最適なマッチングを誇るエアロソックスやシューズバッグも発売中だ。特にソックスは軽量で通気性に優れた素材を使用し、快適性とエアロ性能を両立。ルックス上もバチっと決まる、最上級のシューズに合わせたい逸品だ。

ニンブル Shoe Bag (c)トライスポーツ

ニンブル Aero Socks (c)トライスポーツ 
ニンブル Heel pieces (c)トライスポーツ

今季よりニンブルを使い始めた小石祐馬(KINAN Racing Team)。ULTIMATE EXCEEDを使う photo:Shunsuke Fukumitsu
「キナンレーシングチームへの移籍にあたり、シューズの履き替えを決めました。ニンブル(Nimbl)は海外のレース中継でもよく見かけ、以前から気になっていたブランドでしたから」と言うのは、長年日本のトップ選手として活動し、個人タイムトライアルの全日本チャンピオンに輝いた実績を持つ小石祐馬。ダイヤル式の「ULTIMATE EXCEED」を今年春から使い始め、非常にいい感触を得ていると言う。
「それまで使っていたシマノのシューズは全方位に性能が良く万人受けする素晴らしい製品ですが、だからこそ新しく試すなら「機材として尖ったもの」を選んでみたかったんです。僕の中でニンブルは「とにかく軽くて硬い」というイメージでした。
実際に使ってみて、正直に言って凄く良いですね。手に持っても本当に軽いですし、踏み込んだ感じも、軽いからといって剛性が足りないような感覚はまったくありません。比較的細めの僕の足にとって、カーボンソールが立ち上がった幅広のデザインのニンブルはフィット感を心配していましたが、アッパーのホールド感が非常に良く、締め込めば局所的なストレスがなく自然に馴染み、使えば使うほど足の形に馴染みが出るシューズですね。

全日本選手権ロードレース2026を走る小石祐馬(キナンレーシングチーム) photo: Yuichiro Hosoda
プロの視点で嬉しかったのは、雨や汗で濡れてもサイズ感が変わらない点です。濡れるとアッパーが伸びて走行中に締め直しが必要なシューズは少なくありません。そういうシューズはシューズカバーをしていると締め込みが不可能になるので、ニンブルのこの仕様は本当に助かります。
ソールの剛性感もしっかりあって、力が逃げる感覚は一切ありません。ただ、今はどのブランドのハイエンドも硬いので、剛性そのもので頭ひとつ抜けているというよりは、このシューズが持つ軽さやラグジュアリー感に本当の価値があると感じています。

「性能面はもちろんいい。軽さや、手作りされた高級革靴のようなラグジュアリー感が高いことに本当の価値がある」と評価する photo:Shunsuke Fukumitsu
他ブランドが「大量生産品」だとすれば、ニンブルは「一足ずつ手作りされた高級革靴」です。職人が一つ一つ作っている雰囲気を感じますし、一方でハンドメイドなので耐久性を心配していましたが、接着の剥がれやボロボロになることもなく、製品として非常にちゃんとしています。2足使っていますがサイズ感の差もほとんどなく、歩いてもカーボンソールが割れたりすることがない。熱成型カスタムありきのキワモノとは違い、使い勝手は極めて普通のシューズです。クリートの調整幅もしっかりあってショップのフィッティングでも困りませんし、かなり製品としてしっかりしていますね。
唯一の注意点は、付属のインソールがペラペラなこと。「これを選ぶ層はどうせカスタムインソールを使うだろう」という割り切りだと思うので、しっかりとしたものを使ってあげれば、シューズとしての完成度はすごく高まります。
プロトンの中でも他の選手から「実際のところどうなの?」とよく聞かれます。やはり値段は他社の2倍近くしますから、「欲しいけれどあの値段じゃ買えない」という話はよく耳にしますね。全員が使えるわけではないからこそ、圧倒的に注目されます。ある種、高級車やスーパーカーのような、小さな憧れを集める存在だなと感じています」。

