頑なにリムブレーキを使い続けてきたイネオス・グレナディアーズが遂にディスクブレーキを実戦投入する。初戦は本日開催のGPドゥナン。石畳のセミクラシックレースでパリ〜ルーベとその先を見据えた実戦テストを行う。



イネオス・グレナディアーズが駆るDOGMA F Discイネオス・グレナディアーズが駆るDOGMA F Disc photo:Joris Knapen/INEOS Grenadiers
イネオス・グレナディアーズのディスクブレーキ投入初戦となるのは、北フランスを舞台に本日開催されるGPドゥナン(グランプリ・ド・ドゥナン)。リムブレーキを使用する最後のUCIワールドチームとなっていたイネオス・グレナディアーズは、ディスクブレーキの投入初期にそうであったように、まずは10月3日に迫ったパリ〜ルーベを見据えてDOGMA F Discを実戦で駆るという。

「我々はチームキットやテクノロジー、バイクのセットアップを改善する方法を常に模索し続けている。ピナレロとの関係は常にレースと進化への愛情に基づくものであり、彼らがDOGMA F Disc開発に費やした努力は、我々の選手が最大限の力を発揮することを促してくれる」と言うのはチームテクニカルディレクターを務めるカールステン・イェップセン氏。「ピナレロ、そしてシマノと綿密な関係を築き、重量改善やデュラエースのシステム統合、さらにクイックリリースの改善を行っていく」とも。

パリ〜ルーベを見据えた実戦投入となるパリ〜ルーベを見据えた実戦投入となる photo:Joris Knapen/INEOS Grenadiers
2017年のディスクブレーキのワールドツアー初勝利(ブエルタ・ア・サンフアン:トム・ボーネン)から4年半以上の時を経て、遂に全てのワールドチームがディスクブレーキを実戦投入することに。イネオス・グレナディアーズは発表に際し、R9170デュラエースで組み上げられたDOGMA F Discの写真を公開している。

200kmオーバーのコースに12箇所、合計21kmに及ぶ石畳セクターが登場するGPドゥナンにはパリ〜ルーベを見据えるクラシックハンターが参戦。イネオス・グレナディアーズはミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)やルーク・ロウ(イギリス)などを主軸にしたメンバーで臨む予定だ。

text:So Isobe