イスラエルが「イスラエル・プレミアテック」へ名称変更

イスラエル・スタートアップネイションがカナダのプレミアテック社をタイトルスポンサーに迎え、「イスラエル・プレミアテック」に名称変更する。またマイナーチェンジしたチームキットも合わせて公開された。

---

ワールドツアー3年目を迎えるイスラエル・プレミアテック photo:CorVos
1月6日、イスラエル・スタートアップネイションはプレスリリースを発表し、昨年までアスタナのスポンサーを務めていたカナダ企業のプレミアテック社がタイトルスポンサーになることを明らかにした。

チームの共同オーナーでユダヤ系カナダ人のシルヴァン・アダムス氏は「ワールドツアーで戦う4人のイスラエル人選手と6人中5人のカナダ人が所属する我がチームは、2つの国籍を有する私自身を表しているようだ。カナダを拠点とするグローバル企業のプレミアテック社とのパートナーシップはとても自然な流れだった」とリリースの中で歓迎している。

プレミアテック社はアスタナの共同スポンサーとして2021年に自転車界に参入。しかし意見の相違から昨年チームを離れ、次なるスポンサー先として昨季限りでワールドツアーから撤退したクベカ・ネクストハッシュやバイクエクスチェンジとの交渉が報じられていた。

ジャージ下部にモザイク柄が追加された (c)Israel Premier Tech
イスラエル・プレミアテックの2022ジャージ（左側面、背面、右側面） (c)Israel Premier Tech
「次なるワールドツアーとの関わりを探すなかで、このチームが長期に及ぶであろうパートナーシップの相手としてベストだという結論に至った」と語るのはプレミアテックのCEOであるジーン・ベランジェ氏。合意に至った理由を「以前から知るシルヴァン・アダムス氏との交渉の中で我々には共通のヴィジョンがあることがわかったんだ」と説明した。

チームは昨季、アンドレ・グライペル（ドイツ）とダニエル・マーティン（アイルランド）という2人のビックネームが引退。しかしアスタナからヤコブ・フルサン（デンマーク）とユーゴ・ウル（カナダ）それぞれ3年契約で獲得し、更にスプリンターのジャコモ・ニッツォーロ（イタリア）も加入するなど補強に成功している。

クリストファー・フルーム（イギリス、イスラエル・スタートアップネイション） photo:Makoto AYANO
しかし今月2日、チーム加入2年目を迎え完全復活が期待されるクリストファー・フルーム（イギリス）が自身のYouTubeチャンネルで膝の負傷を告白。「ここ10日ほどペダリングすると膝と脚の外側に強い痛みを感じていた。検査の結果、大腿筋膜張筋（膝の屈伸と伸展に関わる筋肉）の損傷が見つかった」と語り、1週間の完全休養を経た後「これ以上損傷部分に負担をかけないよう体幹トレーニングに励む予定だ」と今後について語っている。

text:Sotaro.Arakawa