本日4月24日(日)、春のクラシックを締めくくる第108回リエージュ〜バストーニュ〜リエージュが開催される。終盤の丘が1つ除外されたことで、よりハイスピードかつスリリングな展開が予想されるリエージュ。ポガチャル欠場によって、勝つのはアラフィリップかファンアールトか?



バストーニュ近郊の「コート・ド・サンロシュ」を登る選手たちバストーニュ近郊の「コート・ド・サンロシュ」を登る選手たち photo:CorVos
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2022 コースマップリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2022 コースマップ photo:A.S.O.初開催が1892年というその歴史から「La Doyenne(ラ・ドワイエンヌ=最古参)」の愛称で呼ばれるリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(1.UWT)。東部ワロン地域を代表するレースは「モニュメント」と呼ばれる世界5大クラシック(サンレモ、ロンド、パリ〜ルーベ、リエージュ、ロンバルディア)の1つに数えられ、格式の点ではアルデンヌクラシック3連戦の中で際立って高い。

コースはその名の通りリエージュから南方のバストーニュを目指し、10ヶ所に及ぶ丘を越えてリエージュに戻ってくる257.2km。1992年からリエージュ近郊の街アンスでフィニッシュしていたものが2019年よりリエージュ市内(サンランベール広場)に戻り、今年は更に4km南方のアルデンヌ通りが出発点となる。

リエージュが他のアルデンヌ2戦(アムステルとフレーシュ)と違う点は登り一つ一つの距離が長いこと。アムステルとフレーシュが「丘のレース」なら、リエージュは「山のレース」と言うように、ほとんどの登りは距離2km以上と長く、獲得標高差は4,342mにも達する。

名もない丘を挙げたらキリがないようなアップダウンコースには、カテゴリーが付けられた登り坂が10ヶ所ある。その中でもエディ・メルクスの記念碑が建てられた最大勾配17%の名物坂「コート・ド・ストック(平均勾配12.5%)」や、その前後で登場し、2019年に復活した「コート・ド・ワンヌ(平均5.1%)」と「コート・ド・ラ・オートルヴェ(平均5.6%)」から本格的にレースが動き出す。

「PHIL」の路上ペイントが並ぶコート・ド・ラ・ルドゥット「PHIL」の路上ペイントが並ぶコート・ド・ラ・ルドゥット photo:Kei Tsuji
昨年大会から最も大きな変更といえば、毎年レースが大きく動く「コート・ド・ラ・ルドゥット(距離2km/平均8.9%)」が残り35km地点からから29km地点に近づいたこと。それに加え、直後の「コート・ド・フォルジュ(残り23km地点/平均7.8%)」が除外されたことで、ラ・ルドゥットから最終登坂「ラ・ロッシュ・オ・フォーコン(距離1.2km平均11%)」まで例年以上のハイスピードなレース展開が予想される。

2年連続2着の雪辱に燃えるジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)は「(コース変更により)ラ・ルドゥットからフィニッシュまでのスピードが上がるだろう。そのためより多くの選手にチャンスがあるレースになった」と語るように、目を離す暇のないアタック合戦が見られるだろうか。

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2022 コースプロフィールリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2022 コースプロフィール photo:A.S.O.



前回覇者ポガチャルは欠場 制すのは初出場のファンアールト?アラフィリップ?

2021年大会でスプリント勝利を決めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)2021年大会でスプリント勝利を決めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
昨年、自身初のモニュメント制覇を達成し、3ヶ月後のツール・ド・フランスを制覇するというエディ・メルクス以来の快挙を成し遂げたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。持ち前の登坂力と無尽蔵のスタミナに加え、昨年は世界王者アラフィリップをねじ伏せるスプリント力も見せつけたものの、今年は大会直前に急遽欠場を選んだ。

「残念だが明日のリエージュのスタート地点には立たない。辛い数日間を過ごしているが、皆の理解に感謝している。いまの状況にいる僕を支えてくれるチームをはじめ、監督のマウロ・ジャネッティやチーム代表に心から感謝を伝えたい」と、ポガチャルは自身のSNSを通して欠場の報告と感謝を綴っている。

キャリア最後のストラーデビアンケで2位に入ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)キャリア最後のストラーデビアンケで2位に入ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:CorVos
メルクスの記録(通算5勝)に並ぶべく、4度の優勝を誇るアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は41歳最後の日を勝利で飾ることができるか。フレーシュで2位と衰え知らぬバルベルデは、エンリク・マス(スペイン)と共に現役最後のリエージュに臨む。

一昨年に幻のガッツポーズを挙げ、昨年はポガチャルに競り負けた(結果は斜行のため5位)雪辱を果たしたいアラフィリップ。今年はここまで1勝(2位が3回)と波に乗り切れていない自身と、記録的低迷に喘ぐチームのためにも勝利が欲しい。だが「プレッシャーは感じていないし、レムコ・エヴェネプールら強力なメンバーがいる」と、世界王者は初制覇に向けて自信を覗かせている。

2020年覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が膝の怪我で不在のユンボ・ヴィスマは、ワウト・ファンアールト(ベルギー)をエースに据える。意外にもこれがレースデビューとなるファンアールトは「勝てるチャンスは僅かだろう」と謙遜しながらも「コースの大部分はよく知っているし、僕に向いている登りだ」と母国のコースは把握済み。ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)とティシュ・ベノート (ベルギー)という心強い仲間を引き連れ、優勝すればフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)以来11年振りのベルギーに優勝をもたらすことになる。

コースを試走するワウト・ファンアールト(ベルギー)らユンボ・ヴィスマの6名コースを試走するワウト・ファンアールト(ベルギー)らユンボ・ヴィスマの6名 photo:CorVos戦略とチーム力で今年のクラシックをかき回すイネオス・グレナディアーズ戦略とチーム力で今年のクラシックをかき回すイネオス・グレナディアーズ photo:CorVos

春のクラシックで変革を示すイネオス・グレナディアーズも無視できない。アムステルゴールドレースとパリ〜ルーベを獲ったかつてのグランツール常勝集団は、このリエージュにミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)やトーマス・ピドコック(イギリス)、ゲラント・トーマス(イギリス)、ダニエル・マルティネス(コロンビア)と強力布陣で挑んでくる。

過去の優勝経験者としてはヤコブ・フルサン(デンマーク、イスラエル・プレミアテック)やボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、AG2Rシトロエン)、ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)なども忘れてはならない。更に前述のジルベールは現役最後のリエージュをティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)と共に出場し、2020年に2位のマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)もポガチャル欠場の穴を埋めるべく勝利を狙う。

text:Sotaro.Arakawa
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