リッチー・ポート(オーストラリア、オーストラリアナショナルチーム)がKOMウィランガヒルを攻略。最難関ステージで前日優勝したチームメイトのルーク・プラップと抜け出し、ワンツーフィニッシュを飾った。



ウィランガヒルで勝利したリッチー・ポート(オーストラリア、オーストラリアナショナルチーム)ウィランガヒルで勝利したリッチー・ポート(オーストラリア、オーストラリアナショナルチーム) (c)www.tourdownunder.com.auツアー・ダウンアンダーの代替イベントとして開催中のサントス・フェスティバル・オブ・サイクリング。その3日目にはKOMウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)の山頂フィニッシュが設定されている。88.2kmというショートステージの最後に、クライマーたちが激しい登坂勝負を繰り広げた。

この日はチーム右京に所属するマーカス・キュリー(オーストラリア)を含む9名が逃げ、総合首位ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)擁するバイクエクスチェンジがコントロールする展開に。終盤に入るとウィランガヒルに向けてスピードを上げ続けるメイン集団が逃げグループを捉え、そのままの勢いを保ったまま登りに入った。

クリス・ハーパー(オーストラリア、サーヴェロ・トンズリーヴィレッジ)のアタックが吸収されると、オーストラリア代表チームのジャージを着るポートがアタックした。「1ヶ月前に帰国して、自主隔離後コンディションを落としていたけれど、いいトレーニング仲間に恵まれてフィジカルを上げることができた」と言うポートはすぐさま全員を振り切りって独走に。前日ステージ優勝を挙げたルーク・プラップ(オーストラリア、オーストラリアナショナルチーム)が追いついたことで、36歳のポートと20歳のナショナルチームコンビがライバルを置き去りにしてウィランガヒル山頂へと到達した。

昨年ダウンアンダーで総合優勝を決めるも、ウィランガヒルステージで逃げ切りを許したポートが、プラップの拍手を受けながら勝利。ダーブリッジはクリス・ハーパー(オーストラリア、サーヴェロ・トンズリーヴィレッジ)らを引き離して8秒遅れのステージ3位に入り、危なげなく総合リードを保持している。

翌日最終日は、ヴィクトリアパークで開催される1周1.1kmの平坦コースを周回する1時間+1周のクリテリウムが用意されている。

サントス・フェスティバル・オブ・サイクリング2021第3ステージ結果
1位 リッチー・ポート(オーストラリア、オーストラリアナショナルチーム) 1:57:07
2位 ルーク・プラップ(オーストラリア、オーストラリアナショナルチーム)
3位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ) +0:08
4位 クリス・ハーパー(オーストラリア、サーヴェロ・トンズリーヴィレッジ) +0:13
5位 ライオネル・マウディット(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +0:22
個人総合成績
1位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ) 7:11:04
2位 ルーク・プラップ(オーストラリア、オーストラリアナショナルチーム) +2:00
3位 クリス・ハーパー(オーストラリア、サーヴェロ・トンズリーヴィレッジ) +2:42
4位 ベン・メットカルフェ(オーストラリア、チームブリッジレーン) +3:19
5位 ラファエル・フレイエンステン(ドイツ、インフォームTMインサイトメイク) +3:20
text:So.Isobe