2009年3月24日午後、第9回セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)の第1Bステージ・チームタイムトライアルが行なわれ、有力プロツアーチームを打ち破ったイタリア/ウクライナ混成チームのISDがトップタイム。オスカル・ガット(イタリア、ISD)が総合トップに立った。

トップタイムを叩き出したISD、先頭はアンドレー・グリブコ(ウクライナ)トップタイムを叩き出したISD、先頭はアンドレー・グリブコ(ウクライナ) photo:Cor Vos初日の午後に行なわれた第1Bステージは、14.3kmのチームタイムトライアル(以下チームTT)。距離は短く、高低差は20mに満たないが、テクニカルなコーナーが連続する。この日は午後から雨が降り続け、完全にウェットなコースでレースは行なわれた。

降りしきる雨の中、17分17秒のトップタイムを叩き出したのは、今季イタリアとウクライナの混成チームとして誕生したISDだ。

ファビアン・カンチェラーラ(スイス)擁するサクソバンクは6位にファビアン・カンチェラーラ(スイス)擁するサクソバンクは6位に photo:Cor Vosナショナルチャンピオンジャージを着るアンドレー・グリブコ(ウクライナ)らが積極的に前を引き、平均スピードは49.6km/hをマーク。先頭でゴールしたオスカル・ガット(イタリア)が総合トップに立った。ガットはジロ・ディ・サルデーニャに続くリーダージャージ着用だ。

他にもミケ・シルヴァークロスやCSFグループ・ナヴィガーレ、アミーカチップスが有力プロツアーチームを上回るタイムでゴール。ステージの上位4位はプロコンチネンタルチームが占めた。

不調によりミラノ〜サンレモを欠場したファビアン・カンチェラーラ(スイス)はサクソバンクを率いたが、結果はトップから22秒遅れの6位。

昨年総合優勝を飾ったカデル・エヴァンス(オーストラリア)擁するサイレンス・ロットは29秒遅れの10位とまずまずのタイム。その一方で昨年第1Bステージ・チームTTを制したリクイガスはトップから1分19秒遅れ、22チーム中20位に沈んだ。

セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2009第1Bステージ結果
1位 ISD 17'17"
2位 ミケ・シルヴァークロス +17"
3位 CSFグループ・ナヴィガーレ +19"
4位 アミーカチップス
5位 チームコロンビア +22"
6位 サクソバンク
7位 アックア・エ・サポーネ +23"
8位 アドリアモビル +26"
9位 PSKウィールプール +27"
10位 サイレンス・ロット +29"

個人総合成績
1位 オスカル・ガット(イタリア、ISD)2h15'17"
2位 イアン・スタナード(イギリス、ISD)
3位 ダリオダヴィデ・チオーニ(イタリア、ISD)
4位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD)
5位 アンドレー・グリブコ(ウクライナ、ISD)
6位 レオナルド・スカルセッリ(イタリア、ISD)
7位 アレッサンドロ・プローニ(イタリア、ISD)
8位 クシシュトフ・シュザヴィンスキ(ポーランド、ミケ)+17"
9位 ピエルパオロ・トンド(イタリア、ミケ)
10位 パスクアーレ・ムート(イタリア、ミケ)

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