マチュー・ファンデルプール(オランダ)を擁するアルペシン・フェニックスがスペインでトレーニングキャンプ中だ。フォトギャラリーと共に、シクロクロス世界選手権を経てロードシーズン入りするファンデルプールのスケジュールを紹介する。



温暖なバレンシア地方でトレーニングを重ねるアルペシン・フェニックス温暖なバレンシア地方でトレーニングを重ねるアルペシン・フェニックス (c) CorVos
アルペシン・フェニックスがトレーニングキャンプを行っているのは、プロチームの恒例合宿地として知られるスペインのバレンシア地方。ロードのオランダ王者であり、シクロクロスの世界王者であるマチュー・ファンデルプール(オランダ)を含む、大多数のメンバーが来るロードシーズンに向けコンディションを上げている。

既報の通り、アルペシン・フェニックスは2020年のUCIワールドランキングにおけるUCIプロチームの中で首位(全体の12位)を獲得し、2021年の全ワールドツアーレースに招待される権利を獲得。その後チームオーナーが全グランツール出場を発言した旨が海外メディアで報じられており、シルヴァン・ディリエ(スイス)やヤスパー・フィリプセン(ベルギー)、クサンドロ・ムーリッセ(ベルギー)らを加入させるなど、大幅補強を行ったチーム力が問われることとなる。

オランダチャンピオンジャージを着るマチュー・ファンデルプール(オランダ)オランダチャンピオンジャージを着るマチュー・ファンデルプール(オランダ) (c)CorVos
ベルギーチャンピオンのドリース・デボントベルギーチャンピオンのドリース・デボント (c)CorVosクラシックレースでファンデルポールのアシストを担うシルヴァン・ディリエ(スイス)クラシックレースでファンデルポールのアシストを担うシルヴァン・ディリエ(スイス) (c)CorVos

UAEチームエミレーツから移籍したヤスパー・フィリプセン(ベルギー)UAEチームエミレーツから移籍したヤスパー・フィリプセン(ベルギー) (c)CorVos
注目が集まるファンデルポールは1月3日のUCIシクロクロスワールドカップ第4戦で一旦シクロクロスから離れ、新型コロナウイルス感染拡大に伴うオランダ選手権中止も重なったことでロードトレーニングに務めてきた。今後は1月23日(土)のフランドリアンクロスでレース復帰し、翌日のUCIシクロクロスワールドカップ第5戦オーベレルエイセを経て、1月31日(日)の世界選手権でアルカンシエル防衛を狙う予定だ。

ロードシーズンは2月21日から27日に予定されるUAEツアーを皮切りに、パリ〜ニースもしくはティレーノ〜アドリアティコを経由してフランドルクラシックへと挑む。シーズン最大の目標は公言通り東京五輪(MTBクロスカントリー)だが、Sporzaへのインタビューにて、その1週間前に終了するツール・ド・フランスへの出場も示唆している。

text:So Isobe