ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌ奪還を目指すイネオス・グレナディアーズが8人のメンバーを発表。グランツール優勝経験を持つ3名を軸に鉄壁布陣を敷いた。



前哨戦ツール・ド・スイスを制したリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)前哨戦ツール・ド・スイスを制したリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) (c)CorVos
「このツールがこれまでのように集団牽引するだけで優勝できるとは思っていない。ライバルがいつ何時も気を緩められないよう、レースの主導権を握り、あらゆるチャンスに目を光らせ、より積極的な展開を目指すチームになっている」と、チーム代表のデイブ・ブレイルスフォード氏が説明するイネオス・グレナディアーズの出場メンバー。

今年はリチャル・カラパス(エクアドル)、ジョナタン・カストロビエホ(スペイン)、テイオ・ゲイガンハート(イギリス)、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)、リッチー・ポート(オーストラリア)、ルーク・ロウ(イギリス)、ゲラント・トーマス(イギリス)、ディラン・ファンバーレ(オランダ)という8名がマイヨジョーヌ奪還を目指して戦う。

ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)はクリテリウム・デュ・ドーフィネでステージ1勝/総合3位ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)はクリテリウム・デュ・ドーフィネでステージ1勝/総合3位 photo:CorVos
テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) (c)CorVos
「我々は今シーズンからレース哲学をよりオープンかつ積極なものへと変化させた。シーズンを通して戦えるチームになり、レースを楽しむ気持ちがチーム全体に浸透した。この冒険的なアプローチはより大胆なレースを可能にし、そしてこの考え方はツールでも変わらない。全てのステージでチャンスを見つけ出し、それを結果に結びつける。このツールで鍵となるのは、最後まで変わらない我々の団結力と、仲間を思い続ける気持ちだ。そうすれば人々の予想を越えるレースが見せられるだろう」と、ブレイルスフォード氏は加えている。

2019年ジロ・デ・イタリア覇者にして前哨戦ツール・ド・スイスで総合優勝したカラパス、2020年ジロ覇者ゲイガンハート、そして予定通り出場を決めた2018年ツール覇者トーマスと過去のグランツール覇者が3人揃う。総合エースの名は語られていないものの、ここまでの仕上がりぶりからカラパスとトーマスのダブルエース体制が敷かれると思われる。前哨戦クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝したポートは宣言通りアシストに回るはずだ。
ツール・ド・フランス2021 イネオス・グレナディアーズ出場メンバー
リチャル・カラパス(エクアドル)
ジョナタン・カストロビエホ(スペイン)
テイオ・ゲイガンハート(イギリス)
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)
リッチー・ポート(オーストラリア)
ルーク・ロウ(イギリス)
ゲラント・トーマス(イギリス)
ディラン・ファンバーレ(オランダ)
text:So Isobe

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