群馬県藤岡市から西に約67km伸びる関東屈指の林道「御荷鉾スーパー林道」。標高1000m~1400m位でアップダウンを繰り返し、木々の間から時折見える眺望が美しい林道だ。2021年8月末、実は長野県でのグラベルライドを当初予定していたが、豪雨の直後という事もありルートを群馬県に移しての今年2回目となる3T XPDTN JAPAN CLUBRIDEを行った。



標高1000mを超える尾根沿いを行く御荷鉾スーパー林道。関東屈指の林道だ標高1000mを超える尾根沿いを行く御荷鉾スーパー林道。関東屈指の林道だ photo:Hayato Higuchi
この日は群馬県前橋市にあるサイクルハウスWISH前橋南店のお客様を中心に4名のメンバーが参加。山腹にある駐車場に車をデポして御荷鉾スーパー林道途中にある展望台を目指す往復約40km弱のグラベルライドが始まった。

空には雲が広がるものの所々晴れ間も見え隠れする。連日の酷暑から相当な暑さを心配していたものの標高も高く鬱蒼とした木々のおかげで暑さもさほどではなさそうだ。

路面は踏み固められ走りやすい路面は踏み固められ走りやすい photo:Hayato Higuchi
EXPLORO RACEMAXとEXPLORO。森林の中を軽快に登っていくEXPLORO RACEMAXとEXPLORO。森林の中を軽快に登っていく photo:Hayato Higuchi
オフロードバイクはもちろん、乗用車も多く通行する林道は程よく踏み固められ砂利の登りでも比較的容易に進む事ができる。この日がグラベルライド2回目という参加者の方も軽快に登っていく姿が見られた。

EXPLOROは2名、EXPLORO MAXが2名。私以外は全て650Bホイールをセットして走っている。700Cホイールよりも幅の広いタイヤを装着できる650Bホイール。幅広のタイヤという事で下り坂でも安定した走りができるため、まだ慣れない砂利の道も楽しんで駆け抜けた。

EXPLORO PROに650Bのホイールを組合せ、砂利道に合わせたEXPLORO PROに650Bのホイールを組合せ、砂利道に合わせた photo:Hayato Higuchi
時々現れる岩肌が林道感を醸し出してくれる時々現れる岩肌が林道感を醸し出してくれる photo:Hayato Higuchi
大きな岩肌がスーパー林道という雰囲気を大いに醸し出す。岩、苔、霧とこの日は野趣溢れるスーパー林道が見られ、普段は目にする事が無い風景に皆さん大喜び。

展望が開けたところで小休止。ゆっくり目のペースで登っているためか、補給をする事もなく歓談の時間が流れていた。先を急ぐわけでもなく、自然の中でゆったりとした休日を楽しむのもグラベルライドの楽しみ方の一つだ。

展望の良いところがあれば小休止。休日の静かな時間が流れる展望の良いところがあれば小休止。休日の静かな時間が流れる photo:Hayato Higuchi
小刻みに登り下りを繰り返す。リズミカルに下れるのが楽しい小刻みに登り下りを繰り返す。リズミカルに下れるのが楽しい photo:Hayato Higuchi
小刻みにアップダウンを繰り返す御荷鉾スーパー林道。登っては下り、登っては下りという行程は楽しい下りが頻繁に現れるためゴキゲンの度合いも高い。走りやすいグラベルを軽快に下っていく。

展望台まであと少しというところで、崩落したままとなった廃道の入り口が見えた。倒れたままの標識と途切れた舗装の先には雄大な山並みが広がっている。参加者4人全員が群馬県出身なのだが、あらためて上から眺める地元の景色にしばし感動。グラベルバイクで発見する日本、XPDTN(エクスペディション) JAPAN CLUBRIDEのテーマだ。

崩落で無くなった道を前に山並みを眺める崩落で無くなった道を前に山並みを眺める photo:Hayato Higuchi
御荷鉾スーパー林道展望台に到着。あいにくの霧も雰囲気が楽しめる御荷鉾スーパー林道展望台に到着。あいにくの霧も雰囲気が楽しめる photo:Hayato Higuchi
御荷鉾スーパー林道は複数の自治体を通過し、それぞれの自治体によって道路の管理状況も異なる。そのため、舗装と未舗装の区間が自治体の境界によって分かれているのが興味深い林道だ。最後の舗装区間を登って辿り着いたのが御荷鉾スーパー林道展望台。山並みパネルも設置されているテラスからの眺めが良く、達成感もある場所だ。4人のEXPLOERで記念撮影。ここから折り返し、また登り下りを繰り返して駐車場へと戻る。

