山岳賞を手放してなおステージ優勝。マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)は「僕のようなタイプの選手にとってこれ以上大きな成果はない」と喜んだ。逃げに乗った選手、総合上位勢の言葉でツール・ド・フランス第10ステージを振り返ります。



ステージ優勝:マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)

2度目のツール区間優勝を挙げたマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)2度目のツール区間優勝を挙げたマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:CorVos
アンビリーバブルだ。今日起こったことが信じられないよ。最後の登りではずっと限界だった。ベッティオルがずっと逃げてくれたおかげで脚を貯めることができたんだ。何度も千切れてしまったけれど、幸いその度に合流を繰り返し、レース最終盤でレースが一つに戻ったんだ。

すごい結果だ。僕のようなタイプの選手にとってこれ以上大きな成果はない。ステージ優勝を追い求め、ステージレースの、そしてその中で最大のレースであるツール・ド・フランスで勝てたんだ。

無線で感謝を伝えるマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)無線で感謝を伝えるマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:CorVos
最後の滑走路に入った時、全てレースが振り出しに戻ったのが見えた。表彰台とツール・ド・フランスのロゴを見て、"これは僕のものだ。どんなに代償が大きくても獲らなければダメだ。スプリントで勝てる"と自分自身に言い聞かせた。



ステージ2位:ニック・シュルツ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)

僅差で敗れたニック・シュルツ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)僅差で敗れたニック・シュルツ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) photo:CorVos
大変な一日だったよ。正直言って休息日明けで脚の調子がものすごく悪かった。幸いチームメイトたちが僕を逃げに入れるために手伝ってくれたので、ただひたすら歯を食いしばって逃げグループに入るために耐え続けたんだ。逃げてからも"オーノー、全然調子が良くないぞ"とずっと不安で、ギャンブルをしなければならないと思っていた。でもジャック・バウアーが一緒に逃げて、僕のために素晴らしい仕事をしてくれたんだ。

しっかりと呼吸を整え、いつもの脚が戻ってくるように努力を続けること。これが僕が最後の山岳に入ってから意識していたことだ。ポーカーゲームをしようと思ったけれど、ツールという大舞台でそんなことをした経験なんて全くない。ほぼ完璧だったけれど、何度もグランツールのステージ優勝を獲っているマグナスは、単純に僕よりも強かった。

2位という結果に満足しつつ、同時に自分自身に対して怒りを感じている。ツール・ド・フランスのステージ優勝を狙えるチャンスが毎日あるわけじゃないからだ。挑戦を続けて、どこまでいけるか見ていきたい。



ステージ3位:ルイスレオン・サンチェス(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)

座り込むルイスレオン・サンチェス(スペイン)とフレッド・ライト(イギリス、共にバーレーン・ヴィクトリアス)座り込むルイスレオン・サンチェス(スペイン)とフレッド・ライト(イギリス、共にバーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
チームとして素晴らしい仕事ができたし、逃げグループ内で一緒に助け合いながら走ったフレッドに感謝したい。彼はすごく強かったし、僕にとって大きな味方になった。ずっと調子が良かったし、特に最後の登りでは自分自身に力を感じていた。(最後は)スプリントに強い選手がいたからその前にアタックしなければいけないと思っていたよ。3位という結果は決して悪くはないけれど、勝利が欲しかった。明日の厳しいステージではダミアーノのためにアシストするつもりだ。



ステージ10位&総合2位:レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)

厳しいマークに沈んだレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)厳しいマークに沈んだレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Makoto AYANO
今日はステージ優勝を目指していたけれど、決して簡単じゃなかった。全員が僕をマークしているかのようだったし、最後の登りは全く面白くなかった。今日も脚のコンディション自体は良かったけれど、逃げに乗るためにはかなり労力を割かなければいけなかった。残り3km地点ではもうすでに勝利は無いと思っていたのでただ全力で踏み込んだ。マイヨジョーヌまであと僅かだったとは知らなかったんだ。マイヨジョーヌも逃したし、ステージ優勝を逃したのも2回目。それに気づいてとても残念な気分になった。



総合首位&マイヨジョーヌ:タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

マイヨジョーヌを危なげなく着用するタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)マイヨジョーヌを危なげなく着用するタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
正直言って一日中ストレスを感じることはなかった。チームとしてレースをコントロールできたし、休息日明けの脚の調子も良かった。マイヨジョーヌを着たまま最も難しい山岳ステージに入ることができて嬉しいよ。

レナード・ケムナを尊敬しているよ。彼は毎年レベルアップているし、逃げ、そしてステージ優勝狙いのスペシャリストとして力を伸ばしている。彼は今日僕からマイヨジョーヌを奪う絶好のチャンスがあったけれど、最後の登りでは位置取り争いのために総合狙いのチームがペースを上げたことが結果的にマイヨジョーヌの行き先を左右した。

チームメイトを失うのは決して良いことじゃないし、家に帰ることになったジョージを見て寂しい気分になったよ。ここからの数日間を耐えることを望んでいる。僕たちのモチベーションはかなり高く、勝利のために戦い続けるつもりだ。



総合3位:ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)

タイム差なしでフィニッシュしたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)タイム差なしでフィニッシュしたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
今まで見てきた中でトップクラスに入るキツい山だった。明日はレース状況をよく観察して走りたい。コンディションが良いことを望んでいるよ。僕らにとって全ての山岳ステージは希望であり、現時点でコンディションも良い。



総合4位:ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)

最後の登りをこなすゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)最後の登りをこなすゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:Makoto AYANO
休息日明けのステージが好きではないけれど、今日は問題なくこなせた。上手くいかないかもしれない可能性もあったけどオールグッド。逃げに2人を送り込んだ後はそのままフィニッシュまで何事もなく過ごせた。

text:So Isobe

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