イネオス・グレナディアーズとの共同開発が行われたSiS(サイエンスインスポーツ)のエネルギー補給食、BETA FUEL(ベータフューエル)。炭水化物を摂取することを主眼とした製品群をVC福岡に所属する武井裕がインプレッションする。医師を生業とし、生理学にも精通する武井がBETA FUELの活用方法をアドバイスしてくれた。



イネオス・グレネディアーズと共同開発を行ったSiSのBETA FUELイネオス・グレネディアーズと共同開発を行ったSiSのBETA FUEL
今回紹介するBETA FUELは、SiSがイネオス・グレナディアーズと共同開発を行ったエネルギー(炭水化物)を補給するためのニュートリションシリーズ。マルトデキストリンとフルクトースを1:0.8の割合で配合することで、炭水化物の吸収効率が向上し、エンデュランススポーツで体が求める炭水化物量を補うことが可能になるという補給食だ。

具体的にはマルトデキストリンだけでは1時間あたり約60gが身体に吸収されるが、BETA FUELの配合では約80~120gまで引き上げられているという。この吸収効率の良さは血糖値維持だけではなく、胃腸への負荷や吐き気を抑えることにも貢献しているという。詳細とラインアップはこちら

2018年のジロ・デ・イタリア第19ステージ、80kmの独走優勝を果たしたクリストファー・フルーム(当時チームスカイ)。レース中彼が口にしたのはSiSのBETA FUEL(プロトタイプ)だった2018年のジロ・デ・イタリア第19ステージ、80kmの独走優勝を果たしたクリストファー・フルーム(当時チームスカイ)。レース中彼が口にしたのはSiSのBETA FUEL(プロトタイプ)だった (c)CorVos
そんなBETA FUELには開発段階での象徴的なエピソードがある。それは、クリストファー・フルーム(当時チームスカイ)が、2018年のジロ・デ・イタリア第18ステージで80kmの大逃げを達成した時に使用していた補給食が、BETA FUELのプロトタイプだということ。

計画的にBETA FUELシリーズで補給を行うことで、エネルギー切れを起こさずにフィニッシュまでたどり着けることを証明した最初の例だ。プランニングを行うことで性能を引き出せるBETA FUELについてだけではなく、補給のプランニングについてをVC福岡に所属し、現役医師である武井裕さんの言葉でお届けしよう。



インプレ筆者プロフィール
医師として働きながらJCLに参戦する武井裕(VC福岡)医師として働きながらJCLに参戦する武井裕(VC福岡) 武井裕(VC福岡)

JCLに参戦するVC福岡に所属するエリートライダー。現役の医師として働きながら、2017年に実業団レースに参戦し始め、宇都宮クリテリウムとロードで2連勝を挙げてE1に昇格する。2018年シーズンはJBCFのE1で4勝をあげ、翌年にプロカテゴリーに参戦するVC福岡に移籍。瞬く間にトップカテゴリーに駆け上がったスプリンターだ。




補給についての基礎的な考え方について

SiSのBETA FUELは吸収効率の良い糖質が配合されているSiSのBETA FUELは吸収効率の良い糖質が配合されている
自転車競技におけるトレーニングは短くても1時間程度から、長ければ5時間以上と他競技に比較して長時間に及ぶため、その間に失われる水分や電解質、エネルギーの補給が必要不可欠となります。各栄養分の消費量が多いため補給の量や内容、タイミングが重要となるが、自分が補給に意識しているのはまず以下の2点です。

・少量ずつのこまめな摂取
・口渇や空腹を感じる前の摂取

水分に関しては運動前から意識的に摂取を開始し、外気温にもよりますが1時間に500mlのボトルを最低でも飲み切ること、またドリンクには電解質や糖質、分岐鎖アミノ酸なども入れていれています。補給食に関しては、運動開始後は1時間おきには糖質を中心としてなるべく300kcal程度を、あんぱん、大福、羊羹など消化しやすいものを選んでいます。

「補給は少量ずつこまめな摂取が必要」武井裕(VC福岡)「補給は少量ずつこまめな摂取が必要」武井裕(VC福岡)
運動を開始すると血管内→外の水分の透過率が上昇し、実際に汗として失うより早く血管内の脱水が起こり始めます。

また、運動によるエネルギー消費が起こるにあたって、貯蔵されていたグリコーゲンの分解に加え、血管内のアミノ酸も消費されます。どちらも枯渇してくると筋肉の分解がより進みやすくなるため、早期の補給が大事です。

BETA FUELを使ってどう補給プランニングを立てる?

