2019年のジロ・デ・イタリア山岳賞に輝いたジュリオ・チッコーネ(イタリア)がトレック・セガフレードと契約延長。26歳のイタリアンクライマーが、2024年までの「キャリアの中で最も重要な時期」をアメリカチームで過ごすこととなる。



「これから長い期間、トレック・セガフレードのジャージを着続けられることを誇りに思う。この契約延長はチーム、そしてトレック社からの信頼を示す非常に重要なもの。大きな責任を負う一方、何よりも僕のモチベーションを高めてくれるものだ」。と、リリース内で話すチッコーネ。2019年から現チームに所属している26歳は、2024年までの合計6シーズンをトレック・セガフレードで過ごすこととなる。

「僕は自分のキャリアの中でも非常に重要な瞬間を過ごしていると思う。僕はずっと、自分自身の全エネルギーを長期的なプランに投じたいと思ってきた。(選手としての)質を高めるためには環境と技術面をはじめとする様々なことに応えなければならない。トレック・セガフレードと契約延長することが、僕の将来にとってベストな選択肢であることに疑いの余地はなかった」。

2019年ジロ・デ・イタリアで山岳賞とステージ1勝を挙げたジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)2019年ジロ・デ・イタリアで山岳賞とステージ1勝を挙げたジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji
マイヨジョーヌを獲得したジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)マイヨジョーヌを獲得したジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji
アブルッツォ州キエーティ出身のチッコーネは、バルディアーニCSF加入初年度の2016年にジロ・デ・イタリア区間優勝を挙げ注目を集めたクライマー。トレック移籍後の2019年はジロ・デ・イタリアで区間1勝+マリアアッズーラを獲得、ツール・ド・フランスでもマイヨジョーヌを着用するなどブレイクスルーの年を過ごし、2020年もイル・ロンバルディア5位など登り調子だったものの、8月のコロナ感染により回復後も調子を戻しきれなかった。

チームGMのルカ・グエルチレーナ氏は「これからもまた彼を頼りにできることを嬉しく思っている。チッコーネはワールドツアーのトップ選手に成長する可能性を秘め、年々成長し、信頼できる選手に育ってきた。彼がよりカリスマ性に満ちた、勝てるキャプテンになると信じているからこそ3年契約を結びたいと思っていた」と、チッコーネに対して信頼を寄せている。

2021年はツール・ド・ラ・プロヴァンスやツール・デ・アルプ、トロフェオ・ライグエリアでトップ5フィニッシュを繰り返すなど、目立つ走りを見せていたチッコーネ。「今日は発表の日。チームやトレック、そしてスポンサーや信頼を寄せてくれたルカ・グエルチレーナにもう一度感謝したい。僕自身のやり方でチームに報いていきたい」と語っている。

text:So Isobe

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