ルディプロジェクトから登場したアイウェアのSpinshield(スピンシールド)。近年のトレンドである大型一眼レンズ、80年~90年代に回帰するような見た目を取り入れた最新モデルをインプレッションしていこう。



ルディプロジェクト Spinshieldルディプロジェクト Spinshield
Spinshieldの特徴は何と言っても巨大なレンズ。通常、ルディプロジェクトのアイウェアにはハードケースが付属するが、Spinshieldはマイクロファイバーのソフトケースのみ。同時に借り受けたCUTLINEのハードケースへ収納を試みたが、ケースがきっちりと閉まりきらない。なるほどレンズのサイズが既存プロダクトよりも明らかに大きいようだ。

計測してみると上下の長さはレンズ中央部分で6.4cm、目尻の部分は5.6cm。顔の半分を覆ってしまうほど大きなレンズは、着用時の"守られている"感覚を非常に強く伝えてくる。カバーできる範囲が広く、風の巻き込みの心配も無い。レンズがテンプルよりも高い位置までカバーしているため前傾姿勢時でも、視界にフレームが割り込まず、常に視界はクリーン。

ただこのサイズ感で、ヘルメットと同じ様に日本人に果たしてこの大型レンズはフィットするのかというところも注目ポイントだ。今回は何人かのCW編集部員に協力してもらいフィット感を試してみた。

非常に大きなレンズがアイコンのアイウェアだ非常に大きなレンズがアイコンのアイウェアだ
最もヨーロピアンフィットのヘルメットが合う一方で、アジアンフィットはNGという編集部員の場合、このSpinshieldのフィット具合は良好のようだ。ただ若干深めの着用感とのことで、ノーズパッドの厚みはもう少しあったほうが理想のフィット感だという。

次はヨーロピアンフィットは物によってはマッチする、アジアンフィットとの中間的なプロフィールを持つ編集部員の場合。こちらも概ねフィットしているという評価だ。実用上問題は無いが、まつげがレンズに当たりそうになるほど着用感は深いという。

カーブを描いたテンプルがフィット感を高めているカーブを描いたテンプルがフィット感を高めている
フレームと一体型のノーズパッドが採用されているフレームと一体型のノーズパッドが採用されている
そしてアジアンフィットのプロダクトが理想のフィット感という真円に近い頭部の場合だ。標準装備されているノーズパッドが非常に薄く、パッドが鼻に当たるまでアイウェアを深く挿し込む必要がある。額や頬がレンズに触れてしまうこともあり、厚いノーズパッドが用意されているのが理想だった。ただ顔を上下左右に振ってもズレることのない据わりがいいポジションは存在するため、そこを見つけてしまえば実用上問題はない。ただ実際にアイウェアを選ぶ場合は、似合う似合わないもあるため、実際に試着してみることをおすすめしたい。

近年のルディプロジェクトのプロダクトは機能的な設計を行うものが多いが、Spinshieldはレトロな見た目通り非常にシンプルな設計。先の件で登場したノーズパッドはフレームと一体、テンプルも樹脂製としているため、可変フィッティングシステムでは無い。その潔さがSpinshieldのかっこよさを演出しているのかもしれない。

ルディプロジェクト SPINSHIELDルディプロジェクト SPINSHIELD
機能を削ぎ落としたシンプルな作りは洗練したルックスを実現。Spinshieldのテンプルは予め耳にかかる部分を考慮した形状とした上で、シャープなラインを描くことでスポーティーな印象を演出している。レトロでありながらも現代のエッセンスを取り入れたルックスだ。

大型レンズであるためフレームが視野に入りにくいことはもちろん、目元が守られている感覚が非常に強い。アセンブルされているスモークブラックレンズは、暗すぎず明るすぎない丁度よい塩梅となっているため、日中は様々なシチュエーションに対応してくれるはずだ。価格が15,500円(税抜)という設定も魅力的。大型一眼レンズのアイウェアを探しているならば選択肢に加えても良いプロダクトであると感じる。(CW編集部・藤原)

大型レンズながら存在を主張しすぎないデザインだ大型レンズながら存在を主張しすぎないデザインだ


ルディプロジェクト SPINSHIELD
ブラックマットフレーム/スモークブラックレンズ:15,500円(税抜)
ブラック・フェイド・イエローフルオ マットフレーム/スモークブラックレンズ:15,500円(税抜)

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