2022/06/24(金) - 21:45
全日本選手権ロードレース個人タイムトライアルの女子エリート+U23は樫木祥子(チームイルミネイト)が連覇を達成。2位に入った岩元杏奈(日本体育大学)がU23の優勝となった。男子U23では、留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が、2位以下に1分以上の大差をつけて優勝した。選手コメントとあわせレポート。
女子エリート+U23 樫木祥子が2連覇
ロードレースの開催見送りにより、今回唯一の女子種目となった個人タイムトライアルには10名がエントリーした。
女子エリート+U23は2周24km。1周目の中間計測では岩元杏奈(日本体育大学)がトップタイムを出し、2位に渡部春雅(明治大学)。前年優勝の樫木祥子(チームイルミネイト)は岩元から数秒遅れて3位で通過する。しかし1周目を終えると樫木が逆に数秒差をつけて逆転。最終的に2位岩元に50秒差をつけて2連覇を決めた。
女子優勝 樫木祥子「昨年走って、コースを理解したので、今回はTTバイクで走った」
2連覇出来て良かったです。ホッとしています。
(昨年ノーマルバイクだったが、TTバイクに変えたことについて)昨年はこのコースを知らなかったのと、コロンビアから帰国して練習出来なかったのでロードバイクで走りましたが、今年はコースも理解したし、事前に練習も出来たのでTTバイクに変えました。下りを出来るだけ攻めて、登りを踏むようにして、パワーメーターを付けなかったので自分の感覚を頼りに走りました。昨年よりも速く走りたいと思っていましたが、1分ほどタイムを縮められたので満足しています。
レース前は去年とまた違うプレッシャーを感じていましたが、守るというよりは昨年より早く走りたいという気持ちが強かったです。今回ロードレースがありませんが、今後行われた時はそちらでも頑張りたいです。
男子U23 留目夕陽がダントツのタイムで優勝
男子U23は2周24km。男子エリート同様に、エントリーした20名を10名ずつ二つのウェーブ(グループ)に分けてスタートした。
昨年2位の留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)がウェーブ2トップでスタートすると、ウェーブ1で暫定トップに立った寺田吉騎(Asia cycling academy)の中間計測タイムを大きく上回るペースを刻む。神村泰輝(Avenir Cycling Yamanashi)、香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)も、寺田のタイムを上回るペースを刻むものの、留目には及ばない。
終わってみれば留目がただ1人32分台をマークして優勝。2位以下に1分以上の差をつける圧勝となった。
6月1日付でEFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームの所属となった留目。今月始めの大学選手権タイムトライアルには、現在在学する中央大学から出場してダントツの速さを見せていたが、広島のコースでも変わらぬ強さを見せた。
男子U23優勝 留目夕陽「一番速い走り方が出来た」
パワーを出すところ、そして出さないところを意識してレースを組み立てることができました。パワー自体は去年よりも低いけれど、それでも1分以上タイムを縮めることができたので本当に良い走りだったと思います。ラップタイムは画面で確認していました。パワーは出ていないのに去年までより1分以上早く「やった、いいぞ」と。
意識したことはまずフォーム。そして下りで軽く足を回し、登りと平坦をどれだけ速く走れるか。去年よりも体力を温存してパワーを出し、一番速い走り方が出来ました。その中でも2周目はタレてしまったし、もっと踏める場所もあったと思います。
全日本のためというわけではありませんでしたが、今年はコンディションも登り調子で、ベストと言える状態でした。松田さんよりも1分以上速いタイムを出せたことも嬉しいですね。ずっと2位や3位が多かったので嬉しいです。
ロードでもチャンピオンジャージが欲しい。今まで2冠を達成した人は少ないですし、それは目標。うまく自分の展開に持ち込めれば勝てる脚はあると思いますし、しっかり勝ちたい。
これからEFでたくさんのレースを走らせてもらうのですが、1戦1戦上位に食い込めるくらいにならないと上のカテゴリーに行けないと思います。しかもシーズン中盤、後半と移ろう中でレースもなくなってきます。丁寧に集中して走りたいと思います。
女子エリート+U23 樫木祥子が2連覇
ロードレースの開催見送りにより、今回唯一の女子種目となった個人タイムトライアルには10名がエントリーした。
女子エリート+U23は2周24km。1周目の中間計測では岩元杏奈(日本体育大学)がトップタイムを出し、2位に渡部春雅(明治大学)。前年優勝の樫木祥子(チームイルミネイト)は岩元から数秒遅れて3位で通過する。しかし1周目を終えると樫木が逆に数秒差をつけて逆転。最終的に2位岩元に50秒差をつけて2連覇を決めた。
女子優勝 樫木祥子「昨年走って、コースを理解したので、今回はTTバイクで走った」
2連覇出来て良かったです。ホッとしています。
