シマノサイクル開発センターが運営してきた自転車博物館が移転し「シマノ自転車博物館」としてリニューアルオープンを果たす。自転車の歴史やテクノロジー、魅力を展示やイベントを通して発信していくという。



堺区南向陽町にオープンする「シマノ自転車博物館」外観堺区南向陽町にオープンする「シマノ自転車博物館」外観 (c)シマノ自転車博物館
シマノが設立した財団法人シマノ・サイクル開発センターが、1992年に開館させた博物館が「自転車博物館」だ。シマノの本社があり、自転車が地場産業として根付く堺市の大仙公園内に置かれ自転車文化振興に役立ってきたが、設立から30年にあたる2022年3月25日、堺区南向陽町に移転リニューアルオープンを果たす。

「シマノ自転車博物館」と改められた新博物館は、これまでの意義・役割を継承しつつ、展示面積を3.5倍に拡充。多様な視点から自転車の魅力を発信し、“自転車の真価”の発見と、“自転車に乗りたくなる気持ち” の創出を目指していくという。

「自転車のはじまり」ゾーン。 自転車の起源・黎明期~発展期までの進化をパノラマ映像と展示の複合演出で紹介「自転車のはじまり」ゾーン。 自転車の起源・黎明期~発展期までの進化をパノラマ映像と展示の複合演出で紹介 (c)シマノ自転車博物館
以下は、シマノからのリリースを紹介する。



●新博物館のコンセプト
多様な視点から自転車の魅力を発信し、私たち一人ひとりにとっての “自転車の真価”の発見と、“自転車に乗りたくなる気持ち” の創出を目指します。

●新博物館の概要
自転車の価値創造ストーリーを通して “自転車の価値” を再発見していただくことをねらいに、自転車へのあこがれや愛着を持つ人を増やし、自転車に乗りたくなる気持ちの向上を図ります。自転車文化の継承・発展に貢献する学びの場と位置付け、より多くの方々へ快適で、創造性豊かな見学体験をお届けします。

●新博物館ロゴ
新たに「シマノ」を名称に加えました。

世界の歴史的自転車をダイナミックに展示、自転車の技術をわかりやすく説明します。 

人と自転車の関係を科学的視点で解説する「自転車のひろがり」ゾーン人と自転車の関係を科学的視点で解説する「自転車のひろがり」ゾーン (c)シマノ自転車博物館
展示スペースは1階、2階、4階で構成。世界の自転車の歴史や、発明家たちの夢、科学や未来などについて、世界の自転車の実物をベースにパネル、映像等を駆使してわかりやすく臨場感たっぷりに展示。2階の「自転車のはじまり」ゾーンでは、パノラマ映像で歴史を伝えて自転車誕生のドラマに思いを馳せていただくなど、子どもから大人まで、誰もがわくわくする体験を提供します。

このほか2階では「自転車のひろがり」「自転車とこれから」のテーマで展開、科学と環境の視点から自転車の魅力を伝えていきます。また4階では自転車ファンにも満足いただける貴重なコレクションを公開。収蔵展示やライブラリーも充実し、これまでより幅広い人々にご満足をいただけるよう、より愛される「自転車のまち、堺」のシンボルとなる場を目指します。

公益財団法人シマノ・サイクル開発センター シマノ自転車博物館
所在地:〒590-0073 大阪府堺市堺区南向陽町2丁2-1
電話:072-221-3196/FAX:072-221-3197