BETA FUELシリーズを試した武井裕(VC福岡)BETA FUELシリーズを試した武井裕(VC福岡)
2時間を超える練習やレースでは、1時間あたり80~100g程度の糖質を摂取することを前提にプランニングをします。この80~100gというのは、体重1kgあたり1.0~1.2g程度の糖質が1時間あたりに吸収できる糖質の目安だからです。BETA FUELはこの吸収量・効率を最大限に引き出してくれる製品であり、計画的な補給には最適です。

BETA FUELが時間当たりの糖質の吸収効率が高いヒミツについて。これら糖質の吸収ルート(エネルギートランスポーター)の違いによるものです。

糖質の中でも特にブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)は、小腸でそれぞれ異なる輸送体を使って腸管膜を透過します。それぞれには時間当たり通過できる限界があるため、その違いを考慮した上で適したバランスで配合されたのがBETA FUELの1:0.8の割合ということになります。

単純に糖質量だけで考えれば既製品でも対応できますが、単糖類の配合率にまで考慮するのはなかなか難しく、その点ではSiSのBETA FUELは明らかに優れていると言えます。

50kmのライドではジェル3本、ドリンク1本、チュー1個が丁度よい50kmのライドではジェル3本、ドリンク1本、チュー1個が丁度よい
・トレーニング時
ドリンクは水500~600mlに対しBETA FUEL 80パウダー1袋を溶かしたものを1時間あたり1本。BETA FUELには電解質が含まれていないため、Goハイドロ・タブレットなどを溶かした別のボトルも用意し電解質をとることが望ましいです。(同じボトルに溶かしても味的には問題ないが浸透圧の変化により吸収は少し遅くなると可能性があります。)

これに加えて、1本につき40gの糖質を含むエナジージェルやチューを1時間につき1本摂取しておけばエネルギーの枯渇を防ぐことができるでしょう。また疲労が溜まる後半にかけてヌートロピックジェルを摂取することで疲労感をより軽減し集中力を高めることができます。

100km以上のライドでは、固形物なども含めたバリエーションで望みたい100km以上のライドでは、固形物なども含めたバリエーションで望みたい
実際のトレーニング時は、2時間を超えない場合はドリンクとジェルのみ、2時間以上の場合はチューも加えました。印象としてはBETA FUELシリーズの補給だけで、トレーニングやレースをこなせると思います。

1時間あたりの必要量:BETA FUELドリンク1本+エナジチュー(もしくはジェル)

・レース
摂取量のプランニングは基本的には変わりません。しかし、実際には長時間の練習やレースでは固形物を胃が受け付けなくなってしまったり、消化吸収が間に合わずエネルギー不足に陥ってしまうことも少なくありません。なので、ジェルなどの液状の補給がメインになります。

「自然な味付けなので、ライド終盤でもごくごくと飲める」武井裕「自然な味付けなので、ライド終盤でもごくごくと飲める」武井裕
BETA FUELの場合はドリンク1本に加え、レース前半ではチューとジェルを組み合わせ、固形物であるチューでお腹を満たします。後半はジェルだけで良いでしょう。

また、2時間を超えるレースになった場合、ドリンクを渡してくれる補給員がいるかどうかもポイントになり、BETA FUELドリンクなどを使用できない場合はその都度ジェルなどの補給を増やす必要があります。

BETA FUELシリーズには電解質が含まれていないため、Goハイドロなどで補いたいBETA FUELシリーズには電解質が含まれていないため、Goハイドロなどで補いたい タブレット式のため小分けにすれば持ち運びやすいタブレット式のため小分けにすれば持ち運びやすい


ただ実際の練習・レースにおいて全てをジェルなどの補給食でまかなうことは味覚的、経済的、バックポケットの容積的にも難しいことも多いかと思います。その場合は前半や比較的強度の高くないシーンでなどで、あんぱん、大福、羊羹など消化しやすい固形物など挟んで摂取するとよいでしょう。

イネオス・グレナディアーズと共同開発が行われたBETA FUELシリーズイネオス・グレナディアーズと共同開発が行われたBETA FUELシリーズ
長時間走り続ける場合は前半にジェルや羊羹など(素早くとれて口も乾きにくく、すぐ呼吸を整えられる食べ物)を口にし、後半に近づくにつれ、より液状に近いものを選びます。特に、エネルギー不足を感じる前に摂取することを意識しています。

