下りで飛び出した6名によるスプリントで、前回大会王者ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)が勝利。リーダージャージはログリッチからブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)に移動した。



逃げを追うメイン集団逃げを追うメイン集団 (c)CorVos
イツリア・バスクカントリー2021第4ステージ コースプロフィールイツリア・バスクカントリー2021第4ステージ コースプロフィール (c)www.itzuliabasquecountry.eusイツリア・バスクカントリー4日目は、バスクの州都ビトリア=ガステイスからオンダリビアの海岸線に向かって北東に進路を取る190km。残り27kmから始まる1級峠エライツを越え、13kmに及ぶ下りが平坦路フィニッシュに繋がっていく。

前日に落車したマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)は手と首を痛めスタートせず。同じく落車したウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)は昨日の時点でバイクを降りている。

逃げ切りの可能性もあるこの日、エスケープしたのはベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)やフアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)ら4名。しかし、新城幸也をはじめバーレーン・ヴィクトリアスやUAEチームエミレーツがメイン集団のスピードを上げると、残り27kmから登場する1級山岳エライツ(距離4km/平均10.4%)で逃げは吸収されてしまう。

1級山岳から積極的動いたブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)とミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)1級山岳から積極的動いたブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)とミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) (c)CorVos
総合3位へジャンプアップしたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ)総合3位へジャンプアップしたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) (c)CorVos
山頂付近には多くのバスクファンが集まった山頂付近には多くのバスクファンが集まった (c)CorVos
振り出しに戻った集団から最初に仕掛けたのは、総合順位でジャンプアップを狙うミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)。それにエステバン・チャベス(コロンビア、バイクエクスチェンジ)が呼応し、ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)もチェックに入る。この動きは頂上手前で捉えられるも、ペースアップによってメイン集団は約15人まで絞られた。

13kmの長い下りに入ると今度はチャベスとペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が飛び出し、リーダージャージのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)から30秒遅れ(総合3位)のマクナルティら4名が追いつく。一方、これをログリッチやタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が静観したため、先頭集団は2つに分裂した。

6名となった先頭集団は、フィニッシュまで続く平坦路に入っても追走集団との差を50秒前後にキープし、フラムルージュ(残り1km地点)を通過。隙きをついたチャベスが残り800mで飛び出すが、後方集団とのタイム差が欲しいマクナルティが追う。フィニッシュ手前100mで吸収されると、集団内で上手く脚を溜めていた前回大会の総合優勝者ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)が、ビルバオとのスプリント勝負をリム差で先着しステージ初優勝を挙げた。

集団スプリントを僅差で勝利したヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)集団スプリントを僅差で勝利したヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック) (c)CorVos
「向かい風だったので、ブッフマンとマクナルティのスプリントを待ち、その後ろについた。余裕はなかったが幸運にも勝利することができて嬉しいよ。でも正直ペリョ(ビルバオ)が勝ったと思った。後ろから来て(フィニッシュ後)腕を上げていたからね」と、アスタナに今大会2勝目をもたらしたイザギレは語る。

「2019年に総合優勝をしたのだが、ステージ優勝はなかったので今日の勝利は特別だよ。この瞬間を楽しんでいる。あと2日、非常に難しいステージが待っている。何が起こってもおかしくない」。

リーダージャージを喜ぶブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)リーダージャージを喜ぶブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) (c)CorVos
ログリッチからリーダージャージを奪ったのは、この日積極的に動いたブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)。「リーダージャージのことはあまり考えておらず、あくまでも目標はステージ優勝だった。調子は良く、残り2ステージの準備もできている。リーダージャージを守るためにベストを尽くす」と、初日の個人TTでステージ2位(2秒差)に入った23歳は喜びを語った。

翌日は今大会唯一の平坦基調のステージ。レース後半から3級山岳が3つ登場するも、最後の山岳から20km続く平坦が集団スプリントを狙う選手たちと逃げ集団との思惑がぶつかり合う。
イツリア・バスクカントリー2021第4ステージ結果
1位ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)4:17:07
2位ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
3位ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
4位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ)
5位エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
6位エスデバン・チャベス(コロンビア、バイクエクスチェンジ)0:02
7位パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・スタートアップネイション)0:49
8位ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
9位クイントン・ヘルマンス(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
10位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
77位新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)13:54
個人総合成績
1位ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)12:25:21
2位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)0:23
3位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ)0:28
4位ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)0:36
5位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)0:43
6位アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)1:02
7位エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)1:07
8位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)1:13
9位ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)1:15
10位ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)1:23
その他の特別賞
ポイント賞プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
山岳賞タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
ヤングライダー賞ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
チーム総合成績ユンボ・ヴィズマ
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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