東京五輪以降、腰の怪我に悩まされているマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)が9月12日のロードレースでの実戦復帰する。その前日にはチームと2025年までの契約延長が発表された。



東京五輪をリタイアで終えたマチュー・ファンデルプール(オランダ)東京五輪をリタイアで終えたマチュー・ファンデルプール(オランダ) photo:So Isobe
アルペシン・フェニックスは9月6日、腰の怪我により東京五輪以降実戦から離れているマチュー・ファンデルプール(オランダ)の現状を明らかにした。チームによるとファンデルプールはここ1週間ほどトレーニングを継続的に行ってており、9月12日にベルギーで行われるアントワープ・ポート・エピック(1.1)に出場する。また当初から予定されていた世界選手権の男子ロードレース(9月26日)やパリ〜ルーベ(10月3日)については、同レース後の状態から判断するという。

ファンデルプールは5月のMTBワールドカップで腰を負傷。回復後に挑んだ東京五輪MTB男子クロスカントリーではドロップオフで激しく落車し、直接的な関連はないとしながらも以来腰の痛みに苦しめられている。五輪後はイタリア・リヴィーニョでの高地合宿を途中で切り上げ、復帰戦として出場予定だったMTB世界選手権(8月29日)とベネルクスツアー(8月30日)を回避した。

引き続きロード、シクロクロス、マウンテンバイクを走っていくと宣言したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)引き続きロード、シクロクロス、マウンテンバイクを走っていくと宣言したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) (c)UCI
そんな中、アルペシン・フェニックスは9月5日にファンデルプールと4年(2025年末まで)の契約更新を発表した。リリースの中で26歳のファンデルプールは「第2の家族であるチームと長期契約を結ぶことができて大変嬉しく思っている。アルペシン・フェニックスでの活動は楽しく、チームはここ数年で目覚ましい発展を見せた。僕が1つのチームにこれほど長く所属するなんて自分でも珍しく思っているが、それはあと4年続いていく。もしかしたら競技人生をずっとこのチームで送るかもしれない」とコメント。

契約に際し注目されるロード、シクロクロス、マウンテンバイクの継続については「あまり先のことは考えないものの、夢は3つの異なる競技で世界王者になることだろう。パリ五輪の2024年までは、ロードレースとシクロクロス、そしてマウンテンバイクの3競技を継続していくつもりだ」と、現体制を維持することを明言した。

長きに渡りファンデルプールを指導するクリストフ・ルードフートフ監督はリリースの中で、「我々チームは安定した成績を出しながらも、常に成長を目指している。マチューはチームの柱であり、4年契約を結ぶことでチームとして更に発展していきたい。チームリーダーとしての彼から、スポンサーや選手などは良い刺激を受けるだろう」とファンデルプールに対する期待を語っている。

text:Sotaro.Arakawa

最新ニュース(全ジャンル)