JBCFロードシリーズ2021年間表彰式が、1月11日(火)に大阪市のシマノスクエアで行われた。各クラスタの表彰対象選手と、JBCF安原理事長のコメントを紹介する。



JBCFロードシリーズ2021年間表彰式に出席した選手・チーム関係者と、安原理事長(前列右)、斧隆夫JBCF顧問(後列右)JBCFロードシリーズ2021年間表彰式に出席した選手・チーム関係者と、安原理事長(前列右)、斧隆夫JBCF顧問(後列右) ©️JBCF
JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)が主催する「JBCFロードシリーズ」の2021年シーズンの表彰式が、1月11日に大阪市のシマノスクエアで行われた。新型コロナウィルスのオミクロン株感染拡大を受け、表彰式は無観客で行われた。

残念ながら、Jプロツアー個人総合優勝のホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)はスペインに帰国中で欠席となってしまったが、コメントが寄せられた。その他欠席となった選手からもコメントが寄せられた。

各クラスタの表彰対象選手とチームは以下の通り。コメントと合わせて紹介する(コメントはJBCF提供)。



Jプロツアー

個人総合優勝のホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、写真右)と、U23個人総合優勝の山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)個人総合優勝のホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、写真右)と、U23個人総合優勝の山本哲央(チームブリヂストンサイクリング) photo:Satoru Kato
個人総合優勝 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)

「いつも応援いただく皆様に感謝いたします。この勝利は皆様のものでもあります。Jプロツアーはとても長く、戦うことは容易ではありません。総合優勝が確定しツアーが終了した時、ようやく私の心に平穏が訪れました。この安堵の時も、そして辛く厳しい戦いの時も、チームの皆が助けてくれたから得ることができました。皆で取った勝利を心から喜びたいと思います。最後に、全て監督のおかげです。ありがとうございます。」

U23 個人総合優勝 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)

「U23総合優勝が取れたことを非常に嬉しく思います。厳しい状況の中レースを開催してくれたことで、結果だけでなく自分自身も大きく成長出来た1年になりました。たくさんの応援ありがとうございました。」

Jプロツアー個人総合2位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)Jプロツアー個人総合2位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) ©️JBCFJプロツアー個人総合3位 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)Jプロツアー個人総合3位 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) photo:Satoru Kato

個人総合2位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)

「シーズン前半はうまくいかないことが多かったが、後半戦は南魚沼で勝利をおさめてからチームとしてもまとまりが出来て、総合優勝には届かなかったけれど、良いレースが出来たと思っています。この勢いを引き継いで、今年は総合優勝の花束をもらえるように頑張ります。」

個人総合3位 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)

「国内トップレースの総合ランキングを争うことができ、また心身共に成長の場があることに感謝しています。2022年も、引き続き個人総合優勝とチーム総合優勝を狙いたいと思います。」

Jプロツアー チーム総合優勝 マトリックスパワータグ 安原監督とレオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガJプロツアー チーム総合優勝 マトリックスパワータグ 安原監督とレオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガ ©️JBCF
チーム総合優勝 マトリックスパワータグ

安原監督コメント
「昨年からコロナ禍が続く中、海外レースにも参戦できず、それなら国内レースを我々で盛り上げようと頑張りました。2021年はTEAM BRIDGESTONE Cyclingや愛三工業レーシングチームに追い上げられて苦しいシーズンでした。毎年辞めようかと思うほど辛いことの連続ですが、勝てる限りは続けて、他チームの目標になっていきたいと思います。」



Jフェミニンツアー個人総合優勝の植竹海貴(Y's Road)株式会社ワイ・インターナショナル代表取締役社長CEOの鳥居恵一郎氏(写真右)も駆けつけた。写真左はJBCF安原理事長Jフェミニンツアー個人総合優勝の植竹海貴(Y's Road)株式会社ワイ・インターナショナル代表取締役社長CEOの鳥居恵一郎氏(写真右)も駆けつけた。写真左はJBCF安原理事長 ©️JBCF
Jフェミニンツアー個人総合優勝 植竹海貴(Y's Road)

「2020年は怪我のため出られたレースが少なかったのですが、2021年は調子が良く、大会も数多く開催して頂いたので、多くのレースに出ることが出来ました。自分で想像していた以上の結果を残す事ができたので、良いシーズンになりました。来シーズンも頑張りますので、応援よろしくお願いします。」



Jエリートツアー(E1)