(昨年ノーマルバイクだったが、TTバイクに変えたことについて)昨年はこのコースを知らなかったのと、コロンビアから帰国して練習出来なかったのでロードバイクで走りましたが、今年はコースも理解したし、事前に練習も出来たのでTTバイクに変えました。下りを出来るだけ攻めて、登りを踏むようにして、パワーメーターを付けなかったので自分の感覚を頼りに走りました。昨年よりも速く走りたいと思っていましたが、1分ほどタイムを縮められたので満足しています。
レース前は去年とまた違うプレッシャーを感じていましたが、守るというよりは昨年より早く走りたいという気持ちが強かったです。今回ロードレースがありませんが、今後行われた時はそちらでも頑張りたいです。
男子U23 留目夕陽がダントツのタイムで優勝
男子U23は2周24km。男子エリート同様に、エントリーした20名を10名ずつ二つのウェーブ(グループ)に分けてスタートした。
昨年2位の留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)がウェーブ2トップでスタートすると、ウェーブ1で暫定トップに立った寺田吉騎(Asia cycling academy)の中間計測タイムを大きく上回るペースを刻む。神村泰輝(Avenir Cycling Yamanashi)、香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)も、寺田のタイムを上回るペースを刻むものの、留目には及ばない。
終わってみれば留目がただ1人32分台をマークして優勝。2位以下に1分以上の差をつける圧勝となった。
6月1日付でEFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームの所属となった留目。今月始めの大学選手権タイムトライアルには、現在在学する中央大学から出場してダントツの速さを見せていたが、広島のコースでも変わらぬ強さを見せた。
男子U23優勝 留目夕陽「一番速い走り方が出来た」
パワーを出すところ、そして出さないところを意識してレースを組み立てることができました。パワー自体は去年よりも低いけれど、それでも1分以上タイムを縮めることができたので本当に良い走りだったと思います。ラップタイムは画面で確認していました。パワーは出ていないのに去年までより1分以上早く「やった、いいぞ」と。
意識したことはまずフォーム。そして下りで軽く足を回し、登りと平坦をどれだけ速く走れるか。去年よりも体力を温存してパワーを出し、一番速い走り方が出来ました。その中でも2周目はタレてしまったし、もっと踏める場所もあったと思います。
全日本のためというわけではありませんでしたが、今年はコンディションも登り調子で、ベストと言える状態でした。松田さんよりも1分以上速いタイムを出せたことも嬉しいですね。ずっと2位や3位が多かったので嬉しいです。
ロードでもチャンピオンジャージが欲しい。今まで2冠を達成した人は少ないですし、それは目標。うまく自分の展開に持ち込めれば勝てる脚はあると思いますし、しっかり勝ちたい。
これからEFでたくさんのレースを走らせてもらうのですが、1戦1戦上位に食い込めるくらいにならないと上のカテゴリーに行けないと思います。しかもシーズン中盤、後半と移ろう中でレースもなくなってきます。丁寧に集中して走りたいと思います。
全日本選手権タイムトライアル2022女子エリート+U23結果
1位 | 樫木祥子(Team Illumiate) | 38分09秒 |
2位 | 岩元杏奈(日本体育大学) | +50秒 |
3位 | 渡部春雅(明治大学 / Liv) | +1分50秒 |
4位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +2分16秒 |
5位 | 石上夢乃(鹿屋体育大学) | +4分30秒 |
6位 | 阿部花梨(High Ambtion) | +4分59秒 |
7位 | 米田和美(MOPS) | +5分56秒 |
8位 | 川上唯(公益財団法人徳島県スポーツ協会) | +6分38秒 |
9位 | 簑原由加利(日本ろう自転車競技協会) | +10分19秒 |
10位 | 木下遥奈(Team Grandi Petit) | +11分40秒 |
全日本選手権タイムトライアル2022男子U23結果
1位 | 留目夕陽(EF Education-NIPPO Development Team) | 32分40秒 |
2位 | 神村泰輝(Avenir Cycling Yamanashi) | +1分01秒 |
3位 | 香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +1分13秒 |
4位 | 寺田吉騎(Asia cycling academy) | +1分59秒 |
5位 | 川崎三織(EQADS) | +2分07秒 |
6位 | 大仲凜功(早稲田大学) | +2分21秒 |
7位 | 仮屋和駿(KINAN Racing Team) | +2分39秒 |
8位 | 古谷田貴斗(鹿屋体育大学) | +2分53秒 |
9位 | 山田拓海(早稲田大学) | +3分09秒 |
10位 | 五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +3分25秒 |
text:Satoru Kato
photo:Satoru Kato, Yuichiro Hosoda
photo:Satoru Kato, Yuichiro Hosoda
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