シクロクロス世界選手権で悲願のタイトルを掴んだルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)のトレック Boone Discを紹介。フロントシングル仕様のアルカンシエルバイクだ。



ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)のトレック Boone Discルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)のトレック Boone Disc photo:Nobuhiko Tanabe
同じオランダのアンマリー・ワーストとデニセ・ベッツィマを下し、悲願のシクロクロス女子世界チャンピオンに輝いたルシンダ・ブラント(オランダ)。今年シクロクロス三大シリーズ戦全制覇にあと一歩(今週末開催のX2Oトロフェー最終戦で決定)まで迫るなど、今季圧倒的な力を誇った彼女のバイクはトレックのBoone Discだ。

Booneはブラントが所属するバロワーズ・トレック・ライオンズのチームバイクであり、チームの指揮を執るスヴェン・ネイス(ベルギー)はBoone開発に携わった一人。ブラント自身もロードシーズンはトレック・セガフレードに所属するなどトレックとの結びつきが強い。ブラントが駆るアルカンシエルカラーのBooneは世界選前に準備され、優勝後すぐ本人に手渡されたことからも、優勝に対する自信のほどが伺える。

ハンドルはボントレガーのPro IsoCore VR-SFハンドルはボントレガーのPro IsoCore VR-SF photo:Nobuhiko Tanabeブラントはフロントシングルを運用する。この日の歯数は38Tブラントはフロントシングルを運用する。この日の歯数は38T photo:Nobuhiko Tanabe
ホイールはボントレガーのAeolus RSL 37 チューブラーホイールはボントレガーのAeolus RSL 37 チューブラー photo:Nobuhiko Tanabe
カセットはFORCEグレードのXG-1270。歯数は10-33TカセットはFORCEグレードのXG-1270。歯数は10-33T photo:Nobuhiko Tanabeタイヤはハッチンソンの11ストームコンパウンドを使ったデュガス。虹入りだタイヤはハッチンソンの11ストームコンパウンドを使ったデュガス。虹入りだ photo:Nobuhiko Tanabe


身長168cmのブラントが乗るBooneは52サイズで、白地にアルカンシエルが、そして金〜濃緑に変化するTREKロゴがあしらわれる。黒地に青のチームカラーもスペアバイクとして継続使用されていた。コンポーネントは昨年と同じくスラムのRED eTAP AXSだ。

ブラントはフロントシングルギアを運用しており、スーパープレスティージュ最終戦での歯数は38T。カセットはFORCEグレードのXG-1270であり、歯数は10-33Tが使われていた。なおサブバイクに使われていたシフトブレーキレバーは、通常品とは異なる大型ロゴの選手供給品だ。

従来使用していたチームカラーも併用中従来使用していたチームカラーも併用中 photo:Nobuhiko Tanabe
こちらのシフトブレーキレバーはグラフィックが異なる供給専用品こちらのシフトブレーキレバーはグラフィックが異なる供給専用品 photo:Nobuhiko Tanabeペダルのみシマノ。XTRが使われていたペダルのみシマノ。XTRが使われていた photo:Nobuhiko Tanabe


ホイールはボントレガーのAeolus RSL 37 チューブラー(ホワイトロゴの供給品)であり、タイヤは長い開発期間を経て製品化されたハッチンソンの11ストームコンパウンドを使ったデュガス。タイヤサイドに貼り付けられたロゴがその証であり、さらにブラントのタイヤには世界チャンピオンだけが使用を許されるアルカンシエルも加えられている。ハンドルは衝撃吸収に特化したPro IsoCore VR-SFで、コラムスペーサーを加えたやや高めのポジションが特徴。ペダルのみ唯一のシマノ(XTR)だ。

text:So Isobe