ステージ優勝の期待が高まるワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が駆るサーヴェロの新型S5を紹介。春のクラシックレースから実戦投入され、正式発表が待たれるエアロモデルに迫る。



ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)のサーヴェロ 新型S5ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)のサーヴェロ 新型S5 photo:Makoto AYANO
ヴォルタ・アン・アルガルヴェやオンループ・ヘットニュースブラッドなど、2022シーズン序盤からの実戦投入が確認されているサーヴェロの新型S5。平坦ステージが2日間続いたツール・ド・フランス序盤戦ではユンボ・ヴィスマのメインバイクとして走りを支えた。

グリーンのフロントフォークをセットしたS5は、現在総合成績首位の証マイヨジョーヌを着用するワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が第2ステージで使用したもの。第1ステージの個人タイムトライアルで2位に入り、マイヨヴェール姿で走った翌第2ステージも2位でマイヨジョーヌを獲得、さらに第3ステージの集団スプリントでも2位(この時は通常カラーのフォークを装備したS5)。1930年のアルフレッド・ビンダ以来史上2度目となる3日連続2位という汚名を晴らすべく、本日開催される第4ステージでのステージ優勝を見据えている。

こちらはネイサン・ファンフーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)の新型S5こちらはネイサン・ファンフーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)の新型S5 photo:Makoto AYANO
特徴的なハンドルは健在。ヘッドチューブの前後方向が長くなっている特徴的なハンドルは健在。ヘッドチューブの前後方向が長くなっている photo:Makoto AYANOサドルはフィジーク。上位グレードの各モデルを選手の好みで使い分けるサドルはフィジーク。上位グレードの各モデルを選手の好みで使い分ける photo:Makoto AYANO

フロント側を中心に更なるエアロ化を果たした新型S5。リアバックも細部が変更されているフロント側を中心に更なるエアロ化を果たした新型S5。リアバックも細部が変更されている photo:Makoto AYANO
サーヴェロは新型S5に関して未だ口を閉ざしているが、ルックスからUCI(国際自転車競技連合)の機材規則緩和に則ったアップデートが施されていると思われる。後方に伸ばされたヘッドチューブは同社TTバイクのP5にも似た設計で、シートチューブとトップチューブ接合部、そしてボトムブラケットなど各チューブの接合部がよりボリュームアップした印象だ。

フロントフォークはヘッドチューブを覆う部分が前方にやや張り出した一方、横幅は空力性能を鑑みて絞り込まれている。シートステーのリアエンド側が直線的なデザインとなり、リアディレイラーのDI2ケーブルを取り出す位置も微変更されている。規則変更によって、より空力性能と剛性を高めたものと思われる。

ユンボ・ヴィスマはシマノのサポートチームの一つであり、チームはR9270シリーズのデュラエースDI2を使う。全体的な供給不足によって12速コンポにR9100-Pクランク(11速)を組み合わせているチームも存在するが、ファンアールトにはFC-R9200-Pが充てがわれているようだ。

昨年との違いはチューブレスタイヤ&ホイールを運用している点。ファンアールトは同C60ホイールとヴィットリアのCORSA SPEEDタイヤを組み合わせて序盤ステージを走った。

R9270シリーズのデュラエースDI2をフルセットで使用するR9270シリーズのデュラエースDI2をフルセットで使用する photo:Makoto AYANOチームカーのスペアバイクはオールラウンド用のC50ホイールをセットチームカーのスペアバイクはオールラウンド用のC50ホイールをセット photo:Makoto AYANO

ケイトリン・フィールダーによるカスタムペイントシューズケイトリン・フィールダーによるカスタムペイントシューズ photo:Makoto AYANO
第2ステージ最後のスプリントでハンドルを投げ込むワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)第2ステージ最後のスプリントでハンドルを投げ込むワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:Kei Tsuji
また、ファンアールトは今大会でシマノのSH-RC902をベースにしたカスタムペイントシューズを履いていることでも注目されている。エステバン・チャベス(コロンビア)などプロ選手のシューズを手掛けたカスタムシューズアーティスト、ケイトリン・フィールダーによる作で、オランダを代表する画家のレンブラントとゴッホ、フェルメールの絵画を取り入れたチームジャージをモチーフにしたもの。ソール側にはファンアールトの妻と子供の名前も加えられている。

text:So Isobe
photo:Makoto AYANO

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