Jプロツアーの2021年シーズンが、3月13日の播磨中央公園クリテリウムで開幕する。年間スケジュールと出場チームをおさらいし、シーズンの展望をプレビューする。



2011年に播磨中央公園で開催された加東ロードレース2011年に播磨中央公園で開催された加東ロードレース photo:Hideaki.TAKAGI
先に発表されている通り、2021年のJプロツアーは全19戦が予定されている。開幕戦は兵庫県加東市で行われる「播磨中央公園クリテリウム」で、同日に2レース(第1戦+第2戦)を行うダブルヘッダー開催となる。播磨中央公園でのJプロツアー開催は2011年の「加東ロードレース」以来となるが、今回は別のコースを使用して行われる。

今シーズンは新たな開催地として、福島県古殿町、茨城県かすみがうら市でのレースが予定されているほか、石川ロードレースと南魚沼ロードレースは新たにクリテリウムが併催される。最終戦は11月の東京クリテリウムとなる予定だが、開催場所や日程は調整中となっている。

Jプロツアーの日程は以下の通り。
Jプロツアー2021年カレンダー(2月5日時点)
日程 レース名 開催地
3月13日・14日 播磨中央公園クリテリウム 兵庫県加東市 JPT#1-2
3月27日・28日 広島さくらロードレース 広島県中央森林公園 JPT#3-4
4月24日 東日本ロードクラシック群馬大会 群馬CSC JPT#5
5月15日 群馬CSCロードレース 群馬CSC JPT#6
6月12日 交流戦6月大会 群馬CSC JPT #7
6月27日 古殿ロードレース(新・調整中) 福島県古殿町 JPT#8
7月4日 西日本ロードクラシック広島大会・女子チャンピオンシップ 広島県中央森林公園 JPT#9
7月10日 石川クリテリウム (新・調整中) 福島県石川町 JPT#10
7月11日 石川ロードレース・ジュニアチャンピオンシップ 福島県石川町 JPT#11
9月5日 わたらせ個人タイムトライアル 栃木県渡良瀬遊水地 JPT #12
9月19日 南魚沼クリテリウム(新) 新潟県南魚沼市 JPT#13
9月20日 南魚沼ロードレース(経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ) 新潟県南魚沼市 JPT#14
9月25日・26日 交流戦9月大会 群馬CSC JPT#15-16
10月23日・24日 かすみがうらタイムトライアル・ロードレース(新・調整中) 茨城県かすみがうら市 JPT#17-18
11月 東京クリテリウム (新・調整中) 調整中 JPT#19


開幕戦は計14チームが出場 レース展開はどうなる?

開幕戦には2021年Jプロツアー登録する全13チームが揃うほか、JCF強化指定チームを加えた計14チームが出場する。チーム一覧は以下の通り。
2021年Jプロツアーチーム
マトリックスパワータグ 愛三工業レーシングチーム
チームブリヂストンサイクリング リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム
弱虫ペダルサイクリングチーム eNShare レーシングチーム
シマノレーシング イナーメ信濃山形
稲城FIETS クラスアクト 群馬グリフィンレーシングチーム
エカーズ チームユーラシア-iRCタイヤ
シエルブルー鹿屋
フランシスコ・マンセボとレオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)が揃ってフィニッシュフランシスコ・マンセボとレオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)が揃ってフィニッシュ photo:Satoru Kato
昨年の覇者・マトリックスパワータグは、個人総合優勝のレオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガと、司令塔フランシスコ・マンセボを開幕戦からエントリー。「はりちゅうエンデューロ」などイベントレースを開催しているホームコースで、シーズンのスタートダッシュを決めるか。

また、新たに参戦するチームユーラシア-iRCタイヤとシエルブルー鹿屋、体制が大きく変わったチームブリヂストンサイクリング、弱虫ペダルサイクリングチームから2年ぶりに国内レースに復帰する入部正太朗らの開幕戦にも注目したい。

一方で、Jプロツアーの覇権を争っていた宇都宮ブリッツェンや、2020年シーズンを面白くしたキナンサイクリングチームなど、新たにスタートするジャパンサイクルリーグ(JCL)に移ったチームが不在となることがレース展開にどのように影響するのかは、レースがスタートしてみなとわからない。今シーズンを占うには、開幕2連戦と、次戦の広島県中央森林公園で開催される「広島さくらロードレース」まで待つことになるだろうか。



開幕戦は現地観戦可

2020年は全レース原則無観客大会とされたが、開幕戦の播磨中央公園クリテリウムは有観客大会として行われる。すでに現地観戦の準備をされている方もいるかと思うが、入場制限エリアなど現地での指示に従っての行動をお願いしたい。

以降の大会の観戦可否については、社会状況の変化により変更になる可能性もあるので、詳細はJBCF公式サイトをご参照頂きたい。


text:Satoru Kato