2025年からニンブルを愛用している岡篤志(Astemo 宇都宮ブリッツェン) photo:Michinari Takagi
「もともとシマノのシューズを使っていたんですが、チーム契約の関係でブランド変更を考えたんです。2025年の3月くらいですね。その頃ニンブルを履く選手が急に増えていたので、どういうものなのかな、と興味を持ったんです」と言うのは、Astemo 宇都宮ブリッツェンに所属する岡篤志。国内屈指のパンチャーである彼もまた、およそ1年半ニンブルシューズを履き、その使用感を気に入っているという。
「一番気に入っているのは、やっぱり、フィット感、特に引き足をした時に、シューズが足にピッタリとついてくる感でしょうね」と続ける。集団を絞り、得意のパンチ力とスピードを武器に勝利を狙う上で、足とシューズが一体となることこそ、最も重要視していること。「ソールとアッパーの全体的な硬さがやはり気に入っています」とも。

ダイヤル式の「ULTIMATE EXCEED」とシューレース式の「ULTIMATE AIR」を使い分けている photo:Michinari Takagi

「高いフィット感が最大の魅力。ソールの剛性感もバッチリ」と言う photo:Michinari Takagi 
集団スプリントもこなせる爆発力と、瞬発スピードを得意とする岡。ニンブルがその走りを支える photo:Satoru Kato
「熱成形カスタムありきのシューズも使ったことがあるのですが、それよりも自分の脚には合っているように感じます。ニンブルは熱成型じゃないのにフィット感が高くて、とてもいい感じです。これはびっくりしました」と続ける。
岡はダイヤル式の「ULTIMATE EXCEED」とシューレース式の「ULTIMATE AIR」をハーフサイズ違いで購入し、フィーリングに合わせて使い分ける。「ダイヤルならレース中に締め込みができるので、ここ一発狙う時には良いですね。でも、フィット感という観点で見れば足全体を締め込むシューレースタイプの方がおすすめです」。
Nimbl(ニンブル)、イタリアが産んだ至高のシューズブランド

創業からわずか8年。瞬く間に高みを目指す全サイクリストにとって憧れの的となったシューズブランドがある。それが、イタリアが生んだ「Nimbl(ニンブル)」だ。
高剛性を誇るユニークなカーボンソールと最高級のマイクロファイバーを熟練の職人が一点ずつ手作業で繋ぎ合わせ、ラグジュアリーなデザインで包み込んだプレミアムシューズは、ヨナス・ヴィンゲゴーやワウト・ファンアールトといったスター選手たちの走りを文字通り足元から支え、今やトッププロ御用達のブランドに昇華した。



これまで日本では知る人のみ手に入れることにできる存在だったものの、この春からトライスポーツがニンブルの本格輸入販売をスタート。これによってワールドツアーのプロたちが求める「究極の一足」が、日本のサイクリストにとってより身近な存在となった。
「パフォーマンス・クラフトマンシップ・イノベーション(性能、職人気質、そして革新)」。ハンドメイド・イン・イタリーという誇り高き伝統にあえて固執する新興ブランドは、いかにして産声を上げ、なぜ世界最高の選手たちを虜にするのか。ブランド創設者への独占インタビューと、国内トップ選手のインプレッションを通じて、ニンブルが放つ魅力を紐解いていく。
創業者に聞く、ブランドのこだわり。最上級のシューズを作るために

かつて北米バイクブランドのマーケティング職に就いていたフランチェスコ氏が、その知見からニンブルをスタートさせたのは2019年のこと。自らの名を冠したシューズブランドを営む職人、ルイジーノ・ヴェルドゥッチ氏と出会ったことが大きな一歩だったという。「私にはシューズのアイディアはあっても製造ノウハウが無かった。協力してくれる人を探し求めてルイジーノに出会ったんです。小さい時から家業を継ぎ、シューズ職人となった彼との出会いは素晴らしいものとなりました」。
ニンブルの特徴は、ラスト(足型)、特につま先部分を一般的なシューズよりも広く設計し、過酷な長距離ライドや暑熱環境下において、足の自由度と血行促進効果をもたらし疲労を取り除き、さらにヒールカップまで一体成型したトレー形状のカーボンソールで極限の高剛性と低スタックハイトを実現したことにある。
更に、優れた耐久性もニンブルの大きな特徴の一つ。過酷なプロレースで酷使されても常にフレッシュなルックスと高い機能レベルを保持し続ける高耐久性は、ヴィスマ・リースアバイクの選手らが実証済みだ。
ブランドのスタートは苦しく初年度の販売数はわずか200足に留まったが、北京五輪金メダリストであるグレッグ・ファンアフェルマートからの連絡がニンブルを激変させる。足形から一般的なシューズが合わずに困っていた彼からのオファーがきっかけとなり、ニンブルのシューズはプロトンへと浸透していった。
翌年は35名がニンブルを履き、今では192名にシューズを供給。特にヴィンゲゴーやワウト・ファンアールトを擁するヴィスマ・リースアバイクとはオフィシャルサプライヤー契約を結び、シューズはもちろんのこと、2026年からはアパレル供給も行っている。特筆すべきはニンブルが選手やチームに対して広告費を一切支払っていないこと。多くの選手が自らの意志でこのシューズを選択しているという。



