バロワーズ・トレック・ライオンズの走りを支えるのがトレックのCXレーサー、Booneだ。昨年秋にフルモデルチェンジしたばかりのブランニューモデルにフォーカスを当てる。



トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)のトレック Booneトーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)のトレック Boone photo:Nobuhiko Tanabe
ヨーロッパシクロクロス界の一大勢力がバロワーズ・トレック・ライオンズだ。代表を務めるスヴェン・ネイス(ベルギー)は初代Booneの開発に携わるなどトレックと深い関係を築いており、その繋がりもあって現在トレックはチームの共同スポンサーを務めている。

トレックは今年初めに新型Booneをリリースしており、男子チームのエースを担うトーン・アールツ(ベルギー)は当然それを駆る一人。フロントIsoSpeedを取りやめ、Emonda譲りのエアロチュービングやブレーキホース類のインターナル化を果たしたフレームには、チームカラーの黒、赤、青のペイントが施されている。

身長188cmのアールツは58サイズを駆る身長188cmのアールツは58サイズを駆る photo:Nobuhiko TanabeフロントIsoSpeedを取りやめ、大幅な軽量化を達成。ブレーキホース類のフル内装化も達成したフロントIsoSpeedを取りやめ、大幅な軽量化を達成。ブレーキホース類のフル内装化も達成した photo:Nobuhiko Tanabe

コンポーネントはスラムのRED eTap AXS。フロントシングル仕様だコンポーネントはスラムのRED eTap AXS。フロントシングル仕様だ photo:Nobuhiko Tanabe
ホイールはボントレガーのAeolus RSL37チューブラーホイールはボントレガーのAeolus RSL37チューブラー photo:Nobuhiko Tanabe
オールラウンドトレッドのタイフーン(33mm)を使用オールラウンドトレッドのタイフーン(33mm)を使用 photo:Nobuhiko Tanabeペダルのみシマノで、XTグレードのD-M8100を使うペダルのみシマノで、XTグレードのD-M8100を使う photo:Nobuhiko Tanabe


コンポーネントは2020年からの継続でスラム。アールツはRED eTap AXSをフロントシングルギアで運用している。選手供給用オンリーのロゴが目立つクランクに組み合わせるチェーンリングは44Tで、カセットは10-33T。スラムはペダルを製造していないため(それを補うべくタイムのペダル部門を買収済み)、ペダルはシマノ。XTグレードのD-M8100がセットされていた。

チームは車体と合わせて長らくボントレガーのホイールやハンドル周り、サドルを使用しており、ホイールはEmondaと同時にローンチされたAeolus RSL37を幅広いコンディション下のレースで使用中だ。アールツは長年デュガスのタイヤを愛用中で、世界選手権ではハッチンソンの11ストームコンパウンドを使用していることを示すロゴ付きタイフーン(33mm)を使用していた。

text:So Isobe
photo:Nobuhiko Tanabe