BETA FUELの印象

BETA FUELパウダー(ドリンク)を使用したときはまずその粉の量に驚きました。しかし、多い割には少し時間をおけばしっかり溶けてくれます。何より甘すぎないので長時間のトレーニングの後半にも満腹感や不快感が出にくいです。また、レース終盤で強度が上がっている時や体が疲れていると、固形物や味が濃いものは食べにくいです。そういったシチュエーションでBETA FUELドリンクの飲みやすさはアドバンテージとなるでしょう。

海外のサプリメントにありがちな人工甘味料などは一切使用していないことや、アンチドーピング審査も完了しているとのことで非常に好感が持てるプロダクトという印象があります。

「BETA FUELシリーズのチューは爽やかな風味でどんどん食べたくなる」「BETA FUELシリーズのチューは爽やかな風味でどんどん食べたくなる」
ジェルやチューも同様にフレーバーごとの味の主張が強くないので取りやすい印象があります。個人的にはオレンジ味のチューが好みでした。爽やかな風味なので、固形物ではなくジェルを取りたくなるようなトレーニングの後半でも自分はバクバクと食べてました。

また、実際使用してみての感想として中盤~後半にかけて明らかに「空腹感が出にくい」「出力が落ちにくい」などが体感できました。

走行距離が200kmオーバーのトレーニングでは、150km地点でヌートロピックを摂りました。補給に気をつけていたとしても、どうしても体力的にも気力的にも厳しくなるタイミングがあります。そこでヌートロピックを摂ったことで、集中して一定以上の出力を保つことができました。長距離練習やレースの後半で使うことができれば周囲に対してアドバンテージを得られると感じました。

「1時間に500mlのボトルを最低でも飲み切りたい」武井裕(VC福岡)「1時間に500mlのボトルを最低でも飲み切りたい」武井裕(VC福岡)
もう一点驚かされたのが、高強度や長時間の練習・レースの翌日の疲労感が明らかに軽いことでした。今回、BETA FUEL商品を使用するにあたって計画的に補給することをいつも以上に意識したことによる影響ももちろん考えられますが、連日の練習などではより効果を体感できやすいと思います。

ステージレースや2daysや3daysレース、合宿はもちろん、週末に高強度の練習やレースを詰め込みがちな社会人などには特に使っていただけたらと思います。



製品購入ページ:
https://www.scienceinsport.com/jp/shop-sis/go-range/beta-fuel?utm_source...

割引コード:CYCLO を入力すると25%割引(割引率は変動しますので、ご注意ください。)
※日本語サイトのみでの割引適用となり、UKサイトでは適用対象外です。

SiS(サイエンスインスポーツ) BETA FUELシリーズラインアップ

BETA FUEL 80(ドリンクパウダー)
フレーバー:オレンジ、ストロベリー&ライム、レッドベリー
内容量:80g×15パック
一食あたり栄養成分:エネルギー/320kcal、炭水化物/80g、脂質/0g、たんぱく質/0g、食塩/0.01g
価格:15袋 5,490円

BETA FUEL GEL(ジェル)
フレーバー:オレンジ、ストロベリー&ライム
内容量:80ml×30パック
一食あたり栄養成分:エネルギー/158kcal、炭水化物/40g、脂質/0g、たんぱく質/0g、食塩/0.03g
価格:6本1,890円、30本9,290円

BETA FUEL + NOOTROPICS(ジェル)
フレーバー:アップル、レモン&ライム
内容量:80ml×30パック
一食あたり栄養成分:エネルギー/158kcal、炭水化物/40g、食物繊維/2.2g脂質/0g、たんぱく質/0g、食塩/0.11g
価格:6本1,890円、30本9,290円

BETA FUEL ENERGY CHEW(チュー)
フレーバー:オレンジ、レモン
内容量:60g×20バー
一食あたり栄養成分:エネルギー/190kcal、炭水化物/46g、脂質/0g、たんぱく質/0g、食塩/0.03g
価格:6本1,890円、20本6,090円

※関税については、注文金額が16,666円未満の場合は免税。16,666円以上の場合は関税・消費税が発生
詳しくは→https://www.scienceinsport.com/jp/deliveries-returns
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