チーム右京はプレスリリースで2021年体制を発表。ベンジャミン・ダイボール、マーカス・キュリー、小山智也、宇賀隆貴の4名が新たに加わり10名体制とすることを明らかにした。



チーム右京は、今年8月に内間康平が引退し、キナンサイクリングチームに移籍した畑中勇介をはじめ、依田翔大、ベンジャミ・プラデスら5名の今シーズン限りでの退団を発表していた。

新加入選手は、日本人選手2名とオーストラリア人選手2名。あわせて、小石祐馬が新たにキャプテンに就任し、計10名体制となることが発表された。
チーム右京2021年体制
選手名(国籍) 生年月日
小石祐馬(日本) 1993/09/15
吉岡直哉(日本) 1991/12/23
横塚浩平(日本) 1994/08/08
武山晃輔(日本) 1997/11/22
小山智也(日本、新加入) 1998/07/18
宇賀隆貴(日本、新加入) 1999/10/08
ネイサン・アール(オーストラリア) 1988/06/04
レイモンド・クレダー(オランダ) 1989/11/26
ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、新加入) 1989/04/20
マーカス・キュリー(オーストラリア、新加入) 1993/11/15
2020年はNTTに加入したベンジャミン・ダイボール(写真右)2020年はNTTに加入したベンジャミン・ダイボール(写真右) photo:So.Isobe
ベンジャミン・ダイボールはNTTから移籍。2018年ツアー・オブ・タイランド総合優勝をはじめ、国内UCIレースでも個人総合優勝争いを演じていたことをご記憶の方も多いだろう。チームはアジアのUCIレースでエースとしての活躍を期待する。

今年のツール・ド・台湾で山岳賞を獲得したマーカス・キュリー(左から3人目)今年のツール・ド・台湾で山岳賞を獲得したマーカス・キュリー(左から3人目) photo:Satoru Kato
マーカス・キュリーはチームサプラ・サイクリングから移籍。2019年のツール・ド・ランカウィでステージ優勝、今年3月のツール・ド・台湾では山岳賞を獲得している。チームは2021年から参戦する「ジャパンサイクルリーグ」での総合優勝を期待するとしている。

BMC Teammachine SLR 01のインプレライダーを務めた小山智也BMC Teammachine SLR 01のインプレライダーを務めた小山智也 photo:Makoto.AYANO
日本人選手は若手2名が加入する。

小山智也はヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチームから移籍。高校卒業後にフランスでレース経験を積み、2019年はインタープロサイクリングアカデミーからUCIレースに出場。今年はJプロツアーをはじめ、キナンAACAカップ、シクロクロスなどに出場した。

2018年Jプロツアー南魚沼ロードレースで2位表彰台に登った宇賀隆貴(写真左)2018年Jプロツアー南魚沼ロードレースで2位表彰台に登った宇賀隆貴(写真左) photo:Satoru Kato
宇賀隆貴は稲城FIETSクラスアクトから移籍。2017年JBCF秋吉台カルストロードレースのEクラスタで優勝。2018年にエカーズのトライアウトに合格し、2019年までフランスでレースを走った経験をもつ。



本来は海外レースをメインに活動するチーム右京だが、今年はコロナ禍により日本人選手のみで国内レースを戦うことを強いられた。

チーム右京の桑原GMは、「2021年はまだまだ未確定な要素がありますが国内新リーグのJCL(ジャパンサイクルリーグ)とUCIアジアツアーで優勝が期待できるチームになっていると思います。小石選手をキャプテンとして新たに若い伸び盛りの日本人選手2人を迎えて元気な走りを期待しています。 思うような成績を残せなかった2020年でしたが来期はファンの皆様、スポンサー の皆様に恩返しできるシーズンにしたいと思いますので引き続き温かい応援を宜しくお願い致します。」と、プレスリリースにコメントを寄せている。


text:Satoru Kato