ニンブルの強みは、イタリアのシューズ産業の中心地に本拠を置くことによる、圧倒的な機動力。「3時間あれば、シューズを一から作り上げられる」とフランチェスコ氏は自信をのぞかせる。実際、昨年のティレーノ〜アドリアティコでは、落車でシューズが破損したルイ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツXRG)のリクエストに応え、その日の午後には宿泊先の選手へ新品を届けたという。このスピード感は大ブランドには決して真似できないものだ。
フランチェスコ氏によれば、一足のシューズが完成するまで12名の熟練職人の手を介し、手間暇かけてすべて手作業で行う。効率とは真逆の道を選ぶのは、相反する剛性と軽さを手作業の繊細さでしか共存させられないからだ。さらにアッパーにはシャネルが使用するものと同じマイクロファイバーを奢るなど、「最高の素材を使う」という点もこだわり。本拠地をルイ・ヴィトンやプラダなど、シューズ工房の集積地に置き、履き心地に優れる最高峰素材を速さのために確保できるという特権を最大限に利用しているという。



しかしその分、コストは価格に反映される。10万円オーバーという価格は一般的な高級シューズの2倍近くに及ぶが、フランチェスコ氏は「ニンブルは高価で、誰もが手に取れるものではないかもしれません。それは認めますし、我々が狙っていることでもあります」と言う。安易な妥協を拒む一方、手にした者が感じる「期待を超える体験」がそのベースに根付いているのだ。
全てがハイエンド。理想を叶える3つのシューズ



ニンブルがラインナップするシューズは合計3モデル。ブランドを代表するBOAダイヤル式の「ULTIMATE GLIDE」と、シュータンを廃してフィット感を向上させたリニューアル版の「ULTIMATE GLIDE」、そしてダイヤルではなくシューレースを採用して160gという軽さを誇る「ULTIMATE AIR」というラインナップが揃う。
3モデルとも、足を包み込むようなデザインで極限の高剛性と低スタックハイトを実現したカーボンソールや、ラグジュアリーな雰囲気と高いフィット感をもたらすアッパー素材は一緒。モデル間の上下もなく、3種類全てがハイエンドモデルと贅を極めている。
さらにシューズを彩るアクセサリーとして、最適なマッチングを誇るエアロソックスやシューズバッグも発売中だ。特にソックスは軽量で通気性に優れた素材を使用し、快適性とエアロ性能を両立。ルックス上もバチっと決まる、最上級のシューズに合わせたい逸品だ。
| モデル | 重量(Size 43) | カラー | 価格(税込) | |
|---|---|---|---|---|
| ULTIMATE EXCEED | 175g | Gold / Silver / Pro Edition | 121,000円 | リンク |
| ULTIMATE GLIDE | 172g | Gold / Silver / Pro Edition | 121,000円 | リンク |
| ULTIMATE AIR | 160g | 標準 / Pro Edition | 110,000円 | リンク |



| ニンブル Shoe Bag(シューズバッグ) | 7,700円(税込) | リンク |
| ニンブル Aero socks(エアロソックス:Black、White) | 8,140円(税込) | リンク |
| ニンブル Cycling Socks(ソックス:Black、White) | 4,400円(税込) | リンク |
| ニンブル Heel pieces(ヒールチップ) | 2,530円(税込) | リンク |
プロ選手に聞く、ニンブルシューズの使い心地
小石祐馬(KINAN Racing Team):「使い勝手に優れ、モノとしてすごくいい」

