ロード女子レース(エリート+U23)の開催有無に揺れる全日本選手権。主催者のJCF(日本自転車競技連盟)は記者会見を開き、仲裁判断が出ていない現状において、開催見送り判断が揺らいでいないことを話した。



オンライン記者会見に出席したJCF会長の松村正之氏らオンライン記者会見に出席したJCF会長の松村正之氏ら
チームカーの有無、そして女子ロードレース(エリート+U23)の開催について選手側と主催者JCF(日本自転車競技連盟)が対立している問題。全日本選手権開幕が翌日に迫った6月23日(木)、JCFはこの問題が起きてから初となる記者会見をオンライン形式で開いた。

会見には会長の松村正之氏と事務局次長の齋藤晃一郎氏、そして常務理事の安原昌弘氏が参加。JCF側は日本スポーツ仲裁機構(JSAA)での仲裁中はその内容に対する守秘義務があると前置きしつつ、仲裁判断が出ていない現時点においてはレースの開催見送り判断が変わっていないと話した。

松村氏が強く押し出したのは、「(レース中の)選手の命を守る」こと。日本のロードレース環境の未熟さや競技力向上において世界トップとの隔たりがあり、それがJCF側の力不足であることを否めないとしつつ、開催見送りの決断に至ったと言う。特別規則の独自運用については、同じ広島中央森林公園のコースを使った昨年大会終了後にもUCIとメールを通じたやりとりを行っていたと述べ、その中でJCF側に「任せる」という返答をしていた、とも。

また、全カテゴリー内の女子ロードレース(エリート+U23)だけを開催見送りとした理由については、「あくまで女子選手からの申し出であり、この問題は女子レースに関するもの。決して男女差別があるわけではない」と話した。

このまま女子レースが開催見送りとなるのか、あるいは再度予定通り開催となるのか。現時点では日本スポーツ仲裁機構の仲裁判断は出ていない。

text:So Isobe

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