Jエリートツアー個人総合優勝 池川辰哉(VC VELOCE、写真右)とU19首位の岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)Jエリートツアー個人総合優勝 池川辰哉(VC VELOCE、写真右)とU19首位の岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako) photo:Nobumichi KOMORI
Jエリートツアー個人総合優勝/クリテリウムランキング1位 池川辰哉(VC VELOCE)

「JBCFに登録して4年。成績が出なかったり、落車が続いたりと苦しいこともありました。そんな時も、監督やマネージャー、チームメイトに加え、多くの練習仲間や家族に支えられ、なんとかリーダージャージを着用してシーズンを終えることができました。来季もチームに貢献できるように努めていきます。最後に、不安定な情勢の中でもレースを開催してくださったJBCFの皆様には本当に感謝しております。来季もよろしくお願い致します。」

U19個人総合1位 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)

「この度は、表彰していただきありがとうございます。また、式典に出席出来ず申し訳ございません。自身としては、大学1年目で上手くいかないことが多かったシーズンだと振り返っております。その中でも、この賞を受賞できた事をとても嬉しく思います。来年度はJプロツアーでも活躍が出来るようステップアップしていきたいと思います。応援よろしくお願いします。」

Jエリートツアー チーム総合優勝 VC VELOCE 苗木監督(写真左)Jエリートツアー チーム総合優勝 VC VELOCE 苗木監督(写真左) ©️JBCFチーム総合優勝 VC VELOCE

苗村監督コメント
「チームのエースとして走っていた松木健治選手が、6月に落車による怪我で戦線離脱となり、その後は池川選手が松木の想いを受けて死に物狂いで頑張り、個人総合優勝することが出来ました。お陰さまで開幕からリーダージャージを他チームに奪われることなく、チーム総合優勝もすることが出来ました。これは選手みんなが頑張った成果で、『よくやった』と言ってあげたいと思います。」



Jユースツアー個人総合優勝 木綿崚介(ヴィファリスト)Jユースツアー個人総合優勝 木綿崚介(ヴィファリスト) photo:Nobumichi KOMORIJマスターズツアー個人総合優勝のSandu Ionut(Team Zenko)Jマスターズツアー個人総合優勝のSandu Ionut(Team Zenko) ©️JBCF

弱虫ペダルPresents Jユースツアー個人総合優勝 木綿峻介(ヴィファリスト)

「この度は、都合により表彰式に出席出来ず申し訳ありません。今シーズンも長引くコロナ禍のなか、レース開催に御尽力下さったJBCF関係者の方々と、レースで戦ってくれた選手のみなさんに感謝しています。おかげでJユースツアー個人総合優勝することが出来ました。ありがとうございました。来春には高校に進学して競技を続ける予定です。今後ともよろしくお願いします。」

Jマスターズツアー個人総合優勝 Sandu Ionut(サンドゥ・ヨノツ Team Zenko)

「JBCFツアーで3年楽しく頑張ってきて、このようなタイトルを獲得出来て本当に嬉しく思っています。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。」



安原昌弘 JBCF理事長「国内レースをしっかりやらないといけないと実感した2021年」

安原昌弘 JBCF理事長安原昌弘 JBCF理事長 ©️JBCF「まだまだコロナ禍が収まらない中始めたシーズンでしたが、2020年よりは思っていたことは出来たシーズンだったのではないかと思っています。海外レースに出場できない代わりに国内レースが濃い状態で出来たことが良かったと思うと同時に、改めて国内レースをしっかりやらないといけないと実感しました。会場での感染防止対策など、これまでやってきた事が実績となって、開催地にご理解頂けたことも大きいと思います。

そんな中、チームブリヂストンサイクリングの若手選手が力をつけ、シーズン後半には愛三工業レーシングチームが連勝し、シーズンを盛り上げてくれました。シマノレーシングの若手選手も良いところを見せてくれましたし、弱虫ペダルサイクリングチームをはじめクラブチームも積極的なレースを見せてくれました。

今年は台湾のブライトン・レーシングチームが参戦します。以前から海外チームにJプロツアーを走って欲しいと考えていましたが、この状況下でシリーズ戦をしっかり開催していることが伝わり、参戦してもらえることになりました。実績のある選手が揃っているので、来日が楽しみです。

3月に始まる2022年シーズンは、勝ち負けにこだわるだけでなく、皆が積極的に動くレベルの高いレースを期待します。勝敗の先にあるものを見て、強くなるためのレースをして欲しいと思います」


text:Satoru Kato

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