強豪選手が多数揃ったスペインの女子ステージレースで、世界王者エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)が早速勝利。チームメイトの働きを勝利に繋げている。



冬季合宿定番地であるスペイン、バレンシア地方を走る4日間レース冬季合宿定番地であるスペイン、バレンシア地方を走る4日間レース photo:CorVos
ボルタ・コムニタ・バレンシアナ・フェミネス2022第1ステージボルタ・コムニタ・バレンシアナ・フェミネス2022第1ステージ photo:SC-Volta Comunitat Valenciana Femines欧州女子ロードカレンダーが「セトマーナ・バレンシアナ・ボルタ・コムニタ・バレンシアナ・フェミネス」(UCI2.1)で本格的に開幕した。

今年第6回開催を迎える4日間のステージレースには、世界王者のエリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)や、元世界王者アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)、セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)、カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)といった強豪勢に加え、マビ・ガルシア(スペイン)を筆頭にしたUAEチームエミレーツの新設女子チーム、UAEチームADQが参戦中。そのビッグネームたちは、早速レース後半に山岳区間を経由し、フィニッシュ15km手前で2級山岳山頂を越える第1ステージから活発に動いた。

最終山岳まで一人逃げたエリカ・マグナルディ(イタリア、UAEチームADQ)最終山岳まで一人逃げたエリカ・マグナルディ(イタリア、UAEチームADQ) photo:SC-Volta Comunitat Valenciana Femines
最終山岳でアタックしたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)やマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)最終山岳でアタックしたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)やマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) photo:CorVos
スタート直後から逃げ形成と吸収を繰り返し、一時2分リードを築いたエリカ・マグナルディ(イタリア、UAEチームADQ)も終盤に入って捉えられる。活発化するメイン集団からはファンフルーテンとガルシア、マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)という実力者3名が飛び出して最後の2級山岳をクリアした。

残り10kmでタイム差は30秒。先頭3名は逃げ切りも現実的なリードを得ていたものの、トレック・セガフレードを軸にしたメイン集団の追走によって残り2kmでキャッチされる。勝負は30名以下まで減った集団スプリントに持ち込まれ、狙い通りエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)のリードアウトを受けたバルサモが先着した。

圧倒的なスプリントを披露したエリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)圧倒的なスプリントを披露したエリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード) photo:CorVos
世界王者バルサモが、新チームでの初レースで早速勝利。「チームメイトの素晴らしい働きで逃げを捕まえ、"よし、私の番だ"と気合が入った。仲間の働きに報いることができて本当に嬉しい。トレーニング明けは自分のコンディションにいつも不安を持つけれど、今年は既に素晴らしいレベルにある。最良のスタートができたけれど、しっかりと地に足をつけて今後のレースに臨みたい」と、チームワークを最良の結果に繋げたバルサモは話している。

この後もレースは山岳コースが続き、3日目には1級山岳を2つ連続で登り切る最難関フィニッシュが登場。ビッグレースを目指すオールラウンダーたちが激しい戦いを繰り広げるはずだ。
ボルタ・コムニタ・バレンシアナ・フェミネス2022第1ステージ結果
個人総合成績
text:So Isobe
photo:SC-Volta Comunitat Valenciana Femines,CorVos

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