「キナンレーシングチームへの移籍にあたり、シューズの履き替えを決めました。ニンブル(Nimbl)は海外のレース中継でもよく見かけ、以前から気になっていたブランドでしたから」と言うのは、長年日本のトップ選手として活動し、個人タイムトライアルの全日本チャンピオンに輝いた実績を持つ小石祐馬。ダイヤル式の「ULTIMATE EXCEED」を今年春から使い始め、非常にいい感触を得ていると言う。
「それまで使っていたシマノのシューズは全方位に性能が良く万人受けする素晴らしい製品ですが、だからこそ新しく試すなら「機材として尖ったもの」を選んでみたかったんです。僕の中でニンブルは「とにかく軽くて硬い」というイメージでした。
実際に使ってみて、正直に言って凄く良いですね。手に持っても本当に軽いですし、踏み込んだ感じも、軽いからといって剛性が足りないような感覚はまったくありません。比較的細めの僕の足にとって、カーボンソールが立ち上がった幅広のデザインのニンブルはフィット感を心配していましたが、アッパーのホールド感が非常に良く、締め込めば局所的なストレスがなく自然に馴染み、使えば使うほど足の形に馴染みが出るシューズですね。

プロの視点で嬉しかったのは、雨や汗で濡れてもサイズ感が変わらない点です。濡れるとアッパーが伸びて走行中に締め直しが必要なシューズは少なくありません。そういうシューズはシューズカバーをしていると締め込みが不可能になるので、ニンブルのこの仕様は本当に助かります。
ソールの剛性感もしっかりあって、力が逃げる感覚は一切ありません。ただ、今はどのブランドのハイエンドも硬いので、剛性そのもので頭ひとつ抜けているというよりは、このシューズが持つ軽さやラグジュアリー感に本当の価値があると感じています。

他ブランドが「大量生産品」だとすれば、ニンブルは「一足ずつ手作りされた高級革靴」です。職人が一つ一つ作っている雰囲気を感じますし、一方でハンドメイドなので耐久性を心配していましたが、接着の剥がれやボロボロになることもなく、製品として非常にちゃんとしています。2足使っていますがサイズ感の差もほとんどなく、歩いてもカーボンソールが割れたりすることがない。熱成型カスタムありきのキワモノとは違い、使い勝手は極めて普通のシューズです。クリートの調整幅もしっかりあってショップのフィッティングでも困りませんし、かなり製品としてしっかりしていますね。
唯一の注意点は、付属のインソールがペラペラなこと。「これを選ぶ層はどうせカスタムインソールを使うだろう」という割り切りだと思うので、しっかりとしたものを使ってあげれば、シューズとしての完成度はすごく高まります。
プロトンの中でも他の選手から「実際のところどうなの?」とよく聞かれます。やはり値段は他社の2倍近くしますから、「欲しいけれどあの値段じゃ買えない」という話はよく耳にしますね。全員が使えるわけではないからこそ、圧倒的に注目されます。ある種、高級車やスーパーカーのような、小さな憧れを集める存在だなと感じています」。
岡篤志(Astemo 宇都宮ブリッツェン):「高いフィット感が一番の魅力」

「もともとシマノのシューズを使っていたんですが、チーム契約の関係でブランド変更を考えたんです。2025年の3月くらいですね。その頃ニンブルを履く選手が急に増えていたので、どういうものなのかな、と興味を持ったんです」と言うのは、Astemo 宇都宮ブリッツェンに所属する岡篤志。国内屈指のパンチャーである彼もまた、およそ1年半ニンブルシューズを履き、その使用感を気に入っているという。
「一番気に入っているのは、やっぱり、フィット感、特に引き足をした時に、シューズが足にピッタリとついてくる感でしょうね」と続ける。集団を絞り、得意のパンチ力とスピードを武器に勝利を狙う上で、足とシューズが一体となることこそ、最も重要視していること。「ソールとアッパーの全体的な硬さがやはり気に入っています」とも。



「熱成形カスタムありきのシューズも使ったことがあるのですが、それよりも自分の脚には合っているように感じます。ニンブルは熱成型じゃないのにフィット感が高くて、とてもいい感じです。これはびっくりしました」と続ける。
岡はダイヤル式の「ULTIMATE EXCEED」とシューレース式の「ULTIMATE AIR」をハーフサイズ違いで購入し、フィーリングに合わせて使い分ける。「ダイヤルならレース中に締め込みができるので、ここ一発狙う時には良いですね。でも、フィット感という観点で見れば足全体を締め込むシューレースタイプの方がおすすめです」。
提供:トライスポーツ | text:So Isobe