ツアー・オブ・ ターキー第2ステージでマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が3年振りとなる勝利を挙げた。「復活を信じてくれたチームとルフェーブルGMに感謝したい」と喜びを話している。



フィリプセンやグライペルを破ったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)フィリプセンやグライペルを破ったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
「信じられないほど素晴らしい。勝利の感覚に飽きることはなく、フィニッシュ後にチームメイト全員と抱き合ったのは素晴らしい瞬間だった。特にファビオ(ヤコブセン)と共に勝利できたことが誇らしい。彼は最終局面でも他の選手と共に先頭で働いてくれた」。2018年2月8日のドバイ・ツアー第3ステージ以来となる勝利を挙げたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)は、レース後そう語った。

3年振りの勝利が生まれたのは、織田聖(チームNIPPOプロヴァンス・PTSコンチ)も出場している第56回プルデンシャル・ツアー・オブ・ ターキー(UCI2.Pro)の第2ステージ。

アルペシン・フェニックスのトレインが残り500m地点の直角コーナーを駆け抜け、そのエースであるヤスパー・フィリプセン(ベルギー)が残り200mから早くも飛び出す。この動きに虚を突かれたアンドレ・グライペル(ドイツ、イスラエル・スタートアップネイション)の反応が遅れると、その後ろからカヴェンディッシュが残り100mから猛烈な追い上げでフィリプセンを差し切った。

「フィリプセンが早めに飛び出したので距離が生まれたんだ。だが僕にはその差を詰めるのに十分な脚があった。正直、最後の数メートルのスピードには自分でも驚いたよ」。

1159日ぶりに勝利したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)1159日ぶりに勝利したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
ここ数年は相次ぐ落車や伝染性単核球症を低迷していたカヴェンディッシュ。昨年はスカイ時代の恩師ロッド・エリングワースが代表を務めるバーレーン・マクラーレンに活躍の場を求めるも、復活の兆しは見えず、シーズン後半には引退をほのめかすほど苦境に立たされていた。

しかしカヴェンディッシュは、ドゥクーニンク・クイックステップのパトリック・ルフェーブルGMの元を訪れ直談判。大幅な年俸の減額を受け入れ、6年振りとなる古巣への復帰を果たす。今季序盤にはベルギーのワンデーレースなどで表彰台に上がる好調さを見せ、今回恩に報いる勝利を挙げた。

「この機会を与えてくれたドゥクーニンク・クイックステップとパトリック(ルフェーブルGM)に感謝したい。この家族のようなチームの中で走ることができ、本当に幸運だ。僕が再び勝利できると思わなかった人もいるだろう。でも彼(ルフェーブルGM)は僕を信じてくれた。感謝したい」

この勝利によりカヴェンディッシュは総合リーダージャージを獲得。翌日の第3、4ステージも平坦フィニッシュであることから、今大会更なる勝利に期待がかかる。

text:Sotaro.Arakawa
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