展望台というと、一気に登って一気に下る。そんなイメージが沸くのが常だと思うが、ここ御荷鉾スーパー林道は違って往路も登り下り、復路も登り下りが続く。適度な登りに適度な下りを織り交ぜながら、少しずつ標高を下げていく。なんと言っても往路でも下り坂があり、復路でも下り坂があるため感覚としては2度美味しい林道と言える。しかも同じ道をピストンで走る今回の行程だが、見事に行きと帰りで異なる楽しさがあった。往路で登った道は復路の下りでは楽しさしかないグラベルの下りに変化する。

復路も登り下りを繰り返す。美味しい下りも多いのがポイントだ復路も登り下りを繰り返す。美味しい下りも多いのがポイントだ photo:Hayato Higuchi
ハイスピードな下りはエアログラベルバイクの得意とするところハイスピードな下りはエアログラベルバイクの得意とするところ photo:Hayato Higuchi
森林時々展望という御荷鉾スーパー林道はグラベルバイクに最適森林時々展望という御荷鉾スーパー林道はグラベルバイクに最適 photo:Hayato Higuchi
登り、平地、そして下りと刻々と変化する尾根沿いの道。復路は特に眼も路面に慣れてくるため下り坂でのスピードも上がる。スピードを乗せて楽しめるのはエアログラベルバイクのEXPLOROとEXPLORO RACEMAXならでは。幅広のタイヤに合わせたエアロフレームは高速の下り坂で性能を遺憾なく発揮してくれる。

終盤みかぼ森林公園の管理事務所で小休止をしてから駐車場に戻った。走行距離約37km。獲得標高は670m。距離的にも標高的にもさほどではない印象をテキストからは受ける。しかし、楽しさはこのスペックには表れていないくらい大いに楽しめた。テンポよく、ワイワイとしながらグラベルライドを楽しむのには丁度良い林道と言える。都内から藤岡インターチェンジまで約1時間、そこから林道入り口まで自動車で約1時間。アクセスも良く、終始走りやすい林道だ。





3T XPDTN JAPAN CLUBRIDE MIKABO 参加者のEXPLOROをチェック!
EXPLORO MAX を駆る高浦さんEXPLORO MAX を駆る高浦さん photo:Hayato Higuchi
EXPLORO RACEMAX を650Bホイールで組んだ高浦さん。SRAM FORCE AXS 2x のコンポーネントにパナレーサー グラベルキングをチョイス。「フレームが柔らかく、砂利道でも安定して走る事ができる」とRACEMAXの印象を語ってくれた。

EXPLORO PROに650Bのホイールを組合せた萩原さんEXPLORO PROに650Bのホイールを組合せた萩原さん photo:Hayato Higuchi
EXPLORO PRO GRX の萩原さん。GRXのホイールにはピレリ チントゥラートをセット。グラベルビギナーという事だったが、ビギナーには見えない走りを見せてくれた。「EXPLOROはラクに乗れてグラベルが楽しくなる」という事で、またグラベルに出かけたいと話してくれた。

EXPLORO TEAM の常連阿部さんEXPLORO TEAM の常連阿部さん photo:Hayato Higuchi
3T XPDTN JAPAN CLUBRIDE 常連の阿部さんはEXPLORO TEAM。色が気に入って購入されたバイクはSRAM FORCE /EAGLE AXSの1x仕様。アピデュラのフレームバッグには沢山の補給食を入れて走るグルメライダーだ。

EXPLORO MAX のサイクルハウスWISH 下田店長EXPLORO MAX のサイクルハウスWISH 下田店長 photo:Hayato Higuchi
サイクルハウスWISH前橋南店 下田店長のEXPLORO MAX FORCE/EAGLE 1x。エアログラベルドロップバーの3T AERO GHIAIAを組合せて、より高いエアロ効果でグラベルの下りを楽しんでいる。

次回、3T XPDTN JAPAN CLUBRIDEは兵庫県を予定している。ライドイベント情報は随時3T JAPAN のウェブサイトで紹介しているので、チェックして欲しい。

3T XPDTN JAPAN CLUBRIDE MIKABO
協力:サイクルハウスWISH
3T JAPAN WEBサイト:3T Cycling / 3T 日本オフィシャルサイト / 株式会社あさひ



樋口準人(3Tマーケティング担当)樋口準人(3Tマーケティング担当) photo:Hayato Higuchi筆者プロフィール:樋口準人(3Tマーケティング担当)

ロングライド、ヒルクライム、シクロクロスと四季を通じて自転車に乗りながら、最近は毎週林道に出かけ空撮を楽しむドローングラファー。3TのグラベルロードEXPLOROを知り尽くし、日本各地で開催している3T XPDTN JAPAN CLUB RIDEをアテンドしている。
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