2021/08/18(水) - 18:01
ツール・ド・フランスを走ったトレック・セガフレードのバイクをピックアップ。軽量オールラウンダーのEmonda、エアロロードのMadone、そして未発表の新型Speed Conceptを紹介する。
ニューカラーのクロームレッドでペイントされたトレック・セガフレードのMadone SLR photo:Makoto AYANO
ニューカラーと合わせて従来のチームカラーモデルも併用されていた photo:Makoto AYANO
ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)のEmonda SLR photo:Makoto AYANO
ピレネー初日の第14ステージで、バウケ・モレマ(オランダ)が劇的な独走勝利を挙げるなど存在感を見せたトレック・セガフレード。今年も軽量オールラウンダーのEmondaとエアロロードのMadoneを併用し、コースプロフィールに合わせて乗り分けた。
チームは節目のビッグレースでトレック独自のカスタムオーダープログラム「ProjectOne」を活用したスペシャルペイントバイクを用意するが、今ツール・ド・フランスではEmonda、Madone共にレッドクロームメタリックにペイントされたバイクが目を惹いた。なおこのニューペイントは、女子チームのブルーメタリックと共に「ICON Chromaシリーズ」の新色(Ruby & Sapphire)として一般オーダーも開始されている。
新型のSpeed Concept。全選手がこのニューモデルを使用した photo:Makoto AYANO
リアバックは大きくそのフォルムを変えている photo:Makoto AYANO
インテグレート化が進んだヘッド周り photo:Makoto AYANO
デビューまでのカウントダウンを思わせるロゴ photo:Makoto AYANO
新型Speed Conceptのハンドル周りを見る photo:Makoto AYANO
また、最も注目を集めたのは新型のTTバイク、Speed Concept。前哨戦のクリテリウム・デュ・ドーフィネから実戦投入された新型はディスクブレーキ化はもちろん各部のインテグレート化が推し進められている模様。今ツールでは全選手が新型を駆ったため、チームは100%ディスクブレーキ化を達成したことになる。
コンポーネントはブレーキレバーやクランクにスラムロゴ(プロ供給専用グラフィック)が目立つRED eTAP AXSを使用。チェーンリングはAXSコンポーネント登場以来長らく供給専用だったものの、今年3月に通常ラインナップに加わった54/41Tや52/39Tなど、アウタートップでギア比5.4や5.2を実現する大きなチェーンリングを使用。TTでは56/43Tが使われていた。
ヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)のバイク。スプリンタースイッチが取り付けられていることが分かる photo:Makoto AYANO
TTステージでは56/43Tチェーリングを使用 photo:Makoto AYANO
ペダルは引き続きシマノ デュラエース photo:Makoto AYANO
ハンドルはボントレガーのステム一体型ハンドルバー。モレマのバイクはコンピュータを搭載していない photo:Makoto AYANO
ボントレガーではなくケーエッジのマウントを使用する photo:Makoto AYANO
また、スラムコンポーネントを使用しているものの、エドワード・トゥーンスやヤスパー・ストゥイヴェン(共にベルギー)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)は下ハンドルにスプリンタースイッチ(SW-R610)をセットしていた。スラムはBlipsやMultiClicsというサテライトスイッチを用意しているものの、選手たちの要望を受けチーム側で取り付けているものと思われる。また、ペダルはシマノのDURA-ACEを使い続けている。
コックピット周りはEmondaと同時に登場したステム一体型ハンドルバーが基本。ガーミンのEDGEシリーズをケーエッジのマウントを介して搭載しているが、相変わらずモレマはコンピュータ無しでレースを走っている模様。
ボントレガーのAeolus RSLシリーズ。画像はTTで使われた75 photo:Makoto AYANO
メインタイヤはピレリの新型P ZERO RACE TUB SL photo:Makoto AYANO
従来品のP ZERO VELOも併用されていた photo:Makoto AYANO
ホイールはボントレガーのAeolus RSLシリーズだ。昨年ツールでは特にディープリムにおいて既存のXXXシリーズが継続採用されてきたが、これらは2021年にAeolus RSLシリーズに加わった”51”や”62”、そして”75”に置き換えられた。なおボントレガーがディスクホイールをラインアップしていないため、TTバイクの後輪はジップSuper-9だ。
ボントレガーのホイールに組み合わせるタイヤはピレリのP ZERO VELOチューブラーだが、赤いSLロゴが入る新型のP ZERO RACE TUB SLも併用されている。
text:So Isobe



ピレネー初日の第14ステージで、バウケ・モレマ(オランダ)が劇的な独走勝利を挙げるなど存在感を見せたトレック・セガフレード。今年も軽量オールラウンダーのEmondaとエアロロードのMadoneを併用し、コースプロフィールに合わせて乗り分けた。
チームは節目のビッグレースでトレック独自のカスタムオーダープログラム「ProjectOne」を活用したスペシャルペイントバイクを用意するが、今ツール・ド・フランスではEmonda、Madone共にレッドクロームメタリックにペイントされたバイクが目を惹いた。なおこのニューペイントは、女子チームのブルーメタリックと共に「ICON Chromaシリーズ」の新色(Ruby & Sapphire)として一般オーダーも開始されている。





また、最も注目を集めたのは新型のTTバイク、Speed Concept。前哨戦のクリテリウム・デュ・ドーフィネから実戦投入された新型はディスクブレーキ化はもちろん各部のインテグレート化が推し進められている模様。今ツールでは全選手が新型を駆ったため、チームは100%ディスクブレーキ化を達成したことになる。
コンポーネントはブレーキレバーやクランクにスラムロゴ(プロ供給専用グラフィック)が目立つRED eTAP AXSを使用。チェーンリングはAXSコンポーネント登場以来長らく供給専用だったものの、今年3月に通常ラインナップに加わった54/41Tや52/39Tなど、アウタートップでギア比5.4や5.2を実現する大きなチェーンリングを使用。TTでは56/43Tが使われていた。





また、スラムコンポーネントを使用しているものの、エドワード・トゥーンスやヤスパー・ストゥイヴェン(共にベルギー)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)は下ハンドルにスプリンタースイッチ(SW-R610)をセットしていた。スラムはBlipsやMultiClicsというサテライトスイッチを用意しているものの、選手たちの要望を受けチーム側で取り付けているものと思われる。また、ペダルはシマノのDURA-ACEを使い続けている。
コックピット周りはEmondaと同時に登場したステム一体型ハンドルバーが基本。ガーミンのEDGEシリーズをケーエッジのマウントを介して搭載しているが、相変わらずモレマはコンピュータ無しでレースを走っている模様。



ホイールはボントレガーのAeolus RSLシリーズだ。昨年ツールでは特にディープリムにおいて既存のXXXシリーズが継続採用されてきたが、これらは2021年にAeolus RSLシリーズに加わった”51”や”62”、そして”75”に置き換えられた。なおボントレガーがディスクホイールをラインアップしていないため、TTバイクの後輪はジップSuper-9だ。
ボントレガーのホイールに組み合わせるタイヤはピレリのP ZERO VELOチューブラーだが、赤いSLロゴが入る新型のP ZERO RACE TUB SLも併用されている。
text:So Isobe
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