鯨で有名な和歌山県太地町の特設サーキットで行われたツール・ド・熊野 第3ステージは、香港ナショナルチームのワン・カンポのステージ優勝で幕を閉じた。また個人総合優勝はカザフスタンチームのミズロフが守りぬいた。

ゴールスプリントを制したワン・カンポ(香港ナショナルチーム)ゴールスプリントを制したワン・カンポ(香港ナショナルチーム) photo:Hideaki Takaghi/Tour de 熊野実行委員

くじらで有名な太地半島を行く集団くじらで有名な太地半島を行く集団 photo:Hideaki Takaghi/Tour de 熊野実行委員ツール・ド・熊野第3ステージは太地半島周回コースの96.0㎞(9.6㎞×10周)のロードレースだ。
レースは、序盤から先頭グループを形成しようと、スピードが上がる。そんな中、6名の選手が抜け出しに成功。その6人には、香港チーム、中国チーム、また日本のシマノレーシング、ブリヂストンアンカーなどの有力チームがメンバーを送り込んだ。

集団では、総合首位のミズロフを擁するカザフスタンチームがコントロールを開始し、差を約1分の射程範囲内に保ちレースは終盤を迎える。ゴールまでラスト30kmを切ると、今度は個人総合2位につける宮澤選手を擁するチームニッポが、彼のステージ優勝を狙いスピードを上げてくる。

そしてゴールまで残る1周、集団と先頭のタイム差が30秒になると、先頭から香港チームのチャンが1人抜け出しゴールを目指す。しかし集団もスピードを上げ、彼以外の先頭集団に居たメンバーを吸収し、ラスト1km。チャンは、ゴールまで懸命に逃げるが、集団から勢い良く抜け出したチームメイトのワン・カンポに交わされた。しかし結果、香港チームでのワン・ツーフィニッシュでレースは幕を閉じた。



優勝したワン・カンポのコメント
初めて経験したコースで優勝でき、大変嬉しい。これも前にチームメイトが逃げていたお陰です。

個人総合優勝したミズロフのコメント
大変厳しいレースだったが、最後までリードを守りぬけて嬉しい。今年は、全日程で天気が良く、良かった。レースに招待してくれたオーガナイザーに感謝したい。


ツール・ド・熊野2010 第3ステージ 結果
1位 ワン・カンポ(香港ナショナルチーム)              2h29'27"
2位 チャン チンルー(香港チーム)
3位 ルスラン・トレバレフ(カザフスタンナショナルチーム)
4位 辻善光(宇都宮ブリッツェン)
5位 鈴木真理(シマノレーシング)
6位 宮澤崇史(チームニッポ)
7位 ロマン・ヒヤンタイェフ(カザフスタンナショナルチーム)
8位 吉田隼人(鹿屋体育大学)
9位 ヴィンチェンッオ・ガロッファロ(チームNIPPO)
10位 飯島 誠(チームブリヂストン・アンカー)

総合成績
1位 アンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム) 
2位 宮澤崇史(チームニッポ)               
3位 福島晋一(クムサン・ジンセン・アジア)        

ポイント賞
宮澤崇史(チームニッポ)

山岳賞
鈴木 譲(シマノレーシング)

チーム総合
カザフスタンナショナルチーム

photo:Hideaki Takaghi/Tour de 熊野実行委員