マリアローザを巡るアタック合戦が繰り広げられたジロ第20ステージ。タイム差0秒で最終個人タイムトライアルに挑むジェイ・ヒンドレー(サンウェブ)やテイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアーズ)のコメントを紹介します。



ステージ1位&総合2位 テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)

太陽に照らされた気持ちの良い日だった。作戦通りの走りができたと思う。今日もチームメイトたちの走りを結果に結びつけるのが自分の役目だった。調子の良さも感じていたし、やり遂げることができてよかったよ。最後はボーナスタイムを獲得することに集中していた。

昨年と同様に予測不能で、今年も若い選手が活躍を見せている。ステルヴィオのステージに続いて、今日もローハン・デニスの走りは抜群だった。新旧2人のタイムトライアル世界チャンピオンのサポートを受けるのはファンタスティック。今年はタフコンディションの中を20日間走ってきたので、明日は何が起こってもおかしくない。明日の個人タイムトライアルでは脚の勝負になる。運を味方につけて良い走りをするだけ。全力を尽くす以外にできることはない。

ステージ2勝目を飾ったテイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)ステージ2勝目を飾ったテイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:LaPresse


ステージ2位&総合1位 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、サンウェブ)

信じられなくて言葉が出てこない。グランツールで総合リーダーになるなんて夢を見ているようだ。信じられない気持ちに包まれている。

今日はウィルコ(ケルデルマン)がタイムを失う展開になった場合に自分が勝利を狙う作戦だった。テイオ(ゲイガンハート)をマークして、何回かアタックしたけど引き離せなかった。全力を尽くした末にステージ優勝は逃したものの、マリアローザを獲得できたことは大きな喜び。彼が個人タイムトライアルで強いことは知っているけど、ここまで3週間走っている(疲れている)ので何が起こるか分からない。マリアローザを守るために全力を尽くすだけだ。

最終日を前に総合首位に立ったジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、サンウェブ)最終日を前に総合首位に立ったジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、サンウェブ) photo:LaPresse


ステージ8位&総合3位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)

予想通りの結果になってしまった。イネオスの攻撃にジェイ(ヒンドレー)は反応できたけど自分は反応できず。ステルヴィオと同様に2人の強いクライマーが前で展開する形になった。マリアローザを失ったことは残念だけど、チームの走りを誇りに思うし、明日ジェイが好走して総合首位を守ることを願っている。もちろん自分も明日の個人タイムトライアルで全力を尽くすよ。

1分35秒遅れでフィニッシュしたウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)1分35秒遅れでフィニッシュしたウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ) photo:CorVos


ステージ6位 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター)

ラストチャンスだったので全力を尽くした。今日は総合争いが加熱することが予想されたので強力な逃げグループに入ってステージ優勝を狙う作戦。良い逃げグループに入ることができたけど優勝には届かなかった。初出場のグランツールの走りには満足しているし、将来的にもっとチャンスが回ってくると思う。この数週間で得ることができた知識と自信を武器に、これからも選手として成長して結果を残したい。

独走するエイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター)独走するエイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) photo:CorVos


クラース・ロデウィック監督(ドゥクーニンク・クイックステップ)

チームとしてアグレッシブな走りをして、「ウルフパック」としての存在感を見せることができたと思う。今日は逃げグループにできるだけ多くのメンバーを乗せてステージ優勝を狙い、同時にホアン・アルメイダをサポートする作戦だった。ステージ優勝は叶わなかったけど、人々の記憶に残るこのステージで力強い走りを見せた。アルメイダは改めて素晴らしいファイターであることを見せつけてくれた。明日の個人タイムトライアルでも彼の走りに期待したい。



マリアチクラミーノ アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)

ジロを楽しむために逃げに乗る作戦だった。チームメイトのシモン・グリエルミと一緒に作戦を実行することができたよ。そして沿道からの声援を楽しみながら走ることができた。ステージ4勝という成績とともにマリアチクラミーノを着てミラノに凱旋するのは誇らしい気分。

逃げグループに入ったアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)逃げグループに入ったアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) photo:CorVos


マリアアッズーラ ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EFプロサイクリング)

アクセオン時代から一緒に走っているテイオ(ゲイガンハート)は良き友人であり、彼のステージ優勝を嬉しく思う。今日はポッツォヴィーヴォやニバリと並んでフィニッシュできたことに満足している。今はマリアアッズーラを着てミラノに向かうことが楽しみ。将来的に自分も総合成績を狙う日がくると思う。将来に向けてモチベーションは